フラット35とは?金利比較からわかる最新のおすすめ住宅ローン

フラット35とは?金利比較からわかる最新のおすすめ住宅ローン

「フラット35にはどんな特徴があるの?」
「フラット35と他の住宅ローンの違いはなに?」
「フラット35はどんな人におすすめなのか知りたい!」

これから住宅ローンを利用したいと考えている人は、このような疑問を持っているでしょう。

フラット35は、最長35年間金利が固定される住宅ローンのことです。金利変動がなく、支払い計画を立てやすいことが大きなメリットですが、他にも把握しておくべき特徴やポイントが存在します。

本記事では、フラット35の概要や、多くの利用者に選ばれている理由などについて詳しく紹介します。フラット35のおすすめの住宅ローンについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

土地や不動産の活用を検討されている方へ

M-LINEでは以下をはじめとしたご提案を行なっております。

  • 建てる、貸す、共同活用など最適な土地・建築活用
  • タテ空間を生かし、無駄を排除した土地・建築活用
  • 一般的な税金の取り扱いのご説明


フラット35とは?

フラット35とは?

フラット35とは、住宅金融支援機構と民間金融機関が共同で提供する、最長35年の全期間固定金利型住宅ローンのことを指します。2024年12月時点の金利目安は、1.84%(融資率9割以下、借入期間21〜35年の場合)程度です。

フラット35の最大の特徴は、借入時に設定された金利が返済終了まで変わらず、毎月の返済額が一定している点です。さらに、保証人や保証料が不要なうえ、繰り上げ返済手数料も無料といった利点もあります。

また、省エネルギー性や耐震性などの高い性能を持つ住宅を取得する場合は、フラット35Sとよばれる金利優遇制度を利用できる可能性もあります。

フラット35Sには3つのプランが用意されており、それぞれの金利引下げ内容は以下のとおりです。

プラン名 金利引下げ幅 金利引下げ期間
フラット35S(ZEH) 年-0.75% 当初5年間
フラット35S(金利Aプラン) 年-0.5% 当初5年間
フラット35S(金利Bプラン) 年-0.25% 当初5年間

出典:住宅金融支援機構|ずっと固定金利の安心【フラット35】
※2024年12月時点
※フラット35Sには予算金額があり、予算金額に達する見込みとなった場合は、受付が終了します

このように、フラット35は、安定した返済計画を希望する人に適している長期固定型金利ローンです。さらに、フラット35Sを利用することで、金利優遇を受けられる可能性があります。

具体的な金利や手数料などは各金融機関によって異なるため、複数の金融機関を比較することをおすすめします。

フラット35が人気な3つの理由

フラット35が人気な3つの理由

フラット35が人気な理由には、以下の3つが挙げられます。

順に解説していきます。

1.全期間固定金利で安心感がある

フラット35が支持される大きな理由のひとつは、全期間固定金利による安心感があることです。

借入時に決まった金利が返済終了まで変わらないため、金利上昇による返済額の増加を心配する必要がありません。長期間の住宅ローンにおいて、この安定性は大きな魅力です。特に、子育てや教育費、老後の生活設計を考える家庭にとって、毎月の返済額が長期にわたって予測できることは、家計管理の大きな助けになるでしょう。

また、現在の低金利時代に借入すれば、将来的な金利上昇への防御策ともなります。今後の経済情勢の影響を受けず、安心して生活を続けられるでしょう。

フラット35の全期間固定金利は、安定性や資金計画の立てやすさ、金利変動リスクの回避といった面で、利用者に大きな安心感を提供しています。このため、多くの人がフラット35を選択しているといえます。

2.審査に通りやすい

フラット35は、他の住宅ローンに比べて審査基準が緩やかです。

年収や勤続年数、居住地に関する制限が少なく、さまざまな職業やライフスタイルを持つ人が利用しやすくなっています。自営業者やフリーランスでも、他の金融機関よりも審査に通りやすいとされています。「収入の安定性に不安がある」「柔軟な働き方をしている」といった場合も、安心して申込みできることが魅力です。

フラット35が審査に通りやすい理由は、他の住宅ローンに比べて、物件の担保価値が重要視されやすいためです。借入対象となる住宅が担保となるため、物件の価値がしっかりしていれば、申込者の経済状況に関わらず審査が有利になります。

このように、フラット35は審査に通りやすい住宅ローンとして、多くの人に支持されています。

3.追加費用が少ない

フラット35は、他の住宅ローンと比較して、追加費用を抑えられる点も選ばれる理由です。

例えば、他の住宅ローンでは借入時に保証料が発生するのに対し、フラット35では保証料が不要です。保証料は借入額や借入期間によっても異なりますが、数10万〜100万円近くになるケースもあります。また、フラット35の事務手数料は、他の住宅ローンに比べて安価に設定されており、借入全体のコストを抑えることができます。

さらに、フラット35では繰り上げ返済手数料がかからないのも大きなポイントです。多くの住宅ローンでは繰り上げ返済時に手数料が発生しますが、フラット35ではその心配がありません。うまく繰り上げ返済を活用することで、総返済額を効果的に減らすことも可能でしょう。

フラット35は追加費用を抑えられる点も、多くの人にとって魅力的なポイントとなっています。

フラット35の金利比較|他の住宅ローンとの違い

フラット35の金利比較|他の住宅ローンとの違い

フラット35と他の住宅ローンとの違いについて詳しく紹介していきます。

各住宅ローンタイプの特徴を比較することで、自分に合った住宅ローンを選びやすくなるでしょう。ぜひ参考にしてください。

金利タイプの違い

フラット35と銀行の住宅ローンには、金利タイプにおいて大きな違いがあります。

フラット35は全期間固定金利型のみで提供されているのに対し、銀行の住宅ローンには変動金利型や固定期間選択型などが用意されており、自分に合った金利タイプを選択できます。それぞれの特徴やメリット、デメリットを比較すると、以下のような違いがあります。

金利タイプ 特徴 メリット デメリット
フラット35
(全期間固定金利型)
金利が返済終了まで固定される 返済額が一定で安定、金利上昇のリスク回避 初期金利が高いことがある
変動金利型 金利が市場金利に応じて変動する 初期金利が低く、返済額を抑えやすい 金利上昇時に返済額が増加するリスクがある
固定期間選択型 一定期間金利が固定され、その後変動する 固定期間中は返済額が安定、計画しやすい 固定期間終了後の金利上昇リスクがある

変動金利型では、金利が市場の動向に応じて定期的に見直され、返済額も変動します。初期の金利がフラット35よりも低く設定されることが多いため、短期的には返済額を抑えることができる一方、金利が上昇すれば返済額が増加するリスクがあります。

固定期間選択型の住宅ローンは、一定の期間(3年、5年、10年など)は金利が固定され、その後は市場金利に応じて変動するタイプです。固定期間中は返済額が安定していますが、期間終了後に金利が上昇するリスクも伴います。特に、固定期間が長くなるほど、その後の金利が高くなる傾向があります。

自分のライフプランや返済計画に合わせて、どの金利タイプが最適かを選ぶことが重要です。

借入期間の違い

フラット35と銀行の住宅ローンでは、借入期間にも違いがあります。

フラット35では、借入期間が 15年以上35年以下に設定されています。申込者はこの期間内で、借入期間を選択できます。

一方、銀行の住宅ローンは、より多様な借入期間の選択肢が用意されています。例えば、楽天銀行では、最長50年の借入期間を提供しています。反対に、3年や5年といった短期の固定金利プランを提供しているサービスもあるので、借入時の年齢や将来の収入見込み、ライフスタイルに合わせて柔軟に選択できます。

融資限度額の違い

フラット35と銀行の住宅ローンは、融資限度額が異なります。

フラット35の融資限度額は、100万円以上8,000万円以下に設定されています。購入する住宅の価格が高額な場合は、自己資金を充てる必要があります。例えば、物件価格が1億円を超える場合、フラット35単独では融資が受けられません。自己資金や他の融資手段を考慮する必要があるでしょう。

一方、銀行の住宅ローンでは、1億円以上の融資が可能な商品も多く、高額物件の購入に対して柔軟な対応が期待できます。高額融資を希望する場合は、銀行の住宅ローンの融資を検討する必要があります。

審査基準の違い

フラット35と銀行の住宅ローンとの審査基準には、いくつかの重要な違いがあります。両者の審査基準をまとめると、以下のようになります。

※70㎡以上/30㎡以上特に物件基準はないが、担保評価が重視されることがある

審査項目 フラット35 銀行の住宅ローン
年齢制限 70歳未満
※親子リレー返済で70歳以上可
年齢制限はない
国籍 日本国籍または永住許可を受けた外国籍の人 国籍に関する明確な基準なし
収入基準 年収に応じた総返済負担率
※400万円未満は30%以下、400万円以上は35%以下
年収や勤続年数、職業、勤務先の安定性を重視

フラット35は、年齢や収入状況、物件の技術基準に関して明確で安定した基準が設けられており、審査が比較的通りやすいとされています。一方、銀行の住宅ローンでは、年収や勤続年数を重視する傾向が強いです。さらに、担保評価や保証人が評価されることもあり、審査基準は多様であるといえます。

繰上返済手数料の違い

フラット35と銀行の住宅ローンは、繰上返済手数料にも違いがあります。

多くのフラット35では、一部繰上返済や全額繰上返済をする際に、手数料はかかりません。借り手は余裕ができた際に気軽に繰上返済を行い、借入金額を早期に減らすことができます。ただし、フラット35には「保証型」と「買取型」の2種類があり、保証型を利用している場合、一部金融機関では繰上返済手数料が発生する場合があります。金融機関のポリシーによるため、具体的な手数料については契約時に確認しておくことをおすすめします。

一方、他の銀行の住宅ローンでは、繰上返済に手数料が発生するのが一般的です。手数料の金額は金融機関やローンの契約内容によって異なりますが、通常、数千円から数万円程度の費用がかかります。

フラット35のおすすめ住宅ローン【3選】

フラット35のおすすめ住宅ローン【3選】

2024年12月時点のフラット35のおすすめ住宅ローンは、以下の3つです。

それぞれの特徴やおすすめのポイントについて紹介します。

1.ARUHIスーパーフラット35

ARUHI(アルヒ)は、住宅ローンを専門とする金融機関として、業界トップクラスの規模と実績を持つ企業です。2010年度から2023年度まで14年連続でフラット35のシェアNo.1を誇り、多くの利用者から厚い信頼を得ています。
出典:SBIアルヒ株式会社

特徴としては、自己資金(頭金)を10%以上用意することで、一般的なフラット35よりも低金利での借り入れが可能な点が挙げられます。頭金の割合が多ければ多いほど、金利が引き下げられる仕組みです。さらに、がん保障や生活習慣病保障を含む多彩な団体信用生命保険が用意されており、個々のニーズに応じた保障プランを選択できます。

また、事前審査は最短当日、本審査も最短3営業日で結果が出るため、住宅購入を急いでいる人や人気物件を早めに確保したい人にもおすすめです。

2.住信SBIネット銀行フラット35

住信SBIネット銀行のフラット35は、団体信用生命保険(団信)の充実度と、オンラインで契約手続きが完結する「電子契約サービス」が特に支持されている住宅ローンです。

特徴としては、保証型のフラット35を提供することで、業界トップクラスの低金利を実現していることです。また、すべての契約手続きがオンラインで完結し、事前審査は最短当日、本審査も迅速に行われます。忙しい人や、店舗に行く時間が取れない人にとって、非常に便利な仕組みです。

加えて、保証型のフラット35であれば、全疾病保障を無料で付帯できるため、万が一の病気や事故によるリスクに備えられる点も魅力です。

3.楽天銀行フラット35

楽天銀行フラット35は、金利と事務手数料の両方が低く設定されていることが魅力の住宅ローンです。

楽天銀行のフラット35を利用すると、楽天スーパーポイントが付与されるなど、楽天の特典を享受できることも人気の理由です。楽天のサービスを日常的に利用している人には、特に大きなメリットでしょう。

さらに、すべての契約手続きがオンラインで完結するため、忙しい人でも手軽に申し込むことができます。事前審査は最短で当日に行われ、本審査も迅速に処理されるため、急いでいる人にも最適です。

フラット35の住宅ローンはどんな人におすすめできる?

フラット35の住宅ローンはどんな人におすすめできる?

最後に、フラット35の住宅ローンはどのような人におすすめできるのかご紹介します。

上記にひとつでもあてはまる場合は、フラット35がおすすめです。それぞれ順に紹介していきます。

1.将来の金利変動に不安を感じる人

フラット35は、将来の金利変動に不安を感じる人におすすめです。

フラット35は、借入時に設定した金利が返済期間中ずっと変わらない全期間固定金利の住宅ローンです。金利の上昇により月々の返済額が増える心配がないため、安定した返済計画を立てられます。

特に、長期的なライフプランを立てたい人や、家計の安定を重視する人にとって、金利が固定されていることは大きな安心材料となります。この安心感をもとに、教育資金や老後資金の準備など、他の重要な支出に対する計画が立てやすくなることも良い点でしょう。

2.子育て世帯・若年夫婦世帯

フラット35には「子育てプラス」という制度があり、子どもの人数に応じて最大1.0%の金利引き下げが受けられます。「子育てプラス」制度は、40歳未満の夫婦が対象となるため、子どもがいない家庭でも金利引き下げを受けられることが特徴です。</p

また、将来の金利上昇による影響を受けず、安定した返済計画が立てやすいため、子供の教育費や習い事などの資金計画を立てやすくなる点も子育て世帯におすすめの理由です。

3.住宅の性能を重視する人

フラット35には、住宅の性能に応じて金利が優遇される「フラット35S」のプランがあります。このプランは、省エネルギー性や耐震性、防火性、バリアフリー設計など、住宅の性能基準を満たす場合に金利が低く設定される仕組みです。

住宅性能に優れた家を手に入れたいと考えている人にとって、フラット35Sは金利面での支援が得られる理想的なローンプランといえるでしょう。

4.自営業やフリーランスの人

フラット35は、自営業やフリーランスの人にもおすすめの住宅ローンです。

収入証明として確定申告書を使用できるため、安定した給与がなくても審査を受けられます。さらに、審査基準が柔軟に設定されており、他の住宅ローンに比べて審査に通りやすい点が特徴です。

また、保証料や繰上返済手数料が不要で初期費用を抑えられるため、経済的な負担も軽減できます。

収入が不安定な自営業者やフリーランスでも、安心して長期的な住宅購入を検討できることが魅力です。

まとめ:フラット35の金利を詳しく比較するならM-LINEにご相談を!

まとめ:フラット35の金利を詳しく比較するならM-LINEにご相談を!

本記事では、フラット35の概要や、多くの利用者に選ばれている理由、フラット35のおすすめの住宅ローンなどについて紹介しました。

フラット35の最大の特徴は、借入時に設定された金利が返済終了まで変わらず、毎月の返済額が一定していることです。金利の上昇によって月々の返済額が増える心配がないため、安定した返済計画を立てられます。

「フラット35の金利についてより詳しく知りたい」「自分に合った住宅ローンを知りたい」と考えている場合は、M-LINEにぜひご相談ください。M-LINEでは、都内に特化した家づくりを行うほか、最適な住宅ローンの選び方や、関連する諸費用についてのアドバイスも提供しています。

豊富な経験と実績を持つ専門スタッフがお客様のご要望を伺った上で、最適な提案をいたしますので、ぜひM-LINEにお問い合わせください。

土地や不動産活用のご相談はM-LINEまで!

この記事を読んで、質問やご相談などがありましたらまずはM-LINEまでご連絡ください。

他にはない、施工事例のご紹介やお客様に沿ったご提案をさせていただきます。

 

執筆者情報

小林 眞一郎

小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

監修者情報

高坂 昇

高坂 昇 ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。
長張隆史

長張隆史 ou2株式会社 代表取締役 一級建築士 (登録番号 第328587号)

ou2株式会社代表取締役 一級建築士(登録番号 第328587号)
小林 眞一郎

小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

最新コラム

2024/12/27

個人事業主必見!アパート賃貸経営で利益最大化するためのコツを徹底解説

2024/12/27

サラリーマン必見!アパート賃貸経営で確定申告を効率的に行うポイント解説

2024/12/27

二世帯住宅平屋にするメリット・デメリット|最適な間取り事例を紹介