2018.12.30

RC住宅の坪単価

RC住宅の特徴と坪単価

鉄筋コンクリートで造られる建築物の柱や梁などの骨組みの構造には、SRC造やRC造などがあります。似たような言葉ですが、そこにはどんな違いがあるのでしょうか。そして実際家を建てたいと考えた時、いったいどの位にの費用がかかるのでしょうか。今回は、そのRC住宅の特徴と坪単価について解説します。

 

SRC住宅とRC住宅の違いを知ろう

SRC住宅とRC住宅の違い

フレーズ的に近いこのSRC住宅とRC住宅。この違いはいったいどのようなものなのでしょうか。それぞれの特徴を解説します。

RC住宅とは

RC住宅とは、正式には鉄筋コンクリート造と呼ばれReinforced Concrete Constructionの頭文字を使ってRC造とも呼ばれています。Reinforced Concrete Constructionとは、「鉄筋によって補強されたコンクリート」という意味です。その意味合いからも分かるように、柱や梁などの建物の骨格部分を構成する際に組み上げた型枠に鉄筋を配置します。その型枠にコンクリートを打ち込んで造る工法です。RC住宅で使用される素材の内「鉄筋」は、一般的に引張力に優れています。その反面、錆びやすく、高温時の耐火性が低いという特徴を持っています。その一方、「コンクリート」は、圧縮力に強いが反面引張力に弱いという特徴があります。RC構造の建物は、鉄筋とコンクリートを併用することで、お互いの良さを引き出しながらお互いの弱点を補う・・・変形しにくく、高い耐久性を出す工法なのです。

SRC住宅とは

SRC住宅とは、正式には鉄骨鉄筋コンクリート造と呼ばれSteel Reinforced Concrete Constructionの頭文字を使ってSRC造と呼ばれています。RC住宅との違いを簡単に説明すると、RC住宅の構造に鉄骨造(Steel)が入っていることです。鉄骨造とは建物の骨組みにH型鋼などの鉄骨を使用し、柱や梁をボルトや溶接で接合した軸組み工法です。すなわち建物のしなやかさを出すことに優れた建物です。SRC造は、まず鉄骨を組んでその周囲に鉄筋を配置しそこにコンクリートを打ち込んで造り上げます。鉄骨が大きな違いです。RC造の中心箇所に鉄骨を組まれていると考えれると理解しやすいです。SRC造とは、この鉄骨造とRC造を組み合わせることで鉄骨造のしなやかさとRC造の耐久性を併せ持つ住宅なのです。

 

RC住宅のメリット

RC住宅のメリット

RC住宅の坪単価を解説する前に、ここではRC住宅のメリットを解説します。建築コストだけでは比較できないほど、RC住宅は魅力的な特徴がいっぱいあります。特徴・性質・価格など、広い情報から住宅選びを行いことをおすすめします。

■ 耐震性

RC住宅の特徴のひとつが、耐震性の高さです。地震が起きると、大きな揺れが発生します。その揺れによって建物に引っ張る力や押しつぶす力がかかります。地震によるこの力は強大です。もし建物が揺れの力にに負けてしまった場合、建物が損傷したり、倒壊してしまうという事態を引き起こします。しかしRC住宅に使われている素材(コンクリートや鉄筋)は、双方に強い性質を持っているので耐震性の高さは折り紙つきです。

■ 耐久性

RC住宅の耐震性と同様に特徴としてあげられる部分が、耐久性の高さです。木造住宅の法定耐用年数が22年であるのに対して、RC住宅は47年と2倍以上になっています。これはその他の構造と比べても、抜きに出て高い数字になっています。法定耐用年数とは、財務省の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」で種類別に定められています。この省令で決められた資産の耐用年数を「法定耐用年数」と表現します。省令の規定上の数値なので、実際には適切にメンテナンスや修復などをを行った場合、もっと長い期間済むことも可能と言えます。今までは20〜30年スパンで建て替えを行う「スクラップ&ビルド型」の社会でした。ですが現在は良いものを手に入れながら長く使う「ストック活用型社会」への転換を模索している状態です。そういった意味合いでもRC構造の住宅は、今後ますます注目されるでしょう。

■ 耐火性

RC住宅の特徴としてここも捨てがたいのが耐火性の高さです。現在の建築基準法では、RC構造を採用した建物を耐火建築物にカテゴライズされています。その強度を文章で表した場合、約1時間の火災に見まわれても耐えられるほどの強さです。一般的な住宅火災の場合、外壁温度が約1,000度にも達します。そのことをふまえても約1時間耐えられる強さは驚異的です。その力強い耐火性能は、耐震性・耐久性にも引けを取りません。そして木造住宅で多く使用される木とは違い、コンクリートという素材自体は燃えません。そのため火災によって建材から有毒な気体が発生するなどの見えないリスクも抑えることが可能です。

■ 気密性

RC住宅は、気密性の高さを上げることが可能です。RC構造は、鉄筋を型枠で囲いその中にコンクリートを流し込んで成型している建物です。構造自体が一体となっているため、必然的に気密性も高くなります。そして適切に断熱材を使用することにより、気密性をさらに高め省エネに優れた過ごしやすい空間を実現することができます。

■ デザインの自由度

RC住宅には、空間を自在に演出できるというデザインの自由度の高さがあります。木造の住宅では、建材の強度などの問題から広い空間を作ることに制限があります。柱の位置なども変更は難しいでしょう。その分RC構造の場合、こうした制限にとらわれることなく自由に空間を構成することが可能です。開放的な吹き抜けの大空間、大きな開放的な窓を作るなど、その最たるものでしょう。そのデザイン性を高められる秘密は、RC構造の工法です。RC構造には、大きく二つの工法があります。まず1つ目は、「ラーメン工法」です。このラーメン工法は、柱と梁で骨組みを作る工法です。そして、二つ目にあげられる工法は、「壁式工法」です。壁式工法の場合、骨組みがなく壁と床、天井で建物を構成する工法です。そしてこの壁式工法を採用することにより柱や梁が室内にないため、部屋の内部を広く使うことが可能となる訳です。

 

RC住宅のデメリット

RC住宅のデメリット

RC住宅を立てたくなるような魅力的なメリットが多くありましたが、やはりデメリットの部分も存在します。ですがデメリットをダメな部分ととるのか、それともこうやって改善したらいいではないかととるのかによって、違ってきます。デメリットを知ることで住宅に起こるリスクを未然に対処・対策ができるのです。

建物の一部を工場であらかじめ組み上げておくことで現場での作業を効率化している工法に「プレハブ工法」というものがあります。プレハブ工法は、軽量鉄骨造に使用されており構造を規格化することで大量生産が可能になります。そのため工期の短縮やリーズナブルな価格を実現しています。ですがRC構造の場合、プレハブ化ができません。したがって大量生産ができず、コストを抑えるのが難しいのです。また木造住宅などに比べ建物自体が重いのです。もし住宅を建てようとしている土地の地盤が弱い場合、地盤改良工事が必要となり建築コストがふくらむ可能性も考えられます。

 

RC住宅の坪単価とは

RC住宅の坪単価

RC住宅の坪単価を解説していきましょう。一般的な価格を計算していくと、RC構造の住宅は木造の住宅と比べて坪単価は高価になります。木造の住宅は、軸組工法・SE工法・2×4などいろいろな工法があります。ですからどの工法によって建てられたかによっても異なりますが、一般的には坪単価30万〜60万円程度が相場となっています。そして一方のRC住宅の場合、60万〜100万円程度が相場となっています。やはり使用している素材にかかる費用やRC住宅の重さに対する基礎などの対策などに費用がどうしてもかかってしまう部分でしょう。

 

坪単価から見たRC住宅

坪単価から見たRC住宅

坪単価の部分だけを見てしまうとRC住宅の方が2倍近く坪単価が高くなっているため、木造の住宅の方が魅力的に映る部分も多いでしょう。ですが坪単価だけを見て、長く過ごすマイホームを判断してしまうのは、早計かもしれません。RC住宅のメリットである耐久性の部分から、この坪単価を考えてみましょう。例えば木造の住宅が坪単価55万円、RC住宅が坪単価80万円と仮想します。法定耐用年数では木造の住宅が22年、RC住宅が47万円と定められています。そこで耐用年数1年あたりの坪単価は、木造の住宅が2.5万円、RC住宅が1.7万円になります。ですので耐用年数から見れば、RC住宅の方が安くなる計算になります。もちろん値段は家を建てる際の重要な判断基準となります。RC住宅は高いという先入観で決めずに、長いスパンで検討することをおすすめします。

 

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長いスパンで見た場合RC住宅の方が年間のコストは計算上安くなります
今回は、RC住宅の坪単価について解説してきました。多くのメリットのあるRC住宅ですが、坪単価だけを見ると、木造の住宅に比べ建築コストもかかってしまいます。確かに坪単価だけを見ると、木造の住宅の方建築コストを抑えることが可能ですが、長いスパンで見た場合RC住宅の方が年間のコストは計算上安くなります。価格だけではなく特徴やライフサイクルなどをふまえ、長く住む家だからこそ長いスパンで検討してみてはいかがでしょうかいかがでしょうか。

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