住宅 ローン 使い道

住宅ローンの使い道を徹底解説|多めに仮りるのはあり?

この記事では、住宅ローンの使い道について紹介します。

住宅ローンの使い道はさまざまで、多めに借りる人もいるのが実際のとこ。「こんなに借りて本当に大丈夫か?」と疑問に思う方もいることだと思います。

使い道は基本的に、住宅の購入費用や改修費用に充てることが望ましく、契約違反にならないようにすることが求められます。

しかし、きちんと知識を入れておけば、住宅ローンを最適に使用することが可能です。

ここから住宅ローンの使い道をはじめ、気を付ける点まで丁寧に記載しているので、ぜひ参考にしてください。

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住宅ローンの基本的な使い道

住宅ローンの基本的な使い道

住宅ローンの使い道は基本的に以下の通りです。

  • 1.居住用の住宅の購入
  • 2.居住用の住宅の増改築資金
  • 3.住宅ローンの借換え資金
  • 4.住宅購入のための諸費用
  • 5.リフォーム費用
  • 6.太陽光発電システムの設置費用
  • 7.外構工事費用
  • 8.家具の購入費用
  • 9.土地購入費用

順に解説していきますので、最後まで目を通すようにしてください。

1.居住用の住宅の購入

住宅ローンの最も一般的な使い道は、居住用の家やマンションの購入です。

多くの方がこの使い方をイメージするかと思います。

金融機関は購入価格の大部分を融資するため、借入者は自己資金とローンで家を手に入れます。固定金利や変動金利など、金利プランを選んで返済していく仕組みです。

返済期間は通常、30年ほどにわたります。

2.居住用の住宅の増改築資金

住宅ローンは、居住用住宅の増改築にも利用できます。

例えば、部屋の増築やバリアフリー化、耐震補強などの改修費用をまかなうことができます。

特に、新しい家族が増えたり、自分や家族が高齢になった際に住宅ローンを利用する人が多いです。

3.住宅ローンの借換え資金

借り換えは、現在の住宅ローンの金利が高い場合、他社の低金利のローンに変更することで、返済額を少なくする戦略です。

現在の残債を新しいローンで一括返済し、月々の家計の負担を減らすことが可能です。

乗り換えには、手数料や諸費用などの資金がかかるため、それを現在の住宅ローンで補うという使い道もありです。

4.住宅購入のための諸費用

住宅購入には、ローン以外にも多くの費用がかかります。

例えば、以下のような諸費用があります。

  • 仲介手数料
  • 登記費用
  • 住宅保険料
  • 固定資産税

上記などにかかる費用を住宅ローンに含めて融資を受けられる場合もあるため、検討してみてください。

5.リフォーム費用

リフォーム費用であれば、オーバーローンを利用することも可能です。

オーバーローンとは、住宅ローンで借り入れる金額が、購入する物件の価格や評価額を上回るケースのことです。

リフォーム費用の使い道としては、住宅の内装や設備の改修があります。

例えば、キッチンや浴室のリフォーム、外壁の塗り替え、エコリフォームなどです。

6.太陽光発電システムの設置費用

太陽光発電システムを導入する際にも、住宅ローンを利用できます。

環境に配慮した省エネルギー設備の設置は、長い目で見ると電気代の節約になります。そのため、初期費用が高い場合でも住宅ローンで賄うことで導入しやすくなります。

国や自治体の助成金制度のご利用も合わせて検討するのが良いでしょう。

7.外構工事費用

外構工事とは、家の外回りの整備を指し、庭や駐車場、フェンスやブロック塀の設置などが含まれます。

これらのような工事にも住宅ローンを利用できます。

家の外観を整えたり、利便性や防犯や防音のために初期費用が必要ですが、住宅ローンで分割して負担を軽減することはおすすめの使い道です。

8.家具の購入費用

家具の購入には基本的に住宅ローンは使えません。また、オーバーローンの利用の不可です。

家具の購入に住宅ローンを使用した場合には契約違反となり、一括返金を求められたり、借入が中断される可能性があります。

ただし、組み込み型の家具や家電は住宅ローンを利用できる場合があります。これは、住宅設計の段階で組み込み型の家具や家電を盛り込むことが必須です。

それでも、借入先の金融機関によっては契約違反となることもあるため、事前に相談しておきましょう。

組み込み型の家具や家電は、通常の家具や家電と比べるとコストが高く、設置やメンテナンスに手間がかかる場合が多いです。

そのため、特別な理由がない限り、無理に組み込み型を選択する必要はないでしょう。通常の家具や家電を自腹で購入し、住宅ローンの契約違反にならないようにすることが最も重要です。

9.土地購入費用

土地購入資金にも住宅ローンが使えます。新築住宅を建てる前に土地を購入する場合、その費用をローンに含めることが可能です。

ただし、すぐに家を建てる前提で、先に土地を購入する場合に限り住宅ローンが使えることには注意してください。

土地についてのローンとしては、次のような2種類があります。

  • 1.土地先行融資
  • 2.つなぎ融資

土地先行融資は、土地購入費用を先行して受けるもので、土地と建物の資料を揃えて一括審査されます。抵当権を設定した後に融資が実行され、建物完成後に追加融資が行われます。

つなぎ融資は、住宅ローンの融資開始までの間に必要な費用を短期で立て替える融資です。土地購入だけでなく、着工金や中間金にも使えますが、利子や諸費用が発生します。

土地購入ローンは建物が未完成の状態で組むため、金融機関との事前相談が重要です。

住宅ローンの使い道で気をつけた方が良い3つのポイント

住宅ローンの使い道で気をつけた方が良い3つのポイント

ここでは、住宅ローンの使い道で気をつけるべきポイントについて紹介していきます。

気をつけるポイントは以下の3つです。

  • 1.投資には使えない
  • 2.借換え資金に使う前に条件変更も検討
  • 3.過剰なオーバーローンは避ける

特に以上3点は注意しないと、重大な契約違反になる恐れがあるため、必ず覚えておくようにしてください。

1.投資には使えない

住宅ローンを利用する際の1つ目の注意点として、住宅ローンはあくまで自宅購入を目的としたものであり、株式投資やFX、不動産投資などの資産運用には使えないということがあります。

投資に関しては、重大な契約違反となり、違反すると契約が無効になる可能性が高いです。

また、住宅ローンを利用して購入した物件を賃貸に出すことは絶対にできません。仮に賃貸収入を得帯ならば、不動産投資用のローンを利用する必要があります。

投資に利用するなどの住宅ローンの契約で重大な違反をした場合、担保となっている住宅を失うリスクがあるので注意するようにしてください。

2.借換え資金に使う前に条件変更も検討

借換え資金に使う前に気をつけてほしいポイントがあります。それは現在住宅ローンを契約中の金融機関で条件変更を相談することです。

住宅ローンの借り換えを検討する前に、まず現在の金融機関に「条件変更」を相談するのも一つの方法です。

金利引き下げや返済期間延長といった条件変更が認められれば、借り換えにかかる手数料や手続きの負担が省けるため、返済負担を軽減することができます。

ただし、すべての銀行が変更を受け入れるわけではないため、事前に他の銀行で借り換えシミュレーションを行っておきましょう。

それを交渉材料として活用するのが条件変更には有効です。

仮に金融機関が条件変更に後ろ向きな場合でも、シミュレーション情報が交渉を優位に進める一助になります。

3.過剰なオーバーローンは避ける

過剰なオーバーローンを避けることは、住宅ローンを利用する際に気を付けるべきポイントの一つです。

自分の返済能力を超えた過剰なローンを組むと、将来的な返済負担が大きくなります。これにより、生活費に影響を与えたり、予備資金が不足してしまうリスクがあります。返済が厳しくなると、家計に大きな負担がかかり、ローン破綻の危険性も高まるため、無理のない返済計画を立てることが大切です。

収入と支出のバランスを考慮し、余裕のある資金計画を立てることが基本です。

住宅購入には登記費用や引っ越し費用、改修費用など予想外の支出も伴います。これらの諸費用も考慮し、万が一に備えた十分な予備資金を確保しておくことが重要です。無理に高額なローンを組むよりも、余裕を持って返済ができる範囲での借り入れを選ぶことで、金利上昇にも柔軟に対応できます。

住宅ローンを多めに借りるのはありか?別の使い道での利用はOK?

住宅ローンを多めに借りるのはありか?別の使い道での利用はOK?

住宅ローンを多めに借りて別の使い道をすることは、推奨されていません。

しかし、実際は借入を多めにしている人も多いです。

計画的に活用すればメリットもありますが、リスクも伴います。まず、大前提として、住宅ローンは住宅に関わる費用のためのものです。

そのため、余剰資金を別の使い道に充てることは、契約違反となるリスクもあります。事前に金融機関に確認を取り、正当な範囲での使用が求められます。余剰資金が必要な場合は、用途を具体的に明確にし、場合によっては追加ローンなど別の借入方法を検討する方が適切なことも多いです。

また、住宅ローンを多めに借りると、返済総額や月々の返済額が増え、長期間に渡って、家計への大きな負担となります。

返済負担を過度に抱えないためには、最適な借入額を慎重に見積もることが不可欠です。さらに、金利上昇など将来的な金利変動の影響も考慮し、無理のない返済プランを立てることで、長期的なリスクを軽減できます。

住宅ローンを活用する際は、慎重な返済計画を立て、必要以上の借入を避けることが大切です。

余剰資金の有無や使用目的に関する計画が家計に及ぼす影響を十分に理解し、安定した返済計画を優先するのが理想です。

住宅ローンの使い道に関するよくある質問

住宅ローンの使い道に関するよくある質問

最後に、住宅ローンの使い道に関するよくある質問について回答していきます。

質問は以下の5つです。

  • 1.住宅ローンは引越し費用に使えますか?
  • 2.住宅ローンの余剰資金を隠れて使うとどうなりますか?
  • 3.住宅ローンで余ったお金はどうしたらいいですか?
  • 4.車庫やカーポートは住宅ローンとして使えますか?
  • 5.建築会社と別業者に外構工事を依頼しても住宅ローンで使えますか?

順に回答していきますので、疑問点がある人は参考にしてみてください。

1.住宅ローンは引越し費用に使えますか?

一般的に、引越費用は住宅ローンの対象外とされることが多いです。

住宅ローンは、住宅の購入・建築やリフォームなど、居住スペースに関連する費用を対象にしています。

ただし、契約内容や金融機関によっては、引越費用を住宅ローンに含めることが可能な場合もあります。

検討する場合は、事前に金融機関へ詳細を確認し、他のローン(引越費用ローンなど)も比較すると良いでしょう。

2.住宅ローンの余剰資金を隠れて使うとどうなりますか?

住宅ローンの余剰資金を住宅以外の目的に使用することは、契約違反とみなされる可能性があります。

金融機関によっては一括返済の請求や、金利優遇の解除、違約金の請求といった厳しい措置が取られることがあります。

金融機関は住宅購入費用など、用途を厳しく限定しているため、余剰資金を他に流用すると、契約条件の違反として対応されることが一般的です。

また、多くの住宅ローン契約書には、資金の使い道が明確に記載されています。

契約内容に基づいて使用することが求められ、流用が発覚した場合には、場合によっては、金融機関から違反是正を求められるほか、所定の期間内に解消されない場合、契約が厳しい条件に変更されることもあります。

例えば、違反が解消されない場合、当初設定されていた金利優遇が解除され、通常金利が適用されるケースがあるため、注意が必要です。

資金用途が限定されていることを理解し、住宅以外の用途に余剰資金を流用するリスクと契約内容を十分に確認した上で慎重に取り扱うことが大切です。

3.住宅ローンで余ったお金はどうしたらいいですか?

住宅ローンで余剰金が出た場合、まずは金融機関に確認することが大切です。

金融機関は資金トレースを行い、資金の使途を常に確認しています。用途外で使われると、契約違反として繰上げ返済を求められたり、金利優遇が解除されたりすることもあります。

また、悪徳業者による誤った説明で「余剰金を他の目的に使える」と勧められることもありますが、これは契約違反にあたるため注意が必要です。

余剰金が発生した際は、正規の方法で繰上げ返済や返金などの手続きを行い、将来的なリスクを回避することが推奨されます。

4.車庫やカーポートは住宅ローンとして使えますか?

車庫やカーポートを住宅ローンで借り入れできるかどうかは、金融機関によって異なります。

一部の金融機関では住宅ローンの対象に含められますが、その他では対象外として扱われることもあります。

その場合、リフォームローンやマイカーローンなどの他のローン商品を利用する選択肢もあります。

カーポートを含めたい場合は、ローン利用条件をよく確認し、事前に金融機関に相談して条件を把握しておくと良いでしょう。

5.建築会社と別業者に外構工事を依頼しても住宅ローンで使えますか?

建築会社とは別業者に外構工事を依頼する場合でも、住宅ローンにその費用を組み込めるケースがあります。

多くの金融機関では、外構工事を住宅購入・建築費用の一部とみなしてくれることがあるため、外構工事分をローンに含めることも可能です。

ただし、すべての金融機関が対応しているわけではないため、事前に確認が必要です。

外構工事の費用見積もりを提出することで、条件が満たされるかどうかが判断されます。

住宅ローンに組み込むことを検討する際は、住宅建築会社および金融機関に確認し、外構工事費用も含めた資金計画を立てましょう。

まとめ:住宅ローンの使い道のご相談はまずM-LINEまで

まとめ:住宅ローンの使い道のご相談はまずM-LINEまで

本記事では、住宅ローンの使い道について解説してきました。

住宅ローンの使い道には、居住用の住宅の購入や居住用の住宅の増改築資金などがあり、他にも豊富な用途があります。

しかし、あくまで住宅購入が最優先されるため、余剰資金の使い道には十分な注意が必要です。

住宅ローンの使い道は、M-LINEにぜひご相談ください。

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執筆者情報

小林 眞一郎

小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

監修者情報

高坂 昇

高坂 昇 ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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