二世帯住宅デメリットだらけ

二世帯住宅はデメリットだらけ?トラブル回避のポイントや注意点を解説

二世帯住宅は、親世帯と子世帯が一緒に住む住居のことを指します。しかし、「二世帯住宅はデメリットだらけ」「後悔した」という声があり、二世帯住宅について不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

二世帯住宅は、生活音が気になったり、共有スペースの使い方で揉めたりとマイナスポイントも多いです。しかし、トラブルを回避するために対策を行うことで家族全員が住みやすい家作りが行えます。

本記事では、二世帯住宅がデメリットだらけと考えられるマイナスポイントやメリット、トラブルを回避する注意点について徹底解説します。二世帯住宅で後悔したくない方は、ぜひチェックしてみてください。

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二世帯住宅はデメリットだらけ?考えられるマイナスポイント【7つ】

二世帯住宅はデメリットだらけ?考えられるマイナスポイント【7つ】

二世帯住宅は、デメリットだらけ?と考えられるマイナスポイントは以下の7つの通りです。

二世帯住宅は、親世帯と子世帯が一緒に暮らす住宅です。二世帯住宅にもさまざまなタイプがありますが、まずはどのようなデメリットがあるのか確認していきましょう。

1.プライバシーが確保できない

二世帯住宅がデメリットだらけといわれる1つ目の理由は、プライバシーが確保できない点です。理由としては、同じ住宅の中に別々の家族が住んでいるため、他の家族の目や生活音などを気にするなどさまざま点がストレスとなるからです。

特に同居している家族の配偶者でない場合は、顔を合わせる際や帰宅時間など行動に気を使うという声が多くなっています。共有スペースが多い場合は、家事のやり方、子育ての仕方など常に見張られているようなストレスを強く感じる場合も多いです。

また、二世帯住宅のタイプの中でも完全分離型の場合は、お互いのプライベート空間を確保できますが、建築費用や土地の広さなどが必要になります。

2.共有スペースの家事の分担や使用ルール

二世帯住宅がデメリットだらけといわれる2つ目の理由は、共有スペースの家事の分担や使用ルールを決めなければならない点です。理由としては、共有スペースがある場合、事前にある程度のルールを設けておかないと「どっちが掃除するのか」「いつ共有スペースを使っていいのか」など生活していく中でトラブルになる場合があるからです。

自分たちの家族だけの一戸建てであれば、親世帯や子世帯との生活ルールなどは必要ありません。例えば、親世帯が子世帯のためにと思って注意していることでも、子世帯からは過干渉だと叱られて不仲になるケースもあります。

ランドリースペース・お風呂・キッチン・リビングなど二世帯住宅で共有する場合は、「使用時間」「掃除の分担」などについて予め話し合っておくといいでしょう。お互い譲れない部分は、間取りを分けることをおすすめします。

3.生活費や建築費用の支払いでトラブルになりやすい

二世帯住宅がデメリットだらけといわれる3つ目の理由は、生活費や建築費用の支払いの分担でトラブルになりやすい点です。理由としては、2つの家族が1つの住宅で暮らすため「どちらが支払うのか」「どの割合で支払うのか」などといった部分で揉める場合があるためです。

完全分離型でメーターを分ける場合はトラブルになりにくいですが、キッチンや浴室などを共有スペースとする場合、電気代や水道代など分別しにくいです。割合や負担する家族を決めていても使用量や使い方などによってストレスが溜まる可能性もあります。

お金が関与する部分は、大きな問題になるケースも多いため、慎重に話し合いを行う必要があるでしょう。

4.売却しにくい・相続で揉める

二世帯住宅がデメリットだらけといわれる4つ目の理由は、売却しにくい・相続で揉める可能性があることです。売却しにくい理由については、二世帯住宅は一般的な一戸建てと比べて買い手が付きにくい傾向にあるからです。

例えば、一般的な4人家族の場合が住宅を購入する際は、一戸建て住宅が購入対象になるでしょう。二世帯住宅は、二世帯住宅に住みたい家族に限られるため、大幅に需要が下がってしまいます。

また、子世帯に兄弟がいる場合は、相続で揉める可能性があるのも注意すべき点です。実際に親の他界によって親の家の持分の遺産相続で揉めるケースも少なくありません。

例えば、3人兄弟の長男が親と二世帯住宅を共同で建てた場合、親世帯:子世帯(1:1)の持ち分だった場合を例としましょう。この場合、親が他界した後は、親世帯の半分の持ち分を兄弟3人で分けなければならないのです。

この際、長男が残りの兄弟分の現金や同等の財産を用意できれば問題ありませんが、用意出来ない場合は家を失う可能性もあります。そのため、二世帯住宅を建てる前に相続をどうするのかについても話し合っておく必要があるでしょう。

5.ライフスタイルのズレがストレスになる

二世帯住宅はデメリットだらけといわれる5つ目の理由は、ライフスタイルのズレでストレスになる点です。例えば、両親が定年退職後だった場合、起きる時間や活動時間など子世帯とライフスタイルが合わなくなるでしょう。

その結果、子世帯が夜の時間帯に生活音を気にしたり、逆に早い時間に親世帯が生活音を気にしたりとストレスを感じることが多いです。

今後住み続ける住宅となるため、お互いの家族がどのような生活をしているのか、今後定年などによって変わる部分がないかなどあらゆる想定をしておくといいでしょう。

6.子育てに干渉されやすい

二世帯住宅がデメリットだらけといわれる6つ目の理由は、子世帯が子育てに干渉されやすいということです。特に嫁・姑関係のトラブルが多く、毎日子育てのやり方に口を出されてしまうと嫁は疲れてしまいます。

しかし、親世帯は悪気なく、自分達の子育てのやり方を子世帯に押し付ける場合もあります。

昔と現代の育児のやり方も大きく変化しているため、子育てについては親世帯はあまり過干渉にならないようにするのがポイントでしょう。

7.将来の介護への不安

二世帯住宅がデメリットだらけといわれる7つ目の理由は、将来の介護への不安です。理由としては、食事・排泄や入浴の介助・コミュニケーションなど、介護は精神面や体力面で大変な作業が多いからです。

子世帯も親の介護の頃には、元気でいるという保障もありません。なるべく家族で介護を行うのか、訪問介護などを利用するのか建築前に話し合っておくといいでしょう。

また、自分の両親でも、実際介護がどの程度大変なのか経験してみないと分からないことも多いでしょう。ヘルパーなどを利用する場合は、お金もかかってくるので介護についても慎重に考える必要があります。

二世帯住宅にはメリットもある【5つの利点】

賃貸併用の二世帯住宅を建てる3つのメリット

二世帯住宅のメリットは、以下の5つの通りです。

「二世帯住宅はデメリットだらけ」「後悔した」などネガティブな声もありますが、メリットも多いのが特徴。特に費用面や子育てなどは助かることも多いので、メリットとデメリットを把握した上で検討してみてください。

1.一戸建てよりも建築費用が抑えられる

二世帯住宅は、一戸建てを2棟建てるよりも建築費用が抑えられるのがメリット。なぜなら、二世帯住宅は共有スペースを多くすることで、建築費用を抑えられるからです。

また、一戸建てを2棟建てることになれば、その分の土地の広さが必要になります。例えば、浴室・玄関・脱衣所だけでも共有するだけで、建築コストを抑えることができるでしょう。

さらに、親世帯と子世帯の収入でローンを組むため、融資可能な金額も上がることが期待されます。そのため、一世帯だけでは資金的に無理なことでも、二世帯だからこそ資金計画の選択肢が広がるメリットもあります。

2.子育てに協力してもらえる・介護がしやすい

二世帯住宅は、子育てに協力してもらえる・介護がしやすいのも大きなメリットです。子育てに協力してもらえる理由としては、同じ住宅に親世帯が住んでいるため、定年後などの場合子どもを預けられます。

なかには、保育園の送り迎えをしてもらったり、食事を親世帯に用意してもらったりという家庭もあります。とくに共働きの世帯が多くなっているため、子育ての親の協力は大きな助けとなるでしょう。

また、将来的に介護しやすいのもメリット。なぜなら、同じ住宅に住んでいるため、具合が悪いときにすぐにかけつけたり、移動がないため介助もしやすくなったりするからです。

遠方の介護となれば、移動時間もかかりますし、顔を頻繁に合わせることも難しくなるでしょう。将来的に親の面倒を見るという覚悟がある場合は、二世帯住宅で介護がしやすい設計にしておくことも重要なポイントです。

3.水道光熱費が抑えられる

二世帯住宅は、一戸建てを2棟建てるよりも水道光熱費が抑えられる傾向にあるのもメリット。理由としては、メーターをまとめることによって基本料金が1棟分に抑えることができるからです。

一戸建てを2棟建てる場合は、基本料金が2棟分かかるのでトータルの光熱費が高くなってしまいます。ただし、支払いの分担や割合でトラブルになる場合もあるため、分けた方がいい場合もあります。

4.税金面で優遇措置がある

二世帯住宅は、税金面での優遇措置が受けられる可能性があるのがメリットです。二世帯住宅の税金で優遇措置が受けられる可能性があるものに関しては、以下の4種類があります。

例えば、相続税の場合は二世帯住宅を「共有登記」または「単独登記」とすることで、小規模宅地等の特例という制度が受けられます。この制度は、相続する土地の面積の330㎡までの相続税評価額を80%軽減できる制度です。

参考:No.1211-1 住宅の新築等をし、令和4年移行に居住用に供した場合(住宅借入金等特別控除)|国税庁

ただし、完全分離型の二世帯住宅で世帯別々に区分登記をした場合は、この制度は適用となりません。これらの減税制度を利用できるかどうかは、ハウスメーカーや地方自治体など専門家に確認しておくのがいいでしょう。

その他の税金の軽減措置については、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。

5.防犯対策になる

二世帯住宅は、防犯対策になるのも大きなメリットです。理由としては、一戸建ての単世帯に比べて不在の時間が少なくなるためです。

不在が多い家は空き巣が入りやすいといわれています。そのため、長く誰かが家にいる状態であれば、狙われにくくなるでしょう。

また、子どもを一戸建ての住宅に留守番させるのは、防犯面で不安を感じることも多いでしょう。しかし、同じ建物に家族の誰かがいてくれるため、何かあった際にすぐに様子を見てもらうことも可能になります。

二世帯住宅でトラブルを回避のためのポイント【4つの注意点】

二世帯住宅でトラブルを回避のためのポイント【4つの注意点】

二世帯住宅でトラブルを回避するためは、4つのポイントに注意しましょう。

二世帯住宅はデメリットだらけではなく、しっかり対策を行うことで暮らしやすい家づくりが可能になります。ここからは、後悔しない家づくりをするために、二世帯住宅でトラブルを回避するためのポイントを紹介します。

1.お互いの生活・希望の暮らし方について話し合いをする

二世帯住宅の打ち合わせを始める前に、お互いの生活・希望の暮らし方について話し合いを行うことが重要。理由としては、家族でも1人1人違う価値観を持ち、どういう生活や暮らしをイメージしているか分からないためです。

子どもの頃は一緒に住んでいた親子でも、嫁(夫)や子どもなどが増えた環境で同居することを忘れてはいけません。具体的には、以下のようなことについて話し合っておくのがいいでしょう。

上記の部分に関して、お互いの家族の目があると言い出しにくいという場合は、ハウスメーカーや工務店の方と世帯別に相談に行くのがおすすめ。双方の希望を一通り聞いた上で、予算やライフスタイルに合った間取りを提案してくれます。

支払いやルールなどは、きっちり決めてしまうと逆にストレスになるケースもあります。そのため、トラブルになりそうな部分においては費用がかかっても別々にすると後悔しない家づくりに繋がるでしょう。

2.家族のライフスタイルに合わせた間取りに工夫する

二世帯住宅で後悔しないためには、家族のライフスタイルに合わせた間取りにするのも重要なポイントです。理由としては、生活音のストレスやプライバシーの確保の問題を間取りを工夫することによって解決できる可能性があるためです。

例えば、生活音が気になる場合は、遮音・防音設備を増やしたり、生活音が気になる部分から寝室を離して設計するなどの対策方法があります。また、上下型で生活空間を分ける二世帯住宅の場合は、上が子世帯だと子どもの足音や騒ぎ声などが気になる場合があるので、あえて子世帯の居住空間を1階にする方法も考えられます。

このように家族のライフスタイルに合わせて、なるべくストレスが溜まらないような間取りにするようにしましょう。

3.家族の形に合った二世帯住宅のタイプを選択する

二世帯住宅でトラブルを回避するためには、家族の形に合った二世帯住宅のタイプを選択しましょう。二世帯住宅には、完全同居型・一部共有型・完全分離型の3種類のタイプがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。

例えば、コストをできる限り抑えたい場合や、家事や育児の協力を全面的にお願いする場合などは完全同居型を選択するのが1番多い方法です。しかし、生活音やプライバシーを確保したいという場合は、一部共有型や完全分離型を選択する方法があります。

以下では、二世帯住宅のタイプ別にメリット・デメリットについて紹介するので、自分たち家族の暮らし方にはどのタイプが合っているのか考えてみてください。

タイプ メリット デメリット
完全分離型 ・プライバシーを確保できる
・水道光熱費やネット代などを世帯ごとに別々にできる
・生活音が気になりにくい
・将来的に1世帯分を賃貸に出せる
・建築費用が高額
・土地の広さが必要になる
・コミュニケーションが取りにくい
一部共有型 ・完全分離型よりもコストを抑えてプライベート空間を確保できる ・完全共有型よりもコストがかかる
・完全共有型よりも土地の広さが必要
・将来的に賃貸に出すのは難しい
完全共有型 ・子育てや家事の協力をしてもらえる
・家族間のコミュニケーションが取りに安井
・建築費用が抑えられる
・プライバシーを確保しにくい
・水道光熱費やネットの支払いでトラブルになりやすい
・家事の分担でトラブルになりやすい
・共有部分の使い方で揉める可能性もある
・将来的に賃貸に出せない

4.相続や売却など将来についても事前に話し合いを行う

二世帯住宅のトラブルを回避するためには、相続や売却など将来についても事前に話し合いを行いましょう。なぜなら、親が亡くなった際に相続や活用方法についてトラブルになる可能性があるためです。

相続については、両親がなくなってから誰が住み続けるのか、財産分与はどうするのかなど、具体的に話し合っておきましょう。土地や住宅以外の財産が両親にない場合は、遺言書を書いてもらう、代わる財産などを用意するなどの準備が必要になるでしょう。

また、親が亡くなった際に売却するのか、賃貸として活用するのかなどさまざまな方法があります。賃貸に出せば家賃収入を得ることができ、ゆとりのある生活を送れるかもしれません。

さまざまなリスクや可能性についてしっかりと検討し、後悔しない二世帯住宅を建てましょう。

まとめ:二世帯住宅はデメリットだらけ?と心配な方は一度M-LINEに相談!

まとめ:二世帯住宅はデメリットだらけ?と心配な方は一度M-LINEに相談!

二世帯住宅は「デメリットだらけ」「後悔した」という声もありますが、事前にメリット・デメリットを把握することでデメリットを回避する家づくりが行えます。

ぜひ、本記事のトラブルを回避するための4つの注意点を参考に、家族全員が後悔しないように対策してみてください。

M-LINEでは、「二世帯住宅で後悔したくない」「二世帯住宅はデメリットだらけって本当?」という悩みをはじめ、二世帯住宅の疑問や不安点などの相談を承っています。M-LINEは二世帯住宅の設計や建築実績が豊富にあり、さまざまな観点からご家族に合わせた最適な提案をさせていただきます。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇 ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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