【2025年最新版】木造住宅の坪単価の平均と建築費用の推移を徹底調査

【2025年最新版】木造住宅の坪単価の平均と建築費用の推移を徹底調査

「木造住宅の坪単価の平均は?」
「最新の木造住宅の建築費用を知りたい!」
「坪単価はどのように推移しているの?」

木造住宅を建てるにあたり、坪単価や建築費用について詳しく知りたい方も多いでしょう。坪単価の平均や推移を知ることは、家を建てるタイミングを決める重要な指標にもなります。しかし、木造住宅の建築費用や坪単価は地域や建築時期によって大きく異なるため、正しい情報を知ることが重要です。

本記事では、最新の坪単価のデータや費用の推移、建築費用を押さえる方法を具体的に解説します。木造の建築費でトラブルにならないためのポイントについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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坪単価の基本知識

坪単価の基本知識

住宅購入を検討する際に欠かせない指標の一つが、「坪単価」です。ここでは、坪単価の基本的な知識をわかりやすく解説します。

坪単価とは、1坪(約3.3平方メートル)あたりの建築費用の目安を指したものです。住宅の大まかな価格を把握したり、比較したりする際にとても役立ちます。建物の坪単価は、以下の計算式で算出できます。

坪単価=本体価格÷延床面積(坪)

たとえば、建物の本体価格が4,000万円、延床面積が40坪の場合の坪単価は、100万円(4,000÷40=100)です。坪単価の計算方法はとてもシンプルで、建物の本体価格と延床面積の情報があれば簡単に求められます。なお、延床面積とは、建物の各階の床面積を合計したもので、バルコニーや吹き抜け部分は含まれません。

坪単価は、地域や建物の構造などによって大きく異なることが特徴です。たとえば、2022年度のデータでは、全国平均の坪単価は約68万円で、東京都では約81万円、富山県では約56万円と地域による差が見られます。また、建物の構造においても、木造住宅の坪単価は約59万円、鉄骨造は約82万円、RC造(鉄筋コンクリート造)は約94万円とそれぞれ目安が異なります。

ただし、坪単価だけで住宅の価格を判断するのは危険です。なぜなら、坪単価には本体工事費のみが含まれるケースが一般的で、設計変更や追加工事、外構工事などの費用は別途必要になることが多いからです。坪単価に含まれる項目と含まれない項目をまとめると、以下のようになります。

項目 内容 含まれる・含まれない
基礎工事 建物の土台部分を作るための工事費用 含まれる
躯体工事 柱や梁など、建物の主要な構造部分を構築するための費用 含まれる
外装工事 外壁や屋根など、建物の外部を仕上げるための工事費用 含まれる
内装工事 フローリング、壁紙、建具など、建物内部の仕上げにかかる費用 含まれる
住宅設備工事 キッチン、浴室、トイレなどの設備を設置するための工事費用 含まれる
付帯工事費 電気・ガス・水道の引き込み工事や地盤改良工事など、建物本体以外にかかる工事費用 含まれない
外構工事費 ブロック塀、フェンス、庭の整備、駐車場など、建物外部の整備にかかる費用 含まれない
諸費用 税金、登記費用、保険料など、建物購入や建設に伴うその他の費用 含まれない

このように、坪単価には、建物本体の基礎工事や内装工事などの主要な建築費用が含まれます。一方、付帯工事費や外構工事費、諸費用といった建物本体以外の費用は含まれないことが一般的です。ただし、住宅メーカーや工務店によって「どこまでの費用が含まれるか」は異なる可能性があるため、各メーカーの基準をしっかりと確認することが大切です。

そのほか、鉄骨住宅の坪単価に関して詳しくまとめている記事も用意しているので、気になる方は以下もご覧ください。

2025年最新データ|坪単価の平均と推移

2025年最新データ|坪単価の平均と推移

坪単価の最新データや過去の推移を把握することで、建築費用の相場や変動傾向を理解しやすくなります。将来的な価格変動の予測にも役立つため、より計画的な資金管理が可能になるでしょう。

ここからは、土地の坪単価の全国・都市別の平均値や、過去5年の坪単価の推移を紹介します。

全国平均データ

2024年の全国における土地の坪単価の平均は、約55万9000円/坪です。この平均値は、エリアや土地の特性によって大きく異なります。特に東京都、大阪府、名古屋市などの主要都市では高い水準を維持しており、東京都心部では坪単価が400万円〜600万円にものぼります。人気エリアでは、坪単価が700万円を超える事例もあるほどです。

都市別データ

2024年の坪単価において、最も高い平均値を記録したのは東京都で、389万円/坪です。これに対して、最も低い秋田県の平均値は5万4399円/坪。両者間には約72倍もの差があり、都市部と地方部での格差が顕著に表れています。

以下は、坪単価の上位5位を一覧でまとめたものです。

東京都 約389万円/坪
大阪府 約134万円/坪
神奈川県 約107万円/坪
京都府 約92万円/坪
愛知県 77万円/坪

過去5年の坪単価の推移

東京23区の坪単価は、過去5年間にわたり全体的に上昇傾向を維持しています。2020年から2024年までのデータを振り返ると、特に中央区や千代田区、渋谷区などの人気エリアで顕著な上昇が見られます。

2020年、東京23区の平均坪単価はコロナ禍の影響を受け一時的に下落した地域もありましたが、中央区(2833万円/坪)や渋谷区(1540万円/坪)などの商業地では堅調な上昇が続きました。その後、2021年から2024年にかけて、人口増加や再開発プロジェクトの進展、ワンルームマンション規制などの影響で、東京全域の地価が回復・上昇しています。

2024年時点では、東京23区で最も坪単価が高いのは中央区の2769万円/坪(前年比+6.06%)で、最安値の葛飾区137万円/坪(前年比+4.93%)と比較すると20倍以上の開きがあります。東京都心部と郊外の地価格差がとても大きいことがわかるでしょう。ただし、23区内のすべてのエリアが全国平均を大きく上回る水準を維持していることも、把握すべき重要点です。

<各年の主要エリアの坪単価推移>

さらに、土地だけではなく、建築費用も過去5年に渡り上昇しています。建築費用が上昇している要因として、原材料費の高騰や需給バランスの変化による影響が挙げられます。このように、地価と建築費の両方が高騰している現状は、不動産価格全体を押し上げる要因です。

東京都23区では、今後も地価の上昇が続くと予測され、住宅購入や投資のタイミングを見極めるためには、こうした推移を注視することが重要です。

木造の建築費用を抑えるための5つのポイント

木造の建築費用を抑えるための5つのポイント

木造の建築費を押さえるためのポイントは、以下の5つです。

それぞれ順に解説していきます。

1.シンプルな設計を選ぶ

シンプルな設計を選ぶことは、木造住宅の建築費用を抑えるための有効な方法といえます。シンプルな設計は複雑な形状に比べて、資材の使用量を削減できることが大きな理由です。

シンプルな設計は施工時間を短縮できるため、人件費を削減しやすいことも利点です。複雑なデザインは施工が難しく時間がかかりますが、シンプルな設計であれば施工がスムーズに進み、人件費や管理費を抑えられます。さらに、シンプルな設計はメンテナンス費用も軽減しやすいです。凹凸が少ないデザインは汚れがたまりにくく、外壁や屋根の清掃や塗装が容易です。その結果、メンテナンス頻度を減らし、ランニングコストを低く抑えられます。

2.二階建てを選択する

二階建て住宅を選択することは、建築費用を抑えるための効果的な方法です。経済面での具体的なメリットは以下の通りです。

二階建て住宅は、土地代や建築費用を効率よく削減できる点で、特に予算を重視した住宅計画を立てる際に経済的な選択肢となります。

3.標準仕様を採用する

標準仕様を採用することも、木造住宅の建築費用を抑えるために効果的な方法です。標準仕様はあらかじめ決められた仕様や材料を使用するため、建築予算を正確に把握でき、予算オーバーのリスクを軽減できます。また、標準仕様では一般的に使用される材料や設備が選ばれるため、大量発注が可能となり、仕入れ価格を抑えられる点もメリットです。

さらに、標準仕様は施工業者が慣れている工法や材料を使用するため、施工がスムーズに進みます。特殊な工法や材料を必要としないことで、工期が短縮され、人件費や現場管理費も削減可能。加えて、標準仕様は過去の実績や耐久性のデータに基づいて選ばれているため、品質が安定しており、長期的なメンテナンスコストの削減にもつながります。

4.水回りを一箇所にまとめる

木造住宅の建築費用を抑えるためには、水回りを一箇所にまとめることも一つの方法です。トイレや浴室、洗面所を近接させることで、給排水管や給湯配管が短くなり、配管工事の手間と費用を削減できます。

また、水回りを集約することで、建材の使用量も抑えられます。分散した水回りでは個別に配管や仕切り壁が必要ですが、まとめることでこれらが簡略化され、壁や床の面積も最小限で済みます。結果として、資材費や施工費を効率的に削減できます。

水回りを一箇所にまとめる設計は、無駄を省き、建築コストを抑えるための合理的な方法です。

5.打ち合せ回数を減らす

打ち合わせ回数を減らすことも、コストの節約に効果的です。一部の施工会社では、打ち合わせ回数に上限が設けられており、限度を超えると追加費用が発生する場合があります。

回数を減らすためには、事前に家族内で希望や要望を整理し、一度の打ち合わせで必要な情報をしっかりと共有できるように準備しておくとよいでしょう。

また、打ち合わせ回数を減らすことは、工期の短縮にもつながります。頻繁な打ち合わせや変更があると、施工スケジュールに影響が出ることがあり、結果として工期が延びる可能性があるためです。工期が長引けばその分、人件費や管理費が増加し、全体の建築費用が膨らむ要因となります。

木造の建築費でトラブルにならないための3つのポイント

木造の建築費でトラブルにならないための3つのポイント

最後に、木造の建築費でトラブルにならないための3つのポイントを紹介します。

これらのポイントを押さえることで、トラブルを未然に防げるでしょう。

1.契約内容をしっかりと確認する

木造住宅の建築費でトラブルを防ぐためには、契約内容をしっかりと確認することが欠かせません。特に注意すべき項目は、以下の通りです。

これらのポイントを事前に確認することで、木造住宅の建築費用に関するトラブルを未然に防ぎ、安心して理想の住まいを実現できるでしょう。

2.予算の設定と管理をおこなう

木造住宅の建築費でトラブルを防ぐためには、予算の設定と管理が重要です。

まず、初期段階で土地取得費、設計費、建設費、諸経費を詳細に見積もり、総予算をしっかりと把握することが大切です。次に、予算を項目ごとに分けて、各部分のコストを明確にすることで、無駄を減らしやすくなります。進行中は定期的に進捗を確認し、予算が超過しないように注意を払いましょう。さらに、設計変更や追加工事が発生した際は、事前にその費用や手続きを明確にしておくことが重要です。

3.コミュニケーションを徹底する

木造住宅の建築費でトラブルを防ぐためには、コミュニケーションを徹底することが非常に重要です。

たとえば、施主は自分の理想の住まいを明確にし、そのビジョンを施工業者や設計者に共有することが大切です。特に、予算に関わる項目の希望を具体的に伝えることで、初期段階からコストに関する認識を一致させることができます。

また、建築費の管理には定期的な進捗確認が欠かせません。施工中に予算がオーバーしないよう、進捗を把握し、問題を早期に発見できるようにしましょう。

まとめ:木造建築の坪単価について詳しく知りたいならM-LINEにご相談を!

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この記事では、木造建築の坪単価について詳しく紹介しました。坪単価は、地域、建物の構造、仕様、使用する材料などの要素によって大きく異なるのが特徴です。一般的に、木造住宅は鉄骨造やRC構造(鉄筋コンクリート構造)に比べて坪単価が比較的低く抑えられる傾向がありますが、建築の内容や土地の条件によってその価格は大きく変動します。また、東京都内は土地価格や施工コストの影響で、他の地域に比べて坪単価が高いことが特徴です。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇 ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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