注文住宅やめとけ

注文住宅はやめとけと言われる理由を解説

注文住宅は、理想の間取りや設備が取り入れられる憧れの住宅です。しかし「注文住宅はやめとけ」「高くて後悔した」などといった否定的な意見もあるため「建売住宅の方がいいの?」と迷っている方もいるでしょう。

注文住宅は建売住宅よりも設計料がかかったり、追加の工事が必要になったりと、建売住宅より費用が高くなる傾向ですが、注文住宅でも予算をしっかりと決め、ローン計画をしっかりと立てることによって予算内に抑えられます。

注文住宅はやめとけといわれている理由は、注文住宅の特性について理解せず、建ててしまっているケースがほとんど。事前に特性やリスクについて把握しておくことで、理想の注文住宅を建てられます。

そこで、本記事では、注文住宅はやめとけといわれている6つの理由や、注文住宅と建売住宅との違い、それぞれの住宅で向いている人の特徴について解説します。注文住宅か建売住宅、どっちか迷っているという方はぜひ参考にしてみてください。

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注文住宅はやめとけと言われている6つの理由

注文住宅はやめとけと言われている6つの理由

注文住宅はやめとけといわれる理由は、以下の通りです。

注文住宅は、自由度が高い分、建売より建築費用や設計費用が高額になったり、建つまでに時間がかかったりするのが難点。他にも知識不足で建ててしまい、後悔したというケースも少なくないため、理由についてしっかり把握しておきましょう。

1.建売との価格差がある

注文住宅はやめとけといわれる理由には、建売との価格差が大きいためです。理由としては、注文住宅は決められた規格で建てられた建売住宅と比べて、自由に設計出来る分、建築費用が高くなるからです。

注文住宅の打ち合わせ段階で予算を決めた場合でも、打ち合わせで希望を重ねていくごとに予算が想像以上に膨らんでしまうケースもあります。そのため、追加工事や工期の延長によって、予算が大幅にオーバーしてしまい、思った以上に高かったと後悔してしまう場合も少なくありません。

注文住宅を建てるときは、頭金・借入限度額・無理のない返済額など、しっかりとローン計画を立てることが大切です。

2.家が建つまでに時間がかかる

注文住宅はやめとけといわれる2つ目の理由は、家が建つまでに時間がかかる点です。なぜなら、土地探しから家が建つまでに最低でも6ヶ月、長くなると1年~1年半ほどの時間がかかり、間取りや設計にこだわるほど、打ち合わせから施工まで工期が長引いてしまうためです。

例えば、1年後に引っ越しをしたかったという場合、工期が遅れてしまうとその分アパートやマンションの契約の更新料を支払ったり、家賃を多く支払ったりする可能性があります。入居時期に希望がある場合は、打ち合わせの期間や工期なども計画的に進めることが大切です。

3.仕上がりが完成まで分からない

注文住宅はやめとけといわれる3つ目の理由は、仕上がりが完成まで分からないことです。理由としては、注文住宅は打ち合わせの段階で図面や模型でイメージを確認しますが、実際完成してみるとイメージと違ったと後悔する人もいるからです。

一方で、建売住宅の場合は実際に建っている家を確認することができるため、イメージと違ったというリスクが少ないです。注文住宅を決める際は、見本が見られるものは実物で確認することで、完成後とのギャップが少なく済むでしょう。

4.施工不良が不安

注文住宅はやめとけといわれる4つ目の理由は、施工不良が不安な点です。なぜなら、注文住宅で高額な建築費用を支払っても、耐震性に関わる構造部分の施工不良が見つかっているからです。

例えば、住宅の基礎部分は柱・梁・耐力壁などの構造部分に耐震性の役割があります。しかし、これらは人の手によって作られているものなので、一定の割合でミスが生じるケースがあるのです。

そのため、注文住宅を建てる際も、工事中の段階でプロの目でチェックしてもらえる工務店やハウスメーカーを選ぶのが施工不良を回避するポイントとなります。

注文住宅に決めた理由で最も多いのは「信頼できるハウスメーカーや不動産業者だったから」という意見です。納得のいく家づくりを行うためには、土地探しからプランニング、建築工事までしっかりと任せられるハウスメーカーを選ぶようにしましょう。

5.不便な場所や郊外などを選びがち

注文住宅がやめとけといわれる5つ目の理由は、不便な場所や郊外などに家を建てる人が一定数いる点です。このような場所を選ぶ理由としては、住宅の設計ばかりに捉われてしまい、地価の安い不便な場所や郊外を選んでしまうためです。

例えば、郊外に家を建てた場合、買い物をする場所があるのか、通勤に不便でないのかなど実際に生活しにくくないのかを考える必要があります。今はスーパーや公共施設などがあったとしても、数十年後に高齢化が進み、スーパーや病院などが撤退していく可能性もあります。

6.20年・30年後の住みやすさまで考えられていない

注文住宅はやめとけといわれる6つ目の理由は、20年・30年後の住みやすさまで考えずに建てる人が多くためです。前述でも解説したように、生活環境は人の流れによって変化するため、20年・30年後もその土地で住みやすいのかを考えることが重要です。

また、スーパーだけではなく、病院・消防署・水道管の管理・電気・ごみ収集といった生活に欠かせないサービスも20年・30年も利用しつづけられるのか見極めることが重要です。

注文住宅と建売住宅の違い

注文住宅と建売住宅の違い

注文住宅か建売住宅かどっちがいいのか悩んでいる方は、まずはそれぞれの違いについて理解しましょう。

注文住宅と建売住宅は、主に以下の違いがあるのが特徴です。

まず価格ですが、注文住宅の方が建築費用が高く、建売住宅の方が建築費用が安くなります。理由としては、注文住宅はこだわりなどを自由に設計出来る分、建築費用が高くなるためです。

建売住宅は既に建てられているため、リフォームや設計の段階で購入を決めない限り、間取りの希望やドア・壁紙などの内装デザインを変えられません。また、注文住宅は建売住宅にはない設計料が上乗せされるのも、価格が高くなる理由の1つです。

次に、間取りや設備の自由度の違いです。前述でも解説しましたが、建売住宅は既に家の構造や仕様が決まっているため変えられません。

一方で注文住宅は、家の形状・壁材・床材・間取り・設備など、1つ1つの種類や材質を自由に選べます。家族が思い描く理想に近い家を建てられるのが、注文住宅の魅力でしょう。

しかし、注文住宅は土地探し・打ち合わせ・設計・着工・竣工と入居までの期間が長いです。その点、建売住宅は建築済みであれば、売買契約を締結してから早くて1~2ヶ月で入居することができるのが特徴です。

また、打ち合わせは注文住宅の方が圧倒的に多く、家づくりにかかる労力の負担が違います。理由としては、土地選びから、家の外装・内装・間取りなど細かな点も打ち合わせする必要があるからです。

このように注文住宅と建売住宅には、良い部分と悪い部分が両方にあるため、何を優先するのか家族で話し合い、後悔しないようにしましょう。


注文住宅が向いている人の3つの特徴

注文住宅が向いている人の3つの特徴

注文住宅が向いている人の特徴は、以下の通りです。

注文住宅は、間取り・設備・デザインなど希望を取り入れられるのが魅力。しかし、こだわりを多く取り入れるほど、オプションの料金がかかってくるため自己資金に余裕がある方や、予算管理がしっかりできる人におすすめです。

ここからは、注文住宅が向いている人の特徴を紹介しているので、当てはまるかどうかチェックしましょう。

1.自己資金に余裕がある人

注文住宅に向いている人は、自己資金に余裕がある人です。なぜなら、注文住宅は間取り・外観・住宅性能などこだわりを詰め込むほど、建築費用が嵩むためです。

例えば自己資金に余裕があれば、防音設備を取り入れたり、車やバイクが趣味の人はガレージを設けたり、予算が許す限り自分の理想を詰め込めるのが注文住宅のメリット。内装デザインや間取りの導線、設備なども、家族の生活スタイルに合わせて設計できます。

また、注文住宅を建てる際は時間にも余裕があるとよいでしょう。条件に合った土地探しやプランニングなどには、一定の時間が必要です。

特にプランニングにこだわりたい場合は、打ち合わせに何度も訪れることになるため、それなりの労力もかかります。引っ越しの時期が決まっている方は、早めに準備したり、情報収集をしたりするようにしましょう。

2.こだわりの住宅を建てたい人

注文住宅に向いているのは、こだわりの家を建てたい人です。理由としては、注文住宅の最大のメリットは自由度の高さで、間取り・外観・設備はもちろん、部材や収納の広さなど細かい点も自由に選べるからです。

例えば「キッチンはおしゃれなアイランドキッチンにしたい」「子どもが多いので洗面所は2つ作りたい」など、建売住宅では叶えられない希望を取り入れられます。部屋の広さや数、設備のグレードなど、何を優先するのかを決めて予算の範囲内で自由に調整できるのが魅力。

また、家族全員で家づくりを行うことは、一生の思い出になります。この先ずっと暮らす理想の家づくりは、唯一無二の貴重な体験なので、ぜひ楽しみながら行ってみてください。

3.予算管理ができる人

注文住宅に向いている人は、予算管理ができる人です。注文住宅は希望を自由に設定できるため、希望を言い続ければ建築費用が高額になってしまいます。

予算管理ができないと、こだわりを詰め込みすぎてしまい、高い住宅ローンを支払うことになる可能性もあるため注意が必要です。また、想定していたよりも予算が大きくなると、予算不足に陥る可能性もあります。

予算不足に陥ってしまうと、住宅ローンの借入金額を高くしたり、預貯金に手を付けたりしなければなりません。一方で、予算を切り詰めすぎても、以下のような問題で後悔する例もあります。

注文住宅を建てる際は、しっかりとした資金計画を立てて予算を立てつつ、後悔が残らないように何を優先すべきなのか家族で話し合いましょう。また、他の住宅メーカーで実現できないかなど、あらゆる手段を検討してみてください。

建売住宅が向いている人の3つの特徴

>建売住宅が向いている人の3つの特徴

建売住宅が向いている人の特徴は、以下の通りです。

建売住宅は、建築が終わっていればすぐに住めたり、注文住宅より安い価格で購入できたりするのが利点です。自分たちの希望を詰め込むことはできませんが、住宅性能・間取り・デザイン・場所などが気に入れば建売住宅もおすすめです。

また、建売住宅は実際の住宅を見ることができるため、建売住宅か注文住宅か迷っている方は、一度建売住宅も見学にいってみることをおすすめします。

1.安く家を購入したい人

建売住宅が向いているのは、なるべく安く家を購入したい人です。建売住宅は、注文住宅より住宅の購入費用が安く済みます。

建売住宅の価格が安いのは、打ち合わせにかける人材費が必要なかったり、設計料が不要だったり、規格が決まっていることで申請や計画にかける費用が少なかったりすることが理由です。そのため、質が悪いから安いという訳ではなく、いろいろな手間を省くことができるから価格の安さに繋がっているのです。

ただし、建売住宅でも住宅性能が低かったり、施工が雑だったりするケースもあるため、実際に物件を確かめたり、住宅性能を確認してから決めるようにしましょう。

2.すぐに入居したい人

建売住宅に向いているのは、すぐに入居したい人です。なぜなら、建売住宅は物件が既に出来上がっているので、購入を決めてから契約・住宅ローンの審査に通れば、すぐに入居できるためです。

そのため、入居時期の希望通りに引っ越しができ、すぐに夢のマイホーム生活を始められます。子どもの入学や転勤などによる引越しで、入居を急ぎたいという方は、入居までの期間が短い建売住宅がおすすめです。

3.家のこだわりが特にない人

建売住宅に向いているのは、家のこだわりが特にない人です。建売でも内装や外装がおしゃれだったり、生活導線が考えられて作られていたりするため、建売住宅でも十分という人は多くいます。

ただし、間取り・外観・住宅性能・内装・日当たり・風通しなどの細かな部分はチェックし、納得のいく建売住宅を選ぶことが大切です。

まとめ:注文住宅はやめといたほうがいい?と悩んでいる人はM-LINEに相談!

まとめ:注文住宅はやめといたほうがいい?と悩んでいる人はM-LINEに相談!

「注文住宅はやめとけ」という声があるのは事実です。その理由としては、建売との価格差があったり、家が建つまでの時間がかかったり、20年・30年後の住みやすさなどを考慮していなかったり、事前に注文住宅の特徴を理解しておらず、後悔しているケースが多いです。

そのため、注文住宅と建売住宅との違い、それぞれの特徴を理解しておくことが大切。自己資産に余裕があったり、時間に余裕があったりと注文住宅が向いている人の条件についても確認しておくとよいでしょう。

とはいっても、注文住宅は自分達の理想の住宅が建てられる唯一無二の家です。土地探し・ハウスメーカー選び・プランニング・着工・竣工・引き渡しまで、家づくりを思う存分楽しめるのもメリット。

一般の人なら人生においてマイホーム購入は憧れのイベントでしょう。本記事で紹介した注文住宅はやめとけといわれる理由や、注文住宅・建売住宅が向いている人などを参考にし、ぜひ自分達が建てられる注文住宅について検討してみてください。

M-LINEでは「注文住宅か建売住宅か迷っている」という方のご相談も承っています。建売住宅・注文住宅、どちらもメリット・デメリットがあります。

マイホームは、一生で一番大きなお買い物となる人がほとんどです。自分達家族がずっと住む家なので納得がいく住宅を選びましょう。「予算内でどこまで叶えられるのか」「他社では予算オーバーといわれた」など、どんなお悩みでも一度ご相談ください。

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この記事を読んで、質問やご相談などがありましたらまずはM-LINEまでご連絡ください。

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執筆者情報

小林 眞一郎

小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

監修者情報

高坂 昇

高坂 昇 ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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