2022/02/22
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屋上に菜園を作るときの5つのポイント│初心者におすすめの野菜を紹介​

「庭がない狭小住宅でも、子どもに土のぬくもりを感じさせたい」
「趣味の家庭菜園を楽しみたい」
「安心して食べられる野菜を育てて料理に使いたい」

そんなふうに考えている方もいるでしょう。

狭小地に建てられた家は十分な庭を持てないことも少なくありません。しかし、屋上を活用すれば、限られた敷地でも菜園をつくることが可能です。日当たりや風対策などのポイントを押さえることで、初心者でも快適に屋上菜園を楽しめます。

この記事では、屋上菜園の魅力や得られる効果をわかりやすく解説するとともに、快適に楽しむためのポイントを紹介します。初心者におすすめの野菜などにも触れているので、ぜひ参考にしてください。


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屋上菜園とは?|楽しさと目的を紹介​

屋上菜園とは?

屋上菜園とは、屋上を利用して菜園を行うことです。

また「菜園」とは、主に野菜を植えて栽培することで、最終的には食べることで完結します。

そんな屋上菜園の目的は主に2つあげられます。

家庭菜園

家庭菜園の主な目的は、新鮮な食材を手に入れることです。自分で育てた野菜は収穫してすぐに食べられるため、みずみずしさや香りを存分に楽しめます。無農薬や有機栽培に取り組むことで、健康的な食生活の実現にもつながります。

安心して口にできる食材を家庭で育てることは、日々の食卓の質を高める一助となるでしょう。

さらに、家族で菜園に取り組むことは、お子さまの食育にもなります。

土に触れ野菜の成長を観察する体験は、都心部では得がたい貴重な学びです。こうした経験を日常的に積み重ねることで、食への感謝の気持ちが育ち、自然と食生活も整いやすくなります。

加えて、自宅で野菜を育てることで、食費を抑えるという実用的なメリットも期待できます。

屋上緑化

屋上緑化とは屋上に植物を植える取り組みのことで、野菜栽培に限らず、花や観葉植物などを育てるガーデニングも含まれます。

近年、都市部で屋上緑化の必要性が高まっている背景には、「ヒートアイランド現象」の影響があります。ヒートアイランド現象とは、都市部の気温が周辺地域よりも大幅に高くなる現象です。

原因としては、緑地(畑や田んぼ)が少ないこと、地面がコンクリートやアスファルトで覆われていること、自動車の排気ガスが多いことなどが挙げられます。その結果、大気の温度が上がり、昼間は猛暑になりやすく、夜も気温が下がらず熱帯夜が続くことがあります。

ヒートアイランド現象の対策のひとつとして注目されているのが、屋上緑化です。

植物を屋上に植えることで、蒸散作用によって周囲の気温を下げる効果が期待されます。また、植物が屋上のコンクリート面を覆うことで、表面温度の上昇を抑え、建物全体の温度管理にも役立ちます。

さらに、屋上緑化を施した建物では、夏場の室温上昇を軽減できるため、エアコンの使用を抑えることも可能です。その結果、省エネルギーや電気代の節約といった実用的なメリットも得られます。

出典:猛暑日における屋上緑化のヒートアイランド抑制効果について|国土交通省

屋上菜園のメリットとデメリット

屋上菜園のメリットとデメリット

屋上菜園を検討する際は、メリットとデメリットの両方に目を向けることが大切です。ここでは屋上菜園を家庭に取り入れるメリット・デメリットを詳しく紹介します。

屋上菜園のメリット

屋上菜園を行うことのメリットは、以下の通りです。

屋上菜園は、食育や健康的な食材の確保、環境への貢献など、さまざまなメリットをもたらします。特に自然とのふれあいが少ない都市部の家庭にとっては、緑を感じられる貴重な空間となるでしょう。

屋上菜園のデメリット

自宅に屋上菜園を設けることにはさまざまな利点がある一方で、導入前に知っておきたいデメリットもいくつか存在します。屋上菜園を始める際に考慮すべき主なデメリットは、以下の通りです。

屋上菜園を始める際にはデメリットを理解し、無理のない範囲で計画を立てることが重要です。

屋上に菜園を作るときの5つのポイント​

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屋上に菜園を作る際のポイントは、以下の5つです。

屋上菜園を安全に始めるために大切なポイントなので、しっかり押さえておきましょう。

1.初心者はプランター菜園から始める​

菜園初心者の方は、小さなスペースから楽しめるプランターの利用がおすすめです。プランターをいくつか用意して、それぞれに違う野菜を育てるのもいいでしょう。

プランターには支柱が建てられる物もあるので、背の高い植物や、ツル科の植物などを育てるのに楽です。屋上内の移動も簡単にできるので、1年を通しての日当たりや風向きなどを観察することもできます。

また初期費用も安くすむので、気軽に始められるのも嬉しいポイントです。

慣れてきたら少しずつ規模を拡大して、理想の屋上菜園に整えていきましょう。

2.慣れたらミニ畑に挑戦する

ミニ畑を作るには、まずレンガや木枠などを使って、全体のフレームをつくります。

専用のフレームを利用すれば、簡単に形が整うのでおすすめです。

次にフレームの内側に、専用の防水シートを敷いて、土を入れていきます。土の厚さは15〜20㎝程度がおすすめです。

土の下で長く育つ根菜などは、別にスペースを設けて30㎝程度の厚みをもたせていきましょう。

3.屋上菜園に適した土を利用する​

屋上菜園には、軽量土を使用しましょう。

建物には積載荷重条件があるので、屋上に基準以上の重さをかけることはできません。

軽量土を利用した場合、通常の家庭菜園程度であれば、この条件を上回ることは考えにくいですが、広範囲にわたって大規模な菜園をつくる場合は注意が必要です。

建物の構造などによっても条件が変わってきますし、重さがかかるのは土だけではないので、専門科に確認をして、可能な範囲内で整えていきましょう。

また屋上菜園に軽量土を使うことで、土の運び込みや作業が楽になるのも大きなメリットです。

軽量土は保水性もよく、土と比較すると汚れにくいことからも家庭菜園に適しています。

4.屋上の水はけに注意する​

屋上に水がたまった状態になると、雨漏りの原因になる場合があります。植物に対しても、水はけの悪い環境は、いい状態とは言えません。

菜園をしていると土や葉が舞って排水溝に溜まり、水の流れが悪くなってしまいます。

小まめに掃除・メンテナンスをして、水はけのいい状態を保っていきましょう。

5.風への対策も立てておく​

屋上は高所の屋外スペースなので、風への対策が必要です。

設備で風対策をするには、防風フェンスを取り付ける方法があります。

屋上の風対策はかなり慎重に行う必要があるので、フェンス選びを含めて、取り付けも専門業者に依頼することをおすすめします。

また風が強い日は、次のような対策を施していきましょう。

特に台風の時期には事前の対策も必要です。

しっかりと対策をして、野菜を守っていきましょう。


初心者にも育てやすい野菜5選​

初心者にも育てやすい野菜5選

屋上菜園の初心者の方は、育てやすい野菜を選ぶことが大切です。また種まきからではなく、苗を植えることから始めてみましょう。

失敗することも少ないので、菜園の楽しさに触れることができるはずです。

トマト

家庭菜園の代表格といってもいいほど、育てやすい野菜です。植え付けから50日程度で収穫ができるので、夏休みの課題などに利用するのもいいですね。

ピーマン

ピーマンが苦手なお子さんも多くいますが、一緒に育てることで食べられるようになるかもしれません。茎がしっかりした苗を選んで、植え付けていきましょう。

リーフレタス

レタスは種まきからしても、60日程度で収穫ができます。育ち切る前にベビーリーフとしても収穫ができるので、収穫の楽しみを得やすいでしょう。

ジャガイモ

ジャガイモを植える際は、土の深さを30㎝程度に整えましょう。イモ類の収穫は、お子さんも楽しめるのでおすすめです。

ハーブ類

バジルやミント、シソなどのハーブ類は育てやすく、日々の料理にも使いやすいためおすすめです。特にシソは日陰でも育つため、日照時間が限られるような屋上でも育てられます。

屋上菜園を続けるためのコツと注意点

屋上菜園を続けるためのコツと注意点

屋上菜園を続けるためのコツと注意点は、以下の3つです。

それぞれ順に解説します。

1.面倒に感じない仕組みづくり(水やり、雑草、収穫)を意識する

屋上菜園を長く続けるためには、手間を減らしながら無理なく楽しめる仕組みを整えることが大切です。

菜園初心者は、まずプランターから始めるのがおすすめです。プランターは日当たりや風の強さに応じて場所を簡単に移動できるため、管理がしやすいことが大きなメリットです。雑草も生えにくいため、草取りなどの手間も減らせます。水やりが負担に感じる場合は、自動水やりシステムの導入を検討するとよいでしょう。タイマーで定期的に水を供給できるため、毎日の作業がぐっと楽になります。

リーフレタスやハーブなど、手入れが比較的簡単な野菜を選べば、日々の作業が負担になりにくく、失敗も少なくすむでしょう。

また、すべてを一人で管理しようとせず、家族や友人と一緒に楽しむ工夫をすることも、屋上菜園を無理なく続けるための効果的な方法です。

2.季節ごとのスケジュール管理を行う

屋上菜園を長く続けるためには、季節ごとの作業を計画的に行うことも重要です。以下は季節別の主な作業をまとめた表です。

季節 主な作業内容 育てやすい野菜
春(3月~5月) ・土の改良
・種まき(3〜4月)
・芽の手入れ(除草・追肥)
レタス、カブ、いちご など
夏(6月~8月) ・水やりの頻度を増やす
・日差し対策(寒冷紗など)
・雑草対策(マルチングなど)
トマト、ピーマン、ナス など
秋(9月~11月) ・夏野菜の収穫
・土の手入れ
・冬野菜の種まき
サツマイモ、カボチャ、ネギ、白菜 など
冬(12月~2月) ・霜よけ対策(寒冷紗など)
・種の準備
ネギ、白菜 など

季節ごとの作業内容を整理した年間計画を立てておくと、いつ・何をすべきかが明確になり、効率的に作業を進められます。また、近年は天候の変動が大きいため、状況に応じて作業内容を柔軟に調整することも重要です。

3.肥料・病害虫対策をする

屋上菜園を安定的に続けるためには、肥料による栄養管理と病害虫への対策が欠かせません。以下に、具体的な管理方法と注意点を紹介します。

項目 ポイント
肥料の管理 ・窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)のバランスが取れた肥料を使う
・有機肥料は土壌改良に、化学肥料は追肥に利用する
・植え付け時に元肥、成長期に追肥を行う
・根に直接触れないように施肥する
病害虫対策 ・防虫ネットや銅テープで物理的に害虫を防ぐ
・ニームオイルなどの有機農薬を使う
・定期的に植物を観察し、異常や害虫を早期発見する
・風通しを良くし、病気の発生を防ぐ

せっかく屋上菜園を始めても、野菜がうまく育たなければ続けるのが難しくなります。適切な肥料管理と病害虫対策を行い、屋上菜園を長く楽しく続けましょう。

屋上菜園のある家づくりはM-LINEにご相談を!​

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屋上菜園とは、屋上で菜園を行うことで、屋上緑化に貢献します。

家族で菜園を楽しむことで、お子さんの食育にも繋がりますし、建物内の温度上昇を抑えるので、エアコンなどのコストダウンにも役立ちます。

屋上菜園を始めるときは、プランターを利用してコンパクトなスペースから始めていきましょう。

さらに種からではなく、苗木を植え付けることで失敗が少なく、収穫の楽しみを得ることができます。

軽量土を利用して水はけに注意し、風対策を施せば、快適で安全な屋上菜園のできあがりです。

開放的な屋上の空間で、家庭菜園を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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執筆者情報

小林 眞一郎

小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

監修者情報

高坂 昇

高坂 昇 ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。
小林 眞一郎

小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士
長張隆史

長張隆史 ou2株式会社 代表取締役 一級建築士 (登録番号 第328587号)

ou2株式会社代表取締役 一級建築士(登録番号 第328587号)

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