小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士
この記事では、東京の新築マンションの注目の間取りについて紹介します。
東京で新築マンションをお探しの方の中には、選択肢が多く、どの間取りが良いのか分からないですよね。
それに、東京でもエリアによって人気がある間取りはさまざまです。
しかし、せっかく新築マンションに住むのなら、間取りにこだわることはとても大切なことです。そして、妥協してはいけないポイントの一つでもありますよね。
そこで本記事では、東京の新築マンション市場について解説し、東京で現在人気の間取りと各お部屋の使い方を紹介します。また、エリア別におすすめの間取りも記載しているので、東京で新築マンションを探していて間取りに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
まずは、東京の新築マンション市場の動向を、以下の3つに分けて解説します。
東京で新築マンションを購入する前に、最新の市場について把握しておくことは重要ですので、必ず目を通すようにしてください。
東京の新築マンションの価格は、ここ数年、急速に上昇しています。
2024年8月のデータによると、東京23区のマンション1戸あたりの平均価格は約1億3,948万円で、前年同月比で62.2%増加しています。1平方メートルあたりの単価も212.2万円に達しており、こちらも前年から44.6%の増加です。
23区以外の東京都下のマンション1戸あたりの平均価格は約5,148万円で、前年同月比で13.6%増加しています。1平方メートルあたりの単価も81.4万円に達しており、こちらも前年から9.1%の増加となっています。
参考:首都圏 新築分譲マンション市場動向 2024年8月|株式会社不動産経済研究所
東京の新築マンション価格は、特に23区の価格上昇が顕著です。また、東京都下も23区ほどではありませんが、価格は上昇しています。
東京マンション供給数は大幅に減少しています。
2024年8月の新築マンション供給状況は、東京23区では、2024年8月に345戸が供給されました。これは前年同月比で59.8%減少しており、大幅な供給減であることを示しています。
東京都下では、2024年8月に68戸が供給されました。これは前年同月比で9.3%減少しており、緩やかに新規供給戸数が減少している結果です。
参考:首都圏 新築分譲マンション市場動向 2024年8月|株式会社不動産経済研究所
しかし、特に富裕層向けの高級マンションの需要は高まっており、中央区や港区などの高価格帯エリアでの供給が目立っています。
今後の東京の新築マンションの価格は、上昇していくと予想されています。
特に、23区内の価格上昇が顕著になるでしょう。日本国内外の富裕層や建築コストの増加、土地不足、日本経済の悪化などが影響していくと考えられています。
供給数は減少傾向が続くと予想。これはデベロッパーの販売戦略によるものが影響しています。販売価格が現在高騰している東京23区で新築マンションを建設するよりは土地を保管しておき、コストが低く建設でき、販売価格も安価に設定できる東京都外の新築マンション建設の方が優先順位が高いからです。
しかし、東京の新築マンションの供給不足を解消しようとする動きも見られるので、今後の動向に注目していく必要があります。
東京の新築マンション市場で人気の間取りは以下です。
それぞれの間取りのおすすめの層や、お部屋の使い方も説明しているので、ぜひ参考にしてください。
2LDKは、主に新婚夫婦やカップルの同棲に人気の間取りです。人気の理由は、コストが比較的低く抑えられることと、長く住むことも可能であるからです。
まずコストについてですが、2024年8月時点で新築販売されている東京23区の2LDKマンションの購入時の相場は5,000万円台から2億9,000万円台ですので、比較的安価に抑えることができます。
こちらの記事では2LDKマンションに関したより詳しい内容をまとめているので、参考にしてみてください。
関連記事:東京の2LDK新築マンションはおすすめ?購入前のポイントなどを解説|M-LINE
また、2LDKはライフスタイルや家族構成が変化しても、住み続けることが可能です。リビングとダイニングの広い空間に加え、将来的に子供ができた時には、子供部屋として利用できる部屋があることが人気の理由です。
3LDKは、主に東京のファミリー層に人気の間取りです。人気の理由は、子供の成長やライフスタイルの変化に合わせて部屋の使い方を変えることができる点にあります。
例えば、子供が生まれる前はゲストルームとして使用していた部屋を生まれた後は子供部屋にしたりできます。独り立ちした後は、再びゲストルームに戻すことや介護が必要になった両親と一緒に暮らすことが可能です。
3LDKは夫婦の寝室や、書斎、趣味の部屋として活用できる部屋もあり、落ち着いて生活したい家族におすすめです。
また、リモートワークをする際には、リビングやダイニングテーブルでやる必要がありません。プライバシーも確保されているため、仕事に集中して取り組むことが可能です。
1LDKは東京の独身の30代、40代の人に人気のある間取りです。ちょっと良い部屋で独身貴族を楽しみたいという方におすすめです。
1LDKが人気の理由は、コストパフォーマンスにあります。広いリビングと別の寝室があり、一人暮らしをしていても、友人や恋人を招待することも可能です。また、収納スペースも充分あり、リビング空間が広く隣人からのプライバシーを保ちながらも贅沢な暮らしができます。
さらに、1LDKは間取りの種類も豊富です。横長、縦長、独立型などがあり、それぞれ特徴が異なるので気に入ったところを選ぶといいでしょう。
また、ライフスタイルの変化にも対応しやすく、特に結婚や同棲などで、一時的に住むのもおすすめです。
3LDK、2LDK、1LDKと言っても、それぞれ間取りのパターンがたくさんありますよね。
どれが自分に合っているか分からないという方も多いのではないでしょうか?
ここからは、3LDK、2LDK、1LDKの間取りの中で、特におすすめのそれぞれの間取りパターンを紹介していきます。
順にそれぞれのおすすめポイントを解説していきます。
ルーフバルコニー付きの3LDKには、広々とした屋外空間があることで、通常のバルコニーより多彩な使い方ができます。
例えば、ガーデニングやテーブルとチェアを設置し、カフェのテラス席のような雰囲気を味わったりできます。また、ルーフバルコニーは開放感を生み出し、日当たりも良く風通しを向上させる効果もあるのが嬉しいポイント。
3LDKの部屋構成は1部屋を寝室、もう1部屋を子供部屋、残りの1部屋を書斎やゲストルームとして活用するなどのパターンがあります。その上でルーフバルコニーがあれば日中のリラックススペースとしても使え、部屋内の収納スペースが足りない場合は、外に雨に濡れても問題ないアウトドア用品などを置くことも可能です。
また、ルーフバルコニーはアウトドア好きにとって、趣味を楽しむ空間としても魅力的です。キャンプ道具の手入れや、ヨガやストレッチ、筋トレなどの運動スペースとしても利用可能。子供たちが遊べる安全な屋外スペースにもなるため、家族全員で楽しむことができます。
このように、ルーフバルコニー付きの3LDKは、東京でも広々とした間取りで室内外で多様な使い方ができます。特にファミリー層にとって、快適な住まいを提供してくれるでしょう。
田の字型2LDKとは、部屋の配置を上から見ると、「田」の字のようになっている間取りのことです。東京の田の字型の2LDK新築マンションの場合、他の階のお部屋も同じ間取りで統一されていることが多いです。
そのため、下の階の寝室上や書斎上に上の階のリビングがある構造は想定されないので、騒音もなく静かで快適なのが特徴。
また、リビングを中心にして左右に部屋がレイアウトされていることが多く、部屋同士が隣接していないことも特徴です。そのため、音の干渉が少なく家族のライフスタイルが異なっていても、それぞれのプライベートを守ることができます。
さらに、田の字型のレイアウトは風通しや日当たりも良く、部屋全体が明るく設計されやすいのがメリット。
また、中央にリビングがあることで家族が自然に集まりやすく、コミュニケーションが取りやすいのも魅力です。加えて、収納スペースもしっかり確保されていることおり、利便性に優れています。このように、田の字型2LDKは快適な生活が可能で、幅広い層に支持されている間取りです。
横長の1LDKは、LDKと個室が玄関から見て横に並んだスタンダードな1LDKの間取りです。
横長の1LDKはリビングダイニングと別室の両方に掃き出し窓がある間取りが多く、縦長1LDKや独立型1LDKなどに比べて、太陽の光を室内に取り込みやすい点が嬉しいポイント。自然光で部屋全体が明るく、日中は部屋の電気をつけなくても過ごせるため、光熱費の節約に繋がります。
また、LDKと別室を仕切る扉を開放すれば、広々としたワンルームと見なすことができます。
そのため、家具の配置の自由度が高く、広々とした空間を活かしてインテリアをオシャレに工夫することができるのが楽しいです。
また、1LDKでは独身世帯が多くペット可の東京の新築マンション物件も多いため、ペットを飼っていても、常にどこにいるかを把握することができます。
最後に、東京のエリア別でおすすめ新築マンションの間取りを紹介していきます。
以下のエリアで分けて紹介していきますが、それぞれのエリアでおすすめの間取りが異なるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
都心エリアでおすすめの間取りは、1LDKと3LDKです。
1LDKは一見コンパクトで狭く感じられる人もいるかもしれませんが、一人暮らしには最適な広さです。また、賃貸や購入価格も2LDKや3LDKに比べて安く抑えられることが多く、費用面でもおすすめ。
例えば、プレミスト代々木大山は渋谷区にある1LDKの間取りです。専有面積約34.94㎡で、リビングとダイニングは約9.4帖で広々と使えます。
都心に位置し、代々木上原駅から徒歩圏内で交通アクセスも良好です。バルコニーや収納スペースも充分広さがあり、一人暮らしだと快適な生活を送ることができます。
3LDKでは、家族での生活にも充分な広さがあり、広々としたリビングでは家族でのコミュニケーションを取るには最適な空間です。さらに、将来的な資産価値も高いため、投資用として購入することもありでしょう。もちろん、長期的な住まいとしても魅力的で、おすすめです。
例えば、ブランズ白金台五丁目は港区にある間取りは3LDK+WIC+SICのマンションです。WICとはウォークインクローゼットで、SICがシューズインクロークのことです。2026年5月中旬に引渡可能な物件となっています。専有面積は約83.96㎡で、リビングは13.4帖と広いです。
また、各部屋も7.4帖、6.1帖、4.7帖あり、夫婦の寝室や子供部屋として活用できます。東京メトロ南北線「白金台」駅から徒歩9分のところに位置しており、アクセスも良好です。
参考:高級マンション・ハイグレードマンション特集|東京都の新築マンション・分譲マンション購入情報|at homeE
西エリアでおすすめの間取りは2LDKです。東京の西エリアは都心の喧騒から離れ、緑が多く自然に恵まれています。
さらに、近隣にはショッピングモールや公共施設が充実しており、自然環境と利便性のバランスが取れています。また、都心部へのアクセスも良好です。特にファミリー層や夫婦にとって、西エリアの2LDKはおすすめです。都心に比べて価格もお手頃で、専有面積もより広いところが魅力的。
エクセレントシティ立川 ザ・レジデンスは西エリアの間取り2LDKのおすすめの新築マンションです。専有面積は60.80㎡で、リビングは12.5帖と広々としています。また、各部屋も5.5帖、5.0帖、4.5帖あり、さまざまな用途に使うことが可能です。立川駅から徒歩8分のところにあり、アクセスも良好。
参考:高級マンション・ハイグレードマンション特集|東京都の新築マンション・分譲マンション購入情報|at homeE
また東京の西エリアでは八王子市も人気のエリアで、やはり新築マンションでは2LDKの間取りがおすすめです。しかし、八王子市も近年は新築マンションの供給数が減少傾向にあるため、人気の2LDKの間取りが市場に出てもすぐに埋まってしまうことが多いことは覚えておきましょう。
東京の東エリアでは、4LDKがおすすめです。4LDKは、主に家族向けの間取りですが、一人暮らしの富裕層にも人気の間取りです。子供部屋やワークスペース、収納スペースが十分に確保できるため、新しい家族が増えても柔軟に対応できます。
さらに、東エリアの4LDKでは、販売価格が都心エリアより比較的手頃なところも嬉しいポイント。都心では1億円は軽く超えますが、東エリアでは、1億円以下で購入することが可能です。
例えば、シティハウス平井は東京の東エリアにある江戸川区の新築マンションです。専有面積80.72㎡で4LDKの間取りが提供されており、価格も約9,800万円とかなりリーズナブル。また、ルーフバルコニーも付いており、専有面積が41.22㎡と広々としています。
シティハウス平井は平井駅から徒歩10分です。また、大型スーパーやホームセンターも徒歩1分圏内にあり、都心部にも電車1本で行くことができる利便性も兼ね備えています。
参考:特集 4LDK以上のお部屋|LIFULL HOME`S
本記事では、東京都内の新築マンションでおすすめの間取りについて紹介してきました。
近年は、東京の新築マンションの価格は上昇してきており、供給は減少傾向にあります。そのため、新築マンションを購入するなら、できる限り早い方がおすすめです。
東京の新築マンションで人気の間取りは、2LDK、3LDK、1LDKです。また、都心のエリア、西エリア、東エリアとエリアごとにも販売価格などの影響で、人気の間取りも異なります。
東京の新築マンションの購入を検討していて、どの間取りにしようか迷っている方は、M-LINEにぜひご相談ください。
M-LINEでは、東京で新築マンション建設を始めとした建物づくりを行っています。東京都内特有の、道路斜線制限や厳しい北側日影規制など、様々な課題をクリアしながらワンランク上のお住まいを提供します。
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2024/11/29
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