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二世帯住宅を完全分離したい人必見│後悔しそうなポイントまとめ

二世帯住宅と聞くと、ネガティブな想像を抱く方が多いかもしれません。

世代の違う家族が一緒に暮らすのですから、トラブルや不満が起こるのは当然のことです。

とはいえ、これから二世帯住宅のための家づくりを始めるのなら、できるだけトラブルや不満が起こらない生活スタイルに整えていきたいですよね。

今回は二世帯住宅のなかでも、家族の距離を保ちやすい「完全分離型」について詳しくお伝えしていきます。

完全分離型の特徴から、後悔しそうなポイントやその回避方法などをまとめていくので、ぜひ家づくりの参考にしてください。

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二世帯住宅の完全分離型とは

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二世帯住宅の完全分離型とは、玄関や水回り、リビングなど全ての生活スペースを分けた家の形です。

二世帯住宅の型には「完全分離型」を含めて3つの型があります。
完全分離型と比較するために、残りの2つも簡単にご紹介します。

完全分離型の一番のメリットは、お互いのプライバシーが守られることです。

家族と言っても気を使う関係ではあるので、プライベートスペースが確保できているのは、精神的な負担を減らすことにも繋がります。

共有部分がほとんどなく接する機会も少ないので、同居することで起こるトラブルや不満も減らすことができるかもしれません。

そんな完全分離型のスタイルに、どんな後悔ポイントが考えられるのか見ていきましょう。

二世帯住宅の完全分離型│後悔しそうなポイント

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完全分離型の特徴から、後悔しそうなポイントとその回避方法をご紹介します。

後悔するかには個人差があるので、自分軸に置き換えて確認してみましょう。

十分な居住スペースが確保できない

完全分離型の二世帯住宅を建てるなら、広い敷地が必要になります。

すべてを独立させた家を作るので、家を二軒建てるのとほぼかわりません。

広い敷地を用意できないのであれば、居住スペースが狭くなるでしょう。

 

もしプライバシーを重視するより、住居スペースの確保が大切なら「部分一致型」での二世帯住宅を検討してみてはいかがでしょうか。

一つでも共有スペースを増やすと、間取りを大きく変えることができます。

お互いの生活リズムを考えて、どの間取りの共有なら負担が少なくて済むか、二世帯で話し合って決めましょう。

建築費用が高い

先述しましたが、完全分離型は二軒分の設備が必要になるので、建築費用が高くなります。

二世帯住宅の平均建築費用はこちらです。

完全分離型(N=115) 4,009万円
部分一致型(N=92) 3,695万円
完全同居型(N=68) 3,200万円

参考資料:「2014年 注文住宅動向・トレンド調査」(リクルート住まいカンパニー調べ)

完全分離型の平均建築費は、完全同居型の約1.25倍になります。
これは建築費だけの金額になるので、土地からの購入を検討している方は、更に負担の幅は広がるでしょう。

数字でも出ているように、建築費をすこしても抑えたいのであれば、やはり部分一致型を検討するのがおすすめです。

更に部分一致型にすると、建築費用だけでなく生活費の節約にも繋がります。

完全一致型は生活が全て別なので、核家族で生活していた頃とそう変わりはないはずです。

ですが部分一致型で特に水回りを共有すると、水道光熱費が大幅に減らせます。

その場合は毎月の生活費をどの様な割合で負担するのか、しっかりと話しあっておきましょう。

コミニュケーションがとりにくい

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完全分離型の一番の魅力はプライバシーが守られることにありますが、これによってコミュニケーションをとる機会を減らしてしまいます。
壁一枚向こうに住んでいても、数日顔を合わさずに過ごすこともあるでしょう。

せっかく一緒に住んでいるのですから、適度なコミュニケーションをとって、家族としての暖かみを感じていきましょう。

コミュニケーション不足を回避するには、まず建物の外に共有のスペースを設けてみましょう。
共有部分を作るという点では、完全分離型から多少外れますが、家の外であればプライバシーに大きな影響はないはずです。

顔を合わす機会ができるので、自然な流れで会話が増えます。
体調への声かけや、子どもの成長を報告するのもいいですね。

さらに同居が始まる前に、時間を共有することを話し合っておくのもおすすめです。

この様な決め事を作っておくと、無理に会う機会を作ろうと気にする必用はありません。

生活音が気になる

完全分離型であっても、二世帯を横割りすると生活音が気になりがちです。
世代が違うと生活スタイルは大きく変わるので、時間の流れにズレが生じます。

子世代がお休みの朝、ゆっくり寝坊しようと思っても、親世代の洗濯機や掃除機の音で目が覚めてしまうかもしれません。

逆に親世代が寝付く頃は、まだお孫さんが元気に走り回っている時間帯です。
仕事に行く前のシャワーの音や、キッチンを片付ける音など、生活をしていれば制限することは難しいでしょう。

マンションなどと違って一軒家での住まいは、生活音をあまり気にしなくて済むことも一つのメリットです。
子世代は、これまで「静かにしなさい」と声を掛けていたストレスから解放されることを想像していたかもしれません。

そんな気になる生活音を回避するには、2つの対策があります。

一つ目は二世帯を横割りした間取りの場合です。
静かに過ごしたいのは、主に寝ている時なので、寝室の配置を意識しましょう。
お互いの住まいから離れた場所に寝室を作ることで、生活音を軽減することができます。

2つ目の対策は、二世帯を縦に割ることです。
メゾネットのような間取りを作れば、上から下に響く足音やドアの音などが気にならなくなります。

とはいえ親世代も二階建てになってしまうので、足腰への負担が出てしまいます。

まとめ

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今回は二世帯住宅の完全分離型について、詳しくお伝えしてきました。

完全分離型は、全ての生活スペースが独立しているので、お互いのプライバシーを守ることができます。

魅力的な完全分離型ですが、住んでから後悔しそうなポイントがいくつかありました。

少しでも回避できるよう対策していきましょう。

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執筆者情報

小林 眞一郎

小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

監修者情報

高坂 昇

高坂 昇 ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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