リビングが2階にある家って住みやすいの?メリット・デメリットまとめ。

リビングが2階にある家って住みやすいの?メリット・デメリットまとめ。

住宅を決めるにあたり、リビングが2階にあるケースも選択肢の中にある方もいるのではないでしょうか?

様々な事情でリビング2階にするケースやあえてそうするケースもあります。そこで、この記事ではリビングを2階にした際の間取り例をはじめ、メリット・デメリットを詳しく紹介。

ぜひ、2階にリビングを設ける住宅建設を検討したい方は参考にしてみてください。

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2階にリビングがある家とは?

2階にリビングがある家とは?

ここでは、2階にリビングがある家をはじめ事例をいくつか紹介していきます。

どんな家なの?

その言葉の通り、2階部分にリビングがある間取りの住宅を指します。具体的には、東京都心などで土地面積が広く取れないケースで、その中でも「車を所有したい・駐車スペースは欲しい」という住宅などです。

このような事例は東京に限らず多いので、現在2階にリビングの建築方法を採用する戸建て住宅が増えている傾向があります。

また、狭小地の場合は、敷地との兼ね合いで1階の大部分がインナーガレージに占有されてしまう事例が多いのが特徴的。そのため、自ずと居住空間は2、3階と上に向かっていくことになります。

リビングスペースを2階に取ることで得られるメリットはたくさんあります。そちらについては後述で詳しく紹介していきます。

リビングが2階の間取り例を紹介

1階に駐車場を作る場合

例えば20〜25坪程度の狭小地でインナーガレージを配置する場合、1階には広い空間を確保しづらいことが多いです。

そのため、1階はトイレ・風呂といった水回りや小さな部屋を配置します。そして2階にリビング・ダイニング・キッチン等家族の共有空間といった居住空間を配置します。寝室と子供部屋は3階に作るケースが多いです。

1階に駐車場を作らない場合

1階にインナーガレージを作らない場合は空間に余裕が生まれるので、部屋として活用することができます。例えば寝室や和室、子供部屋を配置するといったことが可能になってきます。

そうすることで、2階建てでも十分要望を満たせる設計となれば、建築費用や購入費用も抑えられるでしょう。3階を作ればより広々した空間が手に入り、ゆとりある空間での暮らしが可能です。近年はカーシェアリングが普及しているので、あえて自家用車を持つことにこだわる必要性も減ってきています。

車よりも空間を優先させたい方はこちらのほうがメリットがあるかもしれませんね。

2階にリビングがあることのメリット【6つ】

ここでは、2階にリビングがあることのメリットを6つ紹介していきます。

ここでは、2階にリビングがあることのメリットを6つ紹介していきます。

1.日当たりが良い

フロアが上に上がるほど採光性は良くなるので、1階よりも2階にリビングを作った方が日当たりがよくなります。狭小地に建てる場合は、住宅が密集しているエリアになることが多いです。その際には、2階にリビングを配置する工夫をすると、周囲の住宅の陰に入ることを避けられるようになるでしょう。

また、日中でも日当たりが良好で明るい居住空間を演出することも可能です。

リビングとつながったバルコニーを作れば、より開放的な空間になります。日当たりが良いのでランドリーコーナーとしてはもちろん、BBQや子供の遊び場のほかにも、ガーデニング・アウトドア用途にも活かせるので、おうち時間の過ごし方の幅が広がります。

2.眺望がいい

当然のことではありますが、フロアが上に行けば行くほど、眺望が良くなることは想像しやすいですよね。もし、窓から見える景色に視界を遮る物が無ければ、素敵な景色を見ながらくつろげます。

自宅リビングで周囲の視線を気にせずに、かつ自分たちだけが楽しめる景色が自宅にあるというのはとても魅力的なことです。窓辺でコーヒーをゆっくり飲みながら過ごすのなんて憧れますよね。

また、空が広く見えるという効果もあります。都市部は高い建物が密集しているので、見上げた時に見える空が狭いなと感じることはありますが、眺望が良ければばちょっとした解放感を得ることもできるでしょう。

また、もし近所の花火大会が見えるような立地であれば、完全プライベート空間で最高の花火鑑賞ができますね。

3. プライバシーを確保しやすい

1階が道路に面している場合には外からの視線が多少なりとも気になるものです。そのため、せっかく広いリビングがあってもカーテンを閉めていては快適に過ごすことは難しくなるでしょう。

そういった意味において、リビングを2階に配置すれば前述した悩みは軽減されます。

通行人からジロジロ見られたり、不審者が覗いてくることが少なくなるでしょう。ただし、2階にリビングを配置しても向かいの家との距離が近かったり、高い建物が側にある場合は見えてしまう可能性があります。

自宅の中で他人の目を気にせず、家族がノビノビと過ごせるリビング空間は、生活の中心に間違いなく必要な存在です。

4. 天井高を活かした開放感のある空間を作れる

1階が道路に面している場合には外からの視線が多少なりとも気になるものです。そのため、せっかく広いリビングがあってもカーテンを閉めていては快適に過ごすことは難しくなるでしょう。

そういった意味において、リビングを2階に配置すれば前述した悩みは軽減されます。

通行人からジロジロ見られたり、不審者が覗いてくることが少なくなるでしょう。ただし、2階にリビングを配置しても向かいの家との距離が近かったり、高い建物が側にある場合は見えてしまう可能性があります。

自宅の中で他人の目を気にせず、家族がノビノビと過ごせるリビング空間は、生活の中心に間違いなく必要な存在です。

5. 階段の上り下りがいい運動になる

現在、テレワークでお仕事をされている方も多いですが、ついつい座りっぱなしで運動不足になりがちです。

そんな時、家の中に階段があれば自然と立ち上がり体を動かすいいキッカケになってくれるでしょう。じっとしているよりもリフレッシュを兼ねて少し体を動かしたほうが頭をスッキリできるかもしれません。行き詰っていた問題に対し、フッと解決策が浮かぶこともあるかもしれませんよ。

また、 梅雨時や天気の悪い日が続くときも外に出るのは億劫に感じます。そんな時でも軽く体を動かせるので役立ちます。踏み台昇降時の踏み台代わりにできれば、ダイエット効果も期待できるので様々なメリットもあるでしょう。

6. 地震に強い家にすることができる

2階にリビングという広々とした空間があるということは、1階にはもう少し壁がある小部屋が配置する設計になるかと思います。

部屋が増えれば仕切りとしての壁や柱が増えるため地震の揺れに対して強さが増します。ただし、鉄骨で作る場合は必ずしも耐力壁を増やす必要はありません。

なぜなら、鉄骨自体の木造に比べて素材そのものに強度があるからです。また、柱と梁を筋交いで固定し、建物の強度を上げる建築方法であるブレース構造を採用することで、さらに耐震性が高まります。


2階にリビングがあることのデメリット【4つ】

2階にリビングがあることのデメリット【4つ】

続いてデメリット部分についても触れていきましょう。

以下の4つがデメリットに該当します。

1. 2階のリビングは暑くなりやすい

暖められた空気は軽いので上に向かっていき、その熱気が天井・屋根部分に篭ります。そのため、1階に比べて2階は室温が高くなりがちです。

夏場のロフトが暑くなるという話を聞いたことがある方は多いかもしれませんが、これも同じ理由によるものです。

当然、暑くなるとエアコンの使用量が増えます。そうすると電気の使用量が増えるので電気代が高くなってしまうでしょう。日当たりが良すぎてしまう場合は、夏場はさらに暑くなるかもしれません。

その反面、冬は暖かくなるのはメリットにもなります。このようなことからも、家の断熱性の向上や通風性を考慮した設計をすることが必要になるでしょう。

2.何かをするたび、いちいち階段を昇り降りしないといけない

2階にリビングがあるということは、生活の中心も自然と2階となります。玄関は1階にあるので帰宅したら必ず2階へと上り、宅配便が来た時は荷物を受け取りに下に降りて、荷物を抱えてまた上がって戻るということになるでしょう。

また、たくさん買い物してきた場合も一度に荷物を運びきれず、何往復かしないといけないことも。

赤ちゃんがいる場合は先に赤ちゃんを上に連れていってから、下に降り、荷物をもってまた昇ることになります。また、足を捻挫や骨折してしまったときも階段の昇降が困難となる可能性があります。その他にも忘れ物をして取りに戻るときも階段を往復しないといけないのは不便です。

このように日常生活で階段の上り下りを何度も繰り返すこととなります。これを「面倒・負担」と感じるかどうかは個々の感じ方によりますが、デメリットとしてとらえる方もいるでしょう。

3.老後の生活が心配

体が元気なうちは問題にはなりませんが、、誰でも歳を重ねていき足が弱ってくると、階段の昇り降りの負担は想像以上に大きなものとなります。いつかは上層階に登れなくなる日も来るかもしれません。

そういったことも考慮して、1階で生活が完結するように必要な設備をまとめておくといったことも検討した方が良いケースもあります。自分の家では快適に、末永く暮らしたいものです。そのための対策も施した家づくりをしていく必要もある、ということを頭の片隅に置いておきましょう。

4.1階の様子が分かりにくい

家族が帰宅してもそれに気が付かないといったことが起き得ます。

1階に個室があるとリビングに行かなくても済んでしまうこともありますよね。そういった点において、家族が顔を合わせてコミュニケーションを自然と取りやすくなるような動線配置ができると良いです。

また、2階で過ごす時間が多くなるということは防犯面に対してもデメリットと言えます。1階の様子が分かりにくくなるため、不審者が侵入してきたとしてもそのことに気づかない、なんてことがあるかもしれません。

設計を工夫することでデメリットは減らせる

前項では2階にリビングを配置することに対するデメリットを説明しました。しかしこれらの問題は間取りの設計を工夫することで解消できる部分がたくさんあります。

そこで、ここではデメリットを払拭するための対処法をいくつか紹介。よくある例を参考にお伝えしていきます。

①2階のリビングは暑くなりやすい場合の対処法

どうしても暖かい空気は上の方に溜まってしまうものですが、空気の停滞を抑えるようにしてあげると全然違います。

一番は換気することです。1階に比べて高さがある2階では風が入りやすなるので、風が抜けやすいような対角線の位置に窓を配置したり、通気口を設置する事が有効です。

窓というのは住宅の中で一番熱の出入りが多い箇所です。いかにして熱の出入りを抑えられるかがカギとなります。ここをしっかり対策することが快適な住まいづくりへの一歩です。

一昔前は、間に空気層が入ることで断熱性能を有するペアガラスが人気でした。現在は更に進化しており、より多くの空気層を持つトリプルガラスや空気層を真空にした真空ガラスといったものがあります。断熱性が高まるということは夏場の暑さを軽減するだけでなく、冬の室内の寒さも緩和させることに繋がるでしょう。

このような断熱性のあるガラスは価格が多少高くても、かける価値があります。また、屋根裏・壁の内部の断熱材の厚み、量をキチンと入れることもとても効果的です。

その他には、24時間換気を導入するという方法があります。こちらは24時間室内の空気を循環させて空気の滞留を抑制します。

元々の目的はシックハウス症候群やアレルギーの発症リスクを低下させることで、この方法を使うことでが一日中換気してくれて空気の流れが生まれます。室内に溜まった暑い空気を逃がしてくれるので、体感温度は大きく違ってくるでしょう。シーリングファンを設置して天井付近の空気を拡散させることも良い方法です。

ここまで暑さ対策について記述してきましたが、「これら全てを尽くしたけどもう耐えられない!」という場合、最終手段はエアコンしかありません。

近年の夏場の気温は、一昔前とは比べ物にならないほど上昇しています。ここでエアコンの使用を無理に我慢すれば熱中症になってしまうリスクが高まるのは間違い無いでしょう。

確かに昨今は電気料金の値上げが続き、従来の使い方をするのは躊躇われます。しかし、電気代を節約する目的で体調を崩していては意味がありませんよね?

使うべきところはしっかり使い、無駄な部分の電源を抜いたりスイッチやブレーカーを切る方が現実的です。

②いちいち階段を上り下りしないといけない場合の対処法

2階にリビングがある構造では、大概キッチンとダイニングもセットとなるかと思います。買い物から戻ってきたらキッチンまで荷物を持って階段を昇らないといけませんよね。日常で何度も繰り返される動作の負担を少しでも軽くするには、動線を短くすることが非常に有効です。

この場合の解決例としては玄関と階段、階段とキッチンの距離を最短となるように設計する、といったことです。2階に設けたバルコニーで洗濯物干すようにするなら、洗濯機も同じフロアに設置した方が断然楽です。

このように、どういった生活スタイルを送っていきたいのかにより必要な対策は変わってきます。事前にしっかり想像しておくことが後悔のない家づくりを実現させます。

③老後の生活が心配する際処法

足腰が弱り階段を昇れなくなってしまったら、2階のリビングに辿り着けません。そうなってしまったら1階を生活の拠点にする他ありません。

その際は、最悪の事態に備えてあらかじめホームエレベーターを設置してしまうのも手だと思います。エレベーターがあれば重たい荷物の移動や小さな子供がいても楽に行えますからね。

エレベーター設置は金銭的・物理的に難しいとなると、家を手放すことも視野に入れておいた方が良いです。売却しやすい家にするために駅近、周辺施設の充実、人気エリアなど時間が経過しても価値が下がりにくい場所を選ぶようにしましょう。しっかりと家族で相談して設計するようにしてください。

④1階の様子が分かりにくい場合の対処法

フロアが分かれている以上、下の階の様子はわかりにくいです。子供部屋が1階にあり帰宅後にそちらへ行かれてしまったら顔を合わせなくなるなんて事も起こり得ます。

そのため、家族間のコミュニケーションが減らないように子供部屋を2階または3階に配置して必ずリビングを通るような構造とするといった対策が必要です。他には、吹き抜けを作って玄関の様子がリビングから確認できるように設計するのも効果的でしょう。

防犯面の対策としては防犯カメラの設置、玄関のカギをダブルロックにする、割られにくいガラスを採用するといった防犯対策を行うのも良いです。いずれの対策もコストが嵩んでしまいますが、それも家族の安心安全の暮らしのためです。ここはケチらず対策を施すことをおすすめします。

リビングが2階にある家での生活はどんな感じ?

土地活用とは?

インナーガレージのある狭小住宅で考えると2階にリビング・ダイニング・キッチンさらにバルコニーがあるとすると、家族団らんの時間はここで過ごせます。

個々のプライベート空間や寝室は1階または3階になるケースが多いのが特徴です。

これらから想像できるのは、2階が家族全員が集う空間であり、その他フロアでプライベート時間を過ごしたり、トイレ、風呂等を利用する形になりそうですね。

まとめ:リビングが2階にあるメリット・デメリットを事例を使って知りたい方はM-LINEまで

今回は、2階にリビングのある家の特徴とそのメリット・デメリットについてご紹介してきました。以下でメリット・デメリットをまとめたので復習してみましょう。

メリット

デメリット

このように2階にリビングのある家に関しては明確にメリット・デメリットがあります。どの程度、デメリット部分を許容できるかどうかがポイントですが、工夫することでデメリットを無くすることもできるでしょう。

こちらに関して、詳しい内容を知りたい方はまずはM-LINEへご相談ください。

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この記事を読んで、質問やご相談などがありましたらまずはM-LINEまでご連絡ください。

他にはない、施工事例のご紹介やお客様に沿ったご提案をさせていただきます。

 

執筆者情報

小林 眞一郎

小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

監修者情報

高坂 昇

高坂 昇 ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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