小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士
注文住宅を検討している方は、何から準備を始めていいか分からない方も多いはず。「注文住宅を建てるために勉強は必要なのか?」「どのように勉強したらいいのか」気になっている方も多いでしょう。
注文住宅を建てる際は、注文住宅の本を参考にしたり、住宅展示場に足を運んだりして勉強する方法があります。基礎知識をはじめ、資金計画についてや家づくりの事例を知ることができるため、実際に注文住宅を建てる際の役に立つでしょう。
そこで、本記事では注文住宅を建てる際の勉強の必要性や、勉強すべき内容などについて徹底解説します。家づくりで参考になる本もピックアップしているので、ぜひこれから勉強を始めたい方は参考にしてみてください。
注文住宅を建てる際は、勉強は必要です。なぜなら、家の構造や土地の条件、資産計画の立て方など、専門的な部分も自分自身で理解することができるためです。
例えば、ハウスメーカーや工務店と打ち合わせを行った際、専門用語で状況が理解できないケースがあります。担当者に任せきりにしてしまうと、後々「想像していたデザインや性能と違った」「資金計画に失敗し、数年後に金銭的に苦しくなる」と後悔するケースも少なくありません。
そのため、注文住宅を建てる際は、家づくりの知識を身に着けておく必要があります。家づくりの知識を身に着けることで、失敗や後悔を未然に防ぎ、完成後のマイホームの満足度も高くなるでしょう。
注文住宅を建てる際に勉強する必要性は理解できたが、実際どのように勉強するのか分からない…という方も多いでしょう。
ここからは、注文住宅を建てる際の勉強方法について紹介していきます。
勉強方法は、家づくりのための書籍を読んだり、住宅展示場に見学にいったり、家づくり勉強会に参加したりさまざまな方法があります。ここからは、勉強方法や内容についても解説するので、自分にあった勉強方法を見つけましょう。
注文住宅の本を参考に勉強する方法は、空いた時間を活用して、効率よく必要な知識が身に付けられます。注文住宅の家づくりのための本は、住宅の基礎知識やハウスメーカーや工務店選び、間取り検討に役立つ本などさまざまな種類があります。
また、注文住宅の費用について心配な方は、資金計画について解説している本がおすすめ。建築費用や住宅ローンの返済について知識がつくため、無理のない範囲で資金計画が立てられます。
注文住宅の本には、豊富な写真や間取り図などが使われているものが多いため、初心者でも分かりやすく学べるのもメリット。家づくりのスケジュールに合わせて、ぴったりの本を見つけて勉強をしましょう。
住宅展示場に足を運んで勉強する方法は、具体的なイメージを掴むのにおすすめの勉強方法です。住宅展示場には、さまざまなハウスメーカーや工務店が建てたモデルハウスがあるため、間取りやデザインなどの情報収集に最適な場所です。
また、常駐しているスタッフに直接話を聞くことができるため、疑問点があればすぐに相談に乗ってもらえるのも魅力の1つ。実際に購入予定がなくても見学のみもOKなので、気軽に足を運んでみましょう。
展示場では定期的に家づくり勉強会が行われたり、イベントを開催したりしています。建築士やインテリアコーディネーターなどのプロから直接話が聞けるチャンスなので、チラシやWebサイトをチェックし参加してみてください。
最近では、対面だけでなく、オンラインの家づくり勉強会も開催されています。小さなお子様連れの方でも、自宅で気軽に参加できるのでおすすめです。
注文住宅の勉強をする際は、実際に注文住宅を建てた人の話や口コミを参考にするのがおすすめ。注文住宅は、実際住んでからでないと気づきにくい部分も多いです。
実際に建てた人の話しや口コミを参考に、注文住宅を建ててよかった点、悪かった点などを把握しておきましょう。
注文住宅を勉強する際におすすめの本は、以下の3冊です。
家づくりの考え方、基本、間取りや設備に関する知識や実例などが初心者向けに分かりやすく解説されています。注文住宅を検討している方は、ぜひ勉強してみてください。
『家づくり超攻略本』は、土地探し・資金計画・構法・ハウスメーカー選び・間取り設計など、注文住宅の一連の基礎知識をまるっと紹介している書籍です。この本は、元大手ハウスメーカー勤務・YouTube総再生回数2,200万回超えのYouTuberまかろにお氏の著書です。
初めてでも失敗しない家づくりの攻略法が網羅されているのが特徴。「何から始めたらいい?」「お金はどれくらいかかるの?」など、家づくりを検討する人の疑問点について応えてくれているのでこれから勉強を始める方にぴったりです。
さらに「優秀な営業マンの見極め方」な「繰り上げ返済はするな」といった独自の情報も注目!見開き構成でサクサク読める1冊なので、基礎知識を分かりやすく身に着けたいという方におすすめです。
『最高のハウスメーカー&工務店の選び方2024-2025』は、会社選びの実践方法が分かる本で、まだハウスメーカーが決まっていないという方にぴったりの本になります。著者の船渡亮氏は、家づくりコンサルタントとして活躍する一級建築士です。
住宅会社の特徴、最高の会社の選び方をはじめ、間取りの決め方のポイント、さらには全国優良住宅会社も300社リストが見られます。評判や口コミの良いハウスメーカーや工務店を選びたい方はぜひ参考にしてみてください。
また、特集記事として注文住宅で使える最新の防犯対策についても解説されているので、防犯面も強化したい方におすすめです。
『間取りの方程式』は、注文住宅の間取りについてプロの視点で書かれている著書です。著者の飯塚豊氏は一級建築士で、法政大学デザイン工学部兼任講師を努めており、建築構造・断熱・通気設計など、木造住宅の設計で欠かせない実務のノウハウを指導しているエキスパートです。
この本では、四角形の住宅を基本に書かれており、限られた広さと予算の中でどのような間取りにしたらいいのかが書かれています。建築家の学生も読む前提で書かれているため、建材など設計する側の知識やノウハウが知れるのも魅力の1つです。
これから注文住宅を建てる人にとっては心地よい空間づくりや、暮らしを楽しくする間取りづくりについて学べます。「洗濯脱衣室にほしいもの」や「洗濯物と物干し場を近づける方法」など設計に取り入れられる実用的な間取りについて勉強できるので、ぜひ手にとってほしい一冊です。
賃貸併用の二世帯住宅を建てるメリットは、以下の3つが挙げられます。
家づくりについて勉強しておくことであらゆる失敗リスクを防げるのがメリット。ぜひメリットを理解した上で、前向きに勉強を始めましょう。
注文住宅を建てる際に勉強をしておくと、家づくりの基礎知識が身に付くのがメリット。なぜなら、住宅性能・住宅ローンの決め方・ハウスメーカーと工務店の選び方・土地選びなど、家づくりについて幅広い情報について身に着けることができるからです。
家づくりの著書や勉強会では、以下のような情報が学べます。
注文住宅を建てる前に何から始めていいか分からない場合は、インターネットや本などで情報収集しつつ、住宅展示会や相談会に参加し、専門家のアドバイスを受けるのがおすすめです。
注文住宅を建てる際に勉強をすると、無理のない資金計画が立てられるのもメリットの1つ。注文住宅の本や勉強会などでは、家を建てるときの費用や、住宅ローンの返済計画について詳しく学ぶことができます。
「家は人生で一番高い買い物」といわれるように、注文住宅を購入すると数千万円の大きな金額を借りることになります。そのため、収入に見合った金額をどのように支払っていくかを勉強しておくことが大切です。
注文住宅を建てる際に勉強をすると、家づくりの事例を参考にできるのもメリットです。注文住宅は自由度が高い分、施工会社ごとに大きく印象が異なります。
書籍や展示会、勉強会などを通じて多くの事例に触れることで、さまざまなデザイン・間取りなどを学べるのがメリット。たくさんのアイディアを学び、ぜひ理想の家づくりを実現させましょう。
注文住宅を建てる際の流れは、以下の通りです。
家づくりは、情報収集・話し合い・予算の割り出しなどさまざまな工程を踏まなければなりません。注文住宅を建てる際の流れを勉強しておくことで、各工程をスムーズに進行することができるため、ぜひ参考にしてみてください。
注文住宅を建てる際の最初の流れは、情報収集を行い、設計・施工会社を探すことです。注文住宅について知識が得られていない場合は、どうしても判断基準が鈍くなってしまいがち。
そのため、書籍や勉強会で基礎知識について勉強しつつ、さまざまな設計・施工会社の情報を集めましょう。住宅展示場やモデルハウスなどの見学にたくさん足を運び、たくさんの事例やアイディアを学ぶのがポイント。
期間的にゆとりをもって、広く浅く目を向けることもポイントです。マイホームは、生活の基盤を支える大切な自宅なので、十分な時間をかけて情報収集を行いましょう。
次に家族でどのような暮らし・家にしたいか具体的に話し合いを行いましょう。家族といってもそれぞれこだわりたい部分は異なるため、どのような暮らしにしたいのか、何を優先するのかを話し合っておく必要があるためです。
例えば暮らし方には、以下のような点を話し合う必要があります。
また、それぞれの間取り・デザイン・設計希望も出し合っておくことが大切です。実行できるかどうかは予算的な部分もあるため、まずは家族の意見を出し合い、優先順位を話し合っておきましょう。
新しい家のイメージは、家族によってもさまざまな希望があるでしょう。実際にハウスメーカーと工務店と打ち合わせを行う際に希望を出し合っていくと、意見がまとまらずに工期が遅れてしまうことも少なくありません。
注文住宅を建てるかどうか迷ったら、どのような家にしたいのかイメージを固めておきましょう。
最後に土地の購入・建築会社に施工の依頼を行います。土地の購入については、実家の土地がある場合は土地探しの時間を省いたり、予算も抑えたりすることできるのがメリットです。
ただし、土地の広さや周辺環境によっては、希望の住宅が建てられない可能性もあるため注意が必要です。例えば2階建てと平屋建てでは、必要な土地の広さや床面積が大きく異なるため、土地や条件に合わせて家を建てなければいけません。
建築会社を選ぶ際は、希望の家づくりができるかどうかハウスメーカーや工務店などの専門家に相談し、確認することが大切です。また、土地がない場合は、住宅に合った土地探しも行ってくれるので、さまざまなメーカーの土地や意見を比較してみるとよいでしょう。
注文住宅を建てる際は、事前に家づくりについて勉強しておくことが大切です。家づくりは住む人や住宅メーカーによって違うため、さまざまな知識を得ることで、より満足度の高いマイホームが建てられます。
家づくりは本で基礎知識を学んだり、住宅展示場に足を運んだり、さまざまな場所で情報を得ることができます。実際のイメージを固めるためにも家づくり勉強会や構造見学会、住宅展示場などイベントにも積極的に参加しましょう。
M-LINEでは、注文住宅についての相談も承っています。M-LINEはさまざまな工法・構造・設計力を持っており、これまで培ってきたさまざまなコンテンツを組み合わせて、理想の住まいを実現します。
「資産計画について相談したい」「注文住宅の基礎知識が知りたい」など、どのようなお悩みでもぜひ一度ご相談ください。
2024/11/29
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