小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士
東京都内で注文住宅を検討している方は、土地代や建築費、どのような点に注意して建てるのかなど気になることも多いでしょう。
東京都内で注文住宅は、他の地域と比べると相場が高い、土地が狭いといったデメリットもあります。しかし、首都圏へのアクセスがよく資産価値も高いなどのメリットも多くあります。
そこで、本記事では東京都内で注文住宅を建てるメリットやデメリット、家を建てる際に気を付けたいポイントを紹介します。東京都内で理想の家づくりを行いたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
京都内の注文住宅は、資産価値が高く、アクセスも良いためおすすめです。注文住宅は、自分の好みやこだわりを取り入れられるため、理想の家づくりが実現できるでしょう。
しかし、東京都内の地価が高く、年収・予算的に難しいのでは?と疑問に思う方も多いでしょう。しかし、東京都内の10坪~20坪程度の狭小地や変わった形の土地などは比較的土地代を抑えることができ、3階建てにすることで土地を最大限に活用した間取りが実現できます。
例えば、東京都内の狭小地で注文住宅を建てた際の費用相場と、東京都内の建売住宅の費用相場を見てみましょう。
東京都内の狭小住宅の価格相場(土地代+本体価格のみ)は、2,500万~5,000万円程度です。延床面積(66㎡)の狭小住宅の本体価格の目安は、2,000万円前後です。土地代はエリアによって異なりますが、足立区で狭小住宅を建てた場合を例にすると、土地の価格は1坪140万程度、20坪で2,800万程度となります。これに建築代を加えると、4,800万円程度が相場となるでしょう。
また、東京都内の建売住宅の相場は、約2,500万円~5,000万円程度。上記の注文住宅の相場と比較しても、それほど大きな差額はありません。エリアや広さなどによって建売住宅の方が価格が抑えられる場合もありますが、土地選びにこだわることで、注文住宅でも建売住宅と同程度の予算で設備や性能にこだわった家づくりが可能になります。
東京都の注文住宅・建売住宅の価格については、以下の記事で詳しく解説しています。
東京都内で注文住宅を建てる場合、以下の5つのメリットがあります。
東京都内の注文住宅は、首都圏へのアクセスの良さなどの利便性が高く、理想の家づくりができます。東京都内に注文住宅を建てるメリットを把握し、ぜひ東京に家を建てるかどうかも検討してみてください。
東京都で注文住宅を建てる場合、理想の家づくりが実現できるのがメリットです。東京都内で広い土地を購入できなくても、狭小地や変形地などの土地を選んだり、エリアにこだわったりすることで、年収や予算内でマイホームが建てられる可能性があります。
さらに、東京都には狭小地や変形地が多いため、3階建てなど空間を最大限に活用した建築に特化したハウスメーカーが多いのも特徴です。M-LINEも狭小地の建築に特化しており、3階建ての建築や、三角形や台形など変形している土地や高低差の激しい住宅街など、さまざまな条件・環境下での家づくりのお悩みを解決しています。
東京都の広い土地は購入できないけれど、利便性の高い立地で理想の家を作りたい!という方は、ぜひ東京都内の狭小地を視野に入れてみてください。
東京都で注文住宅を建てると、土地の広さが狭くなる分、空間を分けやすいのがメリットです。例えば、3階建ての場合、1階はビルトインガレージと収納スペース、2階はリビング、3階は寝室などと各階ごとに空間を分けることができます。
また、2世帯住宅の場合、フロアごとに親世帯・子世帯といった分け方ができたり、自営の方は1階を店舗としたりすることも可能。東京都の狭い土地ならでは空間を活かした家づくりが可能になります。
東京都の注文住宅は、工夫をすることで狭さを感じない開放的な空間を作れます。理由としては、吹き抜け・スキップフロアなど、広々とした空間に見せる工夫をすることで、開放的な住まいづくりが可能になるからです。
例えば、吹き抜けを作って開放的で明るい空間を作ったり、スケルトン階段で空間をより広く見せたりする方法があります。こうした開放的な空間づくりに特化したハウスメーカーや工務店を選ぶのも、東京都で家を建てるポイントです。
東京都内の注文住宅は、資産価値が高いのもメリットの1つ。転勤などによって引っ越しをしなければいけない場合でもそれほど価値は下がらないため、売却できたり、賃貸として貸し出すことができたりと、ライフスタイルに合わせた変化に対応しやすくなります。
需要のある場所に注文住宅を建てることで、広大な土地ではなくても、リスクを回避できる選択肢ができます。転勤や引っ越しなどを今後する予定のある方は、東京都内でもニーズが高い場所を選ぶのもポイントです。
東京都内の注文住宅は、首都圏へのアクセスの良さがメリットです。理由としては、東京都心にはさまざまな企業があるオフィス街、ホテル、デパートなどが集まっており、通勤や通学はもちろん、休日のお出掛けや買い物の際にも移動の負担が少なく便利です。
また、バスや電車など早朝から深夜まで動いているため、日常生活のほとんどが公共交通機関を利用して移動できるのもメリット。東京都内で注文住宅を建てる際は、バス停や駅などから徒歩圏内の立地を選ぶことで、さらに利便性が高い住宅が手に入るでしょう。
東京で注文住宅を建てる場合、以下のようなデメリットもあります。
東京都で注文住宅を建てる場合、購入費用や狭さに関する問題が特に多いです。デメリットを把握した上で、理想の住まいを実現できるような工夫をしましょう。
東京都で注文住宅を建てる場合、土地代が高くなるのがデメリットです。理由としては、郊外の地域と比べて東京都内の地価が高いためです。
金融機関は、実際に土地活用を行っている顧客を相手にしていることから、経験を基にした土地活用に関するアドバイスを受けることが可能です。また、信託銀行などの金融機関の場合、土地活用に関わるコンサルティングを行っていることもあります。
「令和6年地価公示区市町村別用途別平均価格表」の住宅地の平均価格の一例を見てみましょう。
地域 | 平均価格 |
---|---|
千代田区 | 2,968,600 |
中央区 | 1,490,800 |
港区 | 2,297,300 |
新宿区 | 906,100 |
渋谷区 | 1,483,200 |
都心5区 | 1,662,900 |
文京区 | 1,136,700 |
地域 | 平均価格 |
---|---|
立川市 | 272,400 |
武蔵野市 | 620,300 |
三鷹市 | 444,700 |
府中市 | 321,500 |
昭島市 | 195,200 |
調布市 | 372,200 |
小金井市 | 355,400 |
東京都内で注文住宅を建てた場合、全く同じ広さ・間取りの建売住宅と比較してコストが高くなります。なぜなら、別途設計料やオプション費用、追加の人件費などが発生するからです。
しかし、注文住宅でも設備のグレードを下げたり、配置を工夫したりすることによってコストを抑えられます。例えば、キッチン・トイレ・浴室などの水回りを近い配置でまとめて配水管工事を簡素化したり、床材・壁材などをグレードの低いものを選んだりするなどの方法があります。
こだわりたい部分は費用を割き、メリハリを付けた家づくりを行うことが大切でしょう。
東京都で注文住宅を建てる場合、土地が狭くなります。東京都では1つの住宅あたりの敷地面積が狭く、全国平均と比べると半分以下の面積だといわれています。
東京都心に行くほど敷地面積が狭くなるため、ある程度の居住空間と駐車場や庭を確保する場合、3階建てなど縦の空間を有効活用することが大切です。狭い土地に理想の住まいを建てたいという方は、狭小地の建築や設計に特化したハウスメーカーや工務店に相談してみるのがおすすめです。
東京都内で注文住宅を建てる場合、密集度の問題もデメリットです。理由としては、東京の多くのエリアで建物が密集しており、隣接する建物からの音が気になる場合があるからです。
また、隣接する建物が近いことによって、メンテナンスや修繕の工事が難しくなる場合があります。特殊な工事が必要となれば、費用が嵩む可能性もあります。
東京都内の密集地で注文住宅を建てる場合は、騒音などの問題、メンテナンスや修繕のしやすさも事前に確認することが大切です。
東京都で注文住宅を建てる場合、上下移動の負担が大きい可能性があるのもデメリット。なぜなら、東京は限られた土地を有効活用するために、3階建ての住宅にするケースが多く見られるためです。
3階建ての住宅は、縦の空間を活かして居住スペースを広く取れるのがメリットですが、階段での上下移動が中心となるため、年齢を重ねると移動が大変になってくる可能性があります。将来的にも住みやすい家を作るために、なるべく1階に寝室・リビングなど夫婦の居住空間を作るなどの工夫が必要でしょう。
東京都の注文住宅を建てる際に、意識したいポイントは以下の通りです。
上記のポイントを抑えて東京都に注文住宅を建てることで、後悔しない家づくりが実現できます。東京都で注文住宅を建てる場合、ほかの地域と比べると高額なお買い物になります。計画をしっかりと立てて、リスクに備えた家づくりを行いましょう。
東京都内で注文住宅を建てる際は、予算を決めておくことが大切です。初めに建築費用や土地代の総額を決めておくことによって、設備や仕様、土地代や諸経費などの金額をコントロールしやすくなります。
例えば、ハウスメーカーや工務店に見積もりの際に、予算を提示しておくとプランの提案を受けやすくなります。予算内に納めることができない場合は、ハウスメーカーや工務店が定めた規格品からデザインを選択できる「規格型注文住宅」を選択するのも1つの方法です。
規格型注文住宅は、デザインや間取りのパターンは決まっていますが、設備や建材などを指定したものの中から選べます。注文住宅より建築費用を抑えられ、施工期間の短さも魅力の1つです。
東京都内で注文住宅を建てる際は、建てたい土地の周辺環境をリサーチすることも重要です。理由としては、住宅の周辺環境は今後の住みやすさに大きく影響するからです
周辺環境をリサーチする際は、以下のポイントを確認しましょう。
周辺環境を調べる際は、朝~夜、平日~週末など状況が変わる点にも注意するとリサーチ漏れを防げるでしょう。
東京都内で注文住宅を建てる際は、スケジュールに余裕を持ちましょう。注文住宅の設計から建築までは、早くても1年はかかります。
スケジュールに余裕がない場合、土地選びやプラン設計などを急いで決めてしまい、後悔するケースも少なくありません。周辺の土地の相場を把握し、土地選び、プラン設計など理想の家づくりに向けてしっかりと段階を踏めるようにすることが大切です。
入学などのタイミングでどうしても引っ越さなければいけない場合は、まずは賃貸に移るなどの対処をし、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
東京都内で注文住宅を建てる際は、東京都のモデルハウスや見学会に足を運ぶのがおすすめです。実際の雰囲気や仕上がりを把握できるだけでなく、東京都でどのような住宅が建てられているのかを直接見ることができます。
建売住宅は建物が完成しているので実物を確認することができますが、注文住宅は建ててから確認することになります。モデルハウスや見学会で好みの仕様や設備があれば、同じものを導入することによってイメージ通りの空間を作れるでしょう。
また、見学会には家族全員で参加するのもポイント。東京都内の注文住宅はスペースが限られるため、どのような設備や仕様を取り入れるのか、間取りにしたいのかをモデルハウスを見学しながら話し合いましょう。
東京都内で注文住宅を建てる際は、東京都内の注文住宅の設計や建築に強い施工会社を選ぶことが重要です。理由としては、東京都内の狭い土地に住宅を建てるには、特有の技術や経験が必要になるため、実績が豊富で信頼できる施工会社を選ぶ必要があるからです。
例えば東京都内の土地は、狭い道路からかかる道路傾斜制限や厳しい日影規制などをクリアして設計・建築しなければいけません。また、騒音面に対策した防音性に優れた建材などを扱う施工会社などもあります。
このように東京都内の注文住宅の設計や建築に強いハウスメーカーや工務店もあるため、過去の施工例や評判なども参考にし、信頼できる施工会社を選びましょう。
東京で注文住宅を建てる際は、M-LINEの狭小住宅を検討するのもおすすめです。狭小住宅とは、10坪~20坪程度の狭くて小さな土地に建てられた家のことで、東京都内にも多くあります。
M-LINEは東京23区の密集地域や防火地域などの特化した建物づくりを行っており、狭い道路からかかる道路斜線制限や厳しい北側影規制など、さまざまな難題をクリアし、10cmも無駄にしない設計を得意としています。
また、東京都内の三角形や台形といった変形している土地や、高低差の激しい住宅街などの設計・建築の経験も豊富で1cmピッチの完全自由設計を採用しており、東京都の注文住宅ならではのさまざまなお悩みを解決します。
【M-LINEの魅力】
他社で無理だといわれた場合でも、お客様の要望を実現したケースが多数ございます。まずは、お気軽に一度ご相談ください。
東京都内で注文住宅を建てると、立地のよい場所で自分たちのこだわりが詰まった理想の家づくりが実現できます。東京都は比較的狭い土地が多いですが、工夫をすれば狭さを感じさせず、開放的な空間を作ることも可能です。
ただし、他の地域よりも土地代や建築コストが高くなるなどのデメリットもあります。土地の密集度や周辺環境によっては、理想の家づくりが実現できないケースも考えられます。
そのため、東京都内で注文住宅を建てる場合は、予算やスケジュールを決めたり、モデルハウスや見学会に足を運んだり、東京都内の注文住宅の設計や建築に強い施工会社を選んだりすることが大切です。本記事の東京都内に注文住宅を建てる際に意識したいポイントを参考に、東京で家を建てる準備を始めてみてください。
2024/09/30
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2024/09/30