2019.02.04

鉄骨住宅の防音性

音楽が趣味の方や映画鑑賞などをしたい方、パーティなどをしたい方にとって、防音性というのはとても大切なものです。
そこで、今回は、鉄骨住宅の防音性について見ていきましょう。

・鉄骨の特徴と防音性について

部屋探しをしていると、鉄骨造のほかに木造、鉄筋コンクリート造といった言葉を見つけると思います。
一般的なアパートやマンションの建築構造は鉄骨造、木造、鉄筋コンクリート造の3つに分類されます。
それでは、それぞれどのような特徴があり、どのような違いがあるのでしょうか。

・鉄骨造

鉄骨住宅の防音性
骨組みに鉄骨を利用した構造を鉄骨造と呼びます。
前もって主要部材を工場で生産したものを現場で組み立てるのが一般的で、工期が短く建設コストが低いのが特徴です。
そのため、家賃も低く設定されていることが多く、鉄筋造のマンションに比べると安い傾向にあります。
鉄筋造と比較すると防音性は高くありませんが、木造よりは少しだけ防音性が高くなります。
これは、鉄骨造の方が木造よりも強度があり、壁や床などを厚くすることができるためです。
鉄骨造でも防音性に違いがあります。
鉄骨造とは、骨組みに鉄骨を利用した構造のことですが、さらに鉄骨造には軽量と重量の2種類があります。

・軽量鉄骨造の防音性

鉄骨造の中で、使用された鋼材の厚さが6mm以下だった場合を軽量鉄骨と呼びます。
主に、ブレース構造の物件に使用されており、小規模の建築物や一般住宅で利用されることが多いです。
重量鉄骨物件と比較すると壁や床の強度に差が出ます。
結果として、防音性が低くなりやすい傾向にあります。

・重量鉄骨造の防音性

使用された鋼材の厚さが6mmを超えるときは重量鉄骨と呼ばれます。
ラーメン構造やトラス構造の物件に使用され、大規模な建築物で利用されていることが多いです。
軽量鉄骨物件と比較すると、高い防音性が期待できます。
しかし、鉄骨造自体が防音性に優れている構造ではないため、過度の期待は厳禁です。

・木造・鉄筋コンクリート造

鉄骨造のほかにも木造と鉄筋造という構造があります。鉄骨造との違いについて見ていきましょう。

・木造

主要な部分に木材を用いた構造
主要な部分に木材を用いた構造を木造と呼びます。
木造は、建設コストが低く、家賃相場も低いのが特徴で、住まいにあまりお金をかけたくないという人にはおすすめの物件といえます。
また、木造は通気性が高く、湿気に悩まされることは少ないでしょう。
しかし、通気性が高いということは、防音性が低いということです。
通気性の高さは過ごしやすさにつながる反面、防音性の低さにも影響しているといえます。
また、物件によっては壁が薄く、隣の生活音に悩まされるケースもあります。
また、耐火性が低いため、建物火災が起きた場合は火が回りやすいのが特徴です。
しかし、表面は焦げても、中身まで燃えるには時間がかかるので、火災が起きたらすぐにアパートが全壊してしまうわけではありません。
そういった側面から、木造は一人暮らしの人におすすめです。
単身アパートならば騒音で悩まされることも少なくなります。
一人暮らしでも友人を部屋に招待したい、音楽をがんがんかけたい、という人にはあまりおすすめできない物件です。

・鉄筋コンクリート造

鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造
鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造を鉄筋コンクリート造(鉄筋造)と呼びます。
RCとはReinforced Concreteの略で、コンクリートに強度の高い鉄筋を埋め込んだ構造で、鉄骨や木造に比べて強い耐久性、防音性を誇る建物です。
壁の密度が高いため、優れた遮音効果が見込めます。
生活音が周囲に響くことは少なく、騒音を気にする人にうってつけと言えるでしょう。
また、外からの音も遮断しやすいので、静かな生活を好む人におすすめです。
SRCとはSteel Reinforced Concreteの略で、鉄筋とさらに頑丈な鉄骨でコンクリートを補強した建物で、強度としなやかさを併せ持っています。
建てるのにコストもかかるためか中低層のマンションにはほとんど見られず、高層マンションで用いられています。
耐久性はRC造よりも高いとされていますが、防音性はそこまで差はありません。
一方で、熱伝導率が高いため、夏は暑くなりやすく、冬は寒くなりやすいのが難点です。
エアコンなどの電気代が高くつきやすいという特徴もあります。
また、気密性が高いことから湿気がこもりやすく、カビが生えやすいという弱点もあります。

・鉄骨造の防音性の調べ方

鉄骨造の防音性の調べ方

・手を叩いて遮音性をはかる

部屋の中央で手を叩いてみると分かります。
音がよく響いたときは、壁に音が吸収されずに反響していると言えます。
また、音が返ってこなかった場合、2つのことが考えられます。
壁に音がしっかりと吸収されているか、外部に音が漏れているかです。
前者であれば問題ありませんが、後者の恐れがあるときは要注意です。
その場合は壁を叩いて判断してみるようにしましょう。

・壁を軽く叩いて遮音性をはかる

壁を軽く叩き、響く音に注意して聞くことで分かります。
軽い音がして壁の向こう側まで響いている感じがしたら、防音性が高くないと言えます。
音が詰まっている感じがした場合、防音性が高いと言えます。
しかし、壁だけでは確実な判断はできませんので、他の確認方法と組み合わせてチェックが必要です。

・窓の位置で遮音性をはかる

窓の位置によって遮音性は大きく変わります。
物件の下調べを行う際、窓と周囲の様子を確認してください。
大きな音のする建造物が窓の近くにあるときは、問題が起きていないか調査を十分に行いましょう。
また、隣家の窓にも注意する必要があります。
窓同士が近いと音が伝わりやすくなるのです。

・鉄骨造の物件で可能な防音対策

鉄骨造で可能な防音対策
賃貸物件では防音対策が重要になります。
・防音マットや厚手のカーペットを置く
こんなんで防音になるのか、と思われがちですが、防音マットや厚手のカーペット、音を吸収しやすいコルクマットを床に敷くことで、階下への振動を抑えることができます。
フローリングの床に敷いておくことで多少の効果が見込めます。

・スリッパを履く

階下の人にとって、足音は意外と気になるポイントです。
自分の足音は気にならなくても多大なストレスを与えてしまう場合があります。
スリッパを選ぶときは、素材や厚みに注意することが大切です。

・遮音性の高いカーテンを使用する

窓からの騒音が気になる場合、遮音性の高いカーテンを利用するのもおすすめです。
同時に窓を閉めることを徹底し、少しでも騒音の侵入を防ぎましょう。

・窓の隙間にテープを貼る

窓を閉めても隙間ができてしまう場合、隙間テープを使用するのも良いでしょう。
他の対策と組み合わせると、音漏れ防止の効果が向上します。

・壁際に家具を設置する

家具の配置にも注意してみることで防音性を挙げられます。
隣人が入居している壁際には大きな音の出る家電を置かず、代わりに本棚や背の高い家具を置くことで、壁から伝わる音を減少できます。
また、背の高い家具は壁から1cm離して設置することで防音性をあげることもできます。
こうすることで、音が壁越しに聞こえるのを防ぐことができます。

・遮音シートを貼る

壁際に設置する家具が準備できないときは遮音シートでも対応可能です。
遮音シートは本来、内壁用に使用される建材ですが、壁に貼り付けることでも効果を発揮してくれます。

・イスの振動には防振マットとチェアソックス

イスを出したり引いたりする音が気になる人は、防振マットを使うこともできます。
100円ショップでも購入できるので、手軽に防音を始められます。
足と床の間に挟んでおくだけなので、手軽にできます。
イスにはチェアソックスも効果的。イスの足に履かせる靴下のようなものです。
こちらも100円ショップで購入できます。

・まとめ

住宅の防音性をもう一度見直してみましょう
今回は、鉄骨住宅の防音性について見ていきました。
住宅の防音性をしっかりとあげることで、音楽などの趣味を持っている方は、周りへの音漏れに対する不安を取り払うことができます。
自分の住宅の防音性をもう一度見直してみましょう。

何か悩みや興味のある方は、ぜひ一度MLINEにご相談してみてはいかがでしょうか?
MLINEの鉄骨住宅