庭がない戸建て・一軒家ってどうなの? 実は住みやすい!

庭がない戸建て・一軒家ってどうなの? 実は住みやすい!

最近では、コスト面や立地の問題で庭がない戸建てや一軒家を検討している方が増えてきました。

どんな家でも満足できるものにするには、事前知識が大事です。特に、庭のない戸建てや一軒家に関しては、まだまだ情報が少ないので、施工に入る前にメリットやデメリット部分を把握しておくのは大事。

そこでこの記事では、庭がない戸建てや一軒家が増えた背景から、建てる際のメリット・デメリットを詳しく解説。ぜひ参考にしてみてください。

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どうして庭なしの戸建てが増えたのか?

どうして庭なしの戸建てが増えたのか?

近年、東京など都市部で庭が付いていない戸建てを見かけることが増えたと感じることはないでしょうか?特に新築の建売住宅ではほぼ庭が付いていない、というイメージがあります。

今回は、なぜそのような戸建て住宅が増えたのかその理由を説明した後に庭を作らないことに対するメリットとデメリットについてご紹介いたします。

まずは、戸建て住宅が増えた理由を以下にまとめました。

①敷地に庭を取る程の余裕がないから

庭のない家の大部分に共通していることとして、土地に余裕がないということが挙げられます。東京の住宅エリアでは所狭しに一戸建てが密集している光景をよく見かけることも増えていますが、地方や郊外のように土地に余裕がないところを、細かく分割して販売します。

そのため一区画に充てられる面積がどうしても狭くなってしまうのです。

②駐車場・駐輪スペースを確保できる

マイホームを買ったら自家用車も所有することが夢である、子供の送迎や買い物で使用したい等と言った要望も強く聞かれます。

しかし敷地は拡張できません。その解決方法として、優先順位の低い庭を捨て駐車場や駐輪スペースを捻出します。

③住宅そのものの面積を多く取ることができる

マイホームを買ったら自家用車も所有することが夢である、子供の送迎や買い物で使用したい等と言った要望も強く聞かれます。

しかし敷地は拡張できません。その解決方法として、優先順位の低い庭を捨て駐車場や駐輪スペースを捻出します。

庭がないことのメリット【4つ】

庭がないことのメリット【4つ】

ここでは、庭がないことで感じられるメリットを4つ紹介します。

①駐車場・駐輪場スペースを確保できる

新築で家を買う年代層・家族構成を調べてみると、30〜40代で小さな子供がいる家庭が多いようです。小さな子供がいる親にとっては電車・バスなどの公共交通機関で子供がぐずった時に手を焼きます。

自家用車があれば周囲に迷惑をかけずに移動できますし、送迎や買い物、レジャーにおいても便利です。また、駐車場が自宅にあればたくさん買い物してきたとき、天気の良くない日でも家と車の移動距離が少ないので負担を減らせるでしょう。

車を所有するうえで必要なものは駐車場です。屋根なし駐車場でも都市部では2~3万円することも珍しくありません。自宅に駐車場があれば駐車場を借りる必要がないので毎月の駐車場代を抑える効果も得られて一石二鳥です。

車を出す必要がない距離の移動においては、自転車の方が使い勝手はいいですよね。自宅に駐輪場を用意しておけば手軽に自転車を利用できるようになります。家族の人数分を置けるスペースを確保できれば、みんなでサイクリングにも行くことも叶うでしょう。

②家の面積を大きく取れる

狭小地のように限られた敷地の中で家づくりをしていく場合は、なるべく敷地を余すことなく活用できるかが重要になってきます。庭よりも居住空間を重要視するのであれば、効果は抜群です。家族でバーベキューをするために必要な庭の広さの目安は、最低でも3坪(10㎡)程度だと言われています。

これだけの広さを建物の床面積に充てることができれば、室内空間にかなりのゆとりが生まれます。そして建物は2階・3階建てとなることが多いことでしょう。

つまり、この面積分の空間が2つ、3つ分多く作れるわけです。狭小地で家の外見とは裏腹に、中は広々とした空間を演出することができます。

例えば下記事項を判断基準にして、庭を作るかどうか考えてみるのはいかがでしょうか。

価値観、優先度によって変わってきます。家族で納得するまでしっかり話し合いを重ね、後悔の無い選択をするようにしましょう。

③手間とお金がかからない

庭があるとそこには多少なりとも植栽がありますよね?植栽は放っておけば伸び・荒れ放題となってしまいます。定期的な手入れは最低でもしてあげないといけません。

草木の手入れ、剪定(せんてい)は苦じゃないよ!という方にはいいかもしれません。しかし、仕事が忙しく休日しか時間が取れないという方にとっては手間ですよね。休みの日くらいはゆっくりすごさせてくれ、なんて声が聞こえてきそうです。

芝生を敷いていれば定期的な芝刈りが必要です。また雑草の成長速度というものは本当に凄まじいもので、ついこの間抜いたのにもう生えてきているといったことは日常茶飯事。

除草剤を撒くにしてもホームセンター等で買ってこないといけないのでお金がかかってしまいます。強風で飛ばされてきた落ち葉が溜まった時も掃除をしないといけませんよね。我が家の前面にゴミが溜まっていると外観も良くないですし、気分的にも落ち着かないでしょう。

虫が寄ってくるのが嫌であれば薬剤の散布もしなくてはなりません。時にはムカデ、ナメクジ、ダニといった害虫が発生することだってあります。そうならないためにも定期的なメンテナンスが必要です。

庭にウッドデッキをつくっていたり、テーブルや椅子を置いている場合も同様に手入が入ります。雨風にさらされていると汚れてくるので拭いたりして汚れを落としてあげましょう。手入れをサボると劣化が進み、破損の原因となります。最悪の場合、ケガに繋がる可能性もあります。

④防犯性が高まる

庭を作らないことでなぜ防犯性が高まるのか?その答えは外部からの視認性が良くなるからです。

空き巣は誰かに自分の行動を目撃されることを非常に嫌がります。空き巣に狙われやすい家の特徴として以下が挙げられます。

いずれも共通していることは、外部から死角となるものがある、ということです。空き巣はこのような特徴のある家をターゲットにする傾向があります。

その他にも庭に面している掃き出し窓も非常に危険だと言われています。掃き出し窓がある場所はリビングであることが多いです。

リビングは家族がノビノビと過ごすための空間ですので、したがって、外部からの視線が気にならないよう人通りの少ない場所によく設置されます。死角があって人通りの少ない大きな窓は空き巣としてはこの上ない絶好の条件となりますよね。

以上のことから、庭を作らないことで外部からの死角を作りません。その結果、空き巣被害の抑制に繋がるというメリットが得られるというわけです。


庭がないことのデメリット

庭がないことのデメリット

続いて、庭がないことのデメリットを5つ紹介します。

①ガーデニング・家庭菜園ができない

お花やリーフ系などを植えて、色とりどりの見て楽しい花壇があると日常が彩られます。癒しにもなりますよね。手間暇をかけて世話をした植物が花を咲かせたり実をつけてくれたときは、とても嬉しい気持ちになるものです。

ただ、庭がないとガーデニングなどを楽しむことが難しくなってしまいます。

代わりに、プランターを使って野菜を育てる等で代用することで、規模は狭いですが庭がなくても行うことは可能です。例えば、枝豆、ラディッシュ、ミニトマトは初心者でも比較的簡単に栽培できます。その他にもニンジン、ジャガイモ、サツマイモといった長さ、大きさのある野菜だって栽培できるんです。

②子供やペットを遊ばせてあげられない

庭があればわざわざ公園まで行かなくても簡単な遊びや体を動かすことができますよね。確かに子供が小さなうちは自宅敷地内で遊ばせることができ、親としても安心できます。

ただ、庭がないのでそのように敷地内で遊ばせてあげるのは中々難しいでしょう。

しかし、各家庭、子供の志向によってもちろん変わってきますが小学校に入る前くらいまでで敷地内での遊びは卒業します。

また、犬を飼っている場合は庭で遊ばせてあげれば運動不足解消に役立ちますが、それよりも、広い公園・河川敷など走り回れる場所に連れて行ってあげる頻度の方が多いですし楽しんでくれるかもしれません。

散歩中に出会う人、犬、その他との触れ合いはメンタル面においても良い作用をもたらしてくれるでしょう。

③外からの視線が気になる

メリットの箇所で防犯性が高まることについて書きましたが、それとは反対に外からの視線が気になるというデメリットが生じます。外からの視線は、例え見られていないとしても案外気になるものですよね。

庭がない家には外からの視線を遮ってくれるような植木がありません。狭小地に建てる場合はお隣さんとの距離も近くなりがちで、窓の向こうでこんにちは状態になることだってあります。

家の中が外から丸見えだと落ち着きません。ましてやそこがリビングだったら…。かと言ってカーテンを閉めてしまうとせっかくの日当たり、眺望もなくなってしまうでしょう。

外からの視線を軽減する方法はいくつか存在します。

一つ目は窓の配置する高さを考慮することです。隣近所の窓の位置、高さがわかっている場合は視線が合わないように視線の高さからズラすことです。こうすれば窓を開けても視線が合うことが減少します。上の方に設置することで採光効果も期待できます。

二つ目は目隠し効果のあるフェンスを設置することです。ただし、視界を完全に遮るような物は避けたほうが良いでしょう。

庭のないことによるメリットで説明したように外からの視認性は防犯性を高める役割をもっています。それを自ら捨ててしまうのは良くないと感じます。

では、どのようなフェンスを選べばいいのかといいますと、縦または横の格子またはスリットになっているものがオススメ。これらには適度な隙間があり外の様子が確認できます。

採光、風通しも妨げないので部屋の中を明るく空気の入れ替えができますよ。過剰に目隠しフェンスを設置しないようにだけ気をつけるようにしてください。

三つ目は家の配置を斜めにすることです。元々の土地が狭い所では現実的ではないかもしれません。もし斜めに配置することができれば、隣近所から家の中が見えてしまう事態を避けることができます。
その他、夏場はゴーヤやアサガオでグリーンカーテンを作るのも一つの方法になります。

④物を一時的に置くことができない

アウトドアで使用する道具、屋外で遊ぶためのボールなど汚れが付着していて家の中に置いておきたくないような物ってありますよね。こういう時、庭があれば何も考えずに置いておくことができるので便利です。室内で保管する場合には、まず汚れを拭き取って綺麗にしてあげる必要があります。汚れをそのままでは家の中も汚れてしまいます。

日光の下で干した洗濯物って何故か気持ちがいいですよね。太陽光には雑菌の繁殖を抑制したり、殺菌・消臭効果があると言われています。庭があれば物干しを設置して、溜まった大量の洗濯物も一気に片づけられます。

しかし、これはさほど問題にはならないかもしれません。その際は、ベランダで天日干しをする等で代用しましょう。干場が足りない時は部屋干しでも問題ありません。

最後に戸建てならではのポイントとして、屋上スペースも活用できることを忘れてはいけません。

屋上なら日当たりが良いので厚手の衣類や布団類でもすぐに乾くことでしょう。また、多少の物を置いておくことも可能です。ただし、その際には気をつけないといけないことがあります。

強風で飛ばされたり地面に落下しないように対策を施さないといけません。飛ばされたり落下するようなことになれば、事故になりかねません。対策はきちんと行って、万が一に備えましょう。

⑤その他

ガーデニング・家庭菜園に通ずる部分でもありますが、植物があることで四季の変化を感じることができます。しかし庭がないと植物もないので目で見て季節の移ろい、時の流れを感じとることが難しくなります。

駐車場の間口が狭く置ける車のサイズに制限が生じることがあります。また、間口いっぱいにしてしまうと乗降や荷物の積みおろしで苦労することになってしまいます。

庭を作らないことで後悔しないために考えておくべきこと

庭を作らないことで後悔しないために考えておくべきこと

ここでは、庭を作らないことで後悔しないために考えておくべきことをまとめて解説していきます。

「庭を作らない」と決断することで、後悔のない選択ができるようにるかと思うので、以下のことを頭に入れておくと良いでしょう。

①ガーデニング・家庭菜園の優先度をハッキリさせておく

きちんとした花壇でガーデニングをしたり、家庭菜園をすることが好きな場合は庭を作ったほうが後々幸せになれる可能性が高いです。

②駐車場を優先する場合は、駐車可能なサイズに制限が生じる場合がある

駐車場の間口を大きく取れない場合は、置ける車のサイズに制限が生じることがあります。

車幅の広い外車や大柄の車は止められたとしても、乗り降りで不便を感じることになってしまうでしょう。

③庭でレジャー、アウトドア、子供、ペットと遊びたいか

家の敷地内で子供・ペットと遊んだり、家族や友人を招いてパーティーをしたい場合は、庭を作ったほうがいい結果になるでしょう。

④所持品が多い・外に保管したいものがあるか

所有品が多く、汚れが付着しているような物を保管したい場合も庭があると便利です。

トランクルームを借りる方法はありますが、月々の費用が発生するのと、取りに行く手間も生じます。

まとめ:庭がない戸建て・一軒家を検討している方はまずM-LINEへ相談を!

庭を作らないことで後悔しないために考えておくべきこと

この記事では、自宅に庭を作らないことで生じるメリット・デメリットをメインに解説してきました。

これら全てを考慮したとき、果たしてどちらを選択すれば「自分たちがより幸せに暮らせるのか?」ということを考え、後悔の無いような選択をしてください。

メリット

デメリット

このように庭がない戸建て・一軒家に関しては明確にメリット・デメリットがあります。どの程度、デメリット部分を許容できるかどうかで、踏み切るかどうかがわかるでしょう。

また、考え方や工夫次第でそこまでデメリットが重要にならないこともあるかと思うので、詳しい内容を知りたい方はM-LINEへご相談ください。

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この記事を読んで、質問やご相談などがありましたらまずはM-LINEまでご連絡ください。

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執筆者情報

小林 眞一郎

小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

監修者情報

高坂 昇

高坂 昇 ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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