2025/10/25
土地活用 狭小地
東京 江東区 狭小地

【東京・江東区の狭小地】住宅建築や土地活用で知っておきたいポイント

東京都東部に位置する江東区は、水辺や緑が豊かで、落ち着いた暮らしがかなう魅力的なエリアです。生活に必要な施設や商業エリアも充実しており、マイホームの建築を検討する方にとって人気の地域です。

しかし、土地価格が高めで住宅用地の確保が難しいといったケースも少なくありません。そのため、狭小地を活かした住宅建築や、将来的に賃貸として運用できる土地活用の方法が注目を集めています。

この記事では、江東区の土地売却相場や家賃相場、再開発情報、住宅関連の補助金制度まで幅広く解説します。資産価値の高いマイホームを建てたい方や、将来的な土地活用も視野に入れている方に役立つ内容なので、ぜひ参考にしてください。

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江東区の狭小地とは?

江東区の狭小地とは?

江東区には、都市部ならではの狭小地が多く存在します。ここでは、以下3つの観点から江東区の狭小地について詳しく解説します。

狭小地の定義と江東区で多いエリア

狭小地とは、面積が小さく、建物を建てる際に工夫が求められる土地のことを指します。一般的には15坪(約50㎡)前後、または20坪(約66㎡)以下の土地を指すことが多いですが、明確な定義はありません。細長い敷地や、三角形・旗竿形などの不整形地が多いことも特徴です。

土地価格が高額な都市部では、比較的価格を抑えやすい狭小地を活用した住宅建設が活発化しています。

江東区で狭小地が目立つ主なエリアは、以下の通りです。

これらの地域では、デザイン性と機能性を兼ね備えた狭小住宅が増えています。江東区でマイホームを検討している方は、都心に近く利便性を保ちながら、コストを抑えて建てられる狭小住宅の活用を検討してみるとよいでしょう。

なぜ江東区には狭小地が多いのか?

江東区に狭小地が多い背景には、いくつかの理由があります。

まず、江東区は東京都内でも人口が増加しているエリアの一つです。限られた土地に多くの住宅を建てる必要が生じたことが、狭小地が増える大きな要因となっています。また、都内は土地価格が高いため、15坪以下の小規模な土地でも効率的に利用される傾向があります。

こうした背景から、江東区ではコンパクトな土地でも価値を最大限に引き出す住宅建築や土地活用が活発になっているのです。

狭小住宅の魅力と課題

江東区の狭小住宅には、土地面積の小ささを活かしたメリットと、限られた空間ならではの課題があります。

狭小住宅の大きな魅力は、土地代や固定資産税を抑えつつ、都心に近い便利な立地で住宅を持てることです。「江東区に住みたいけれど、金銭的な負担が大きい」と諦めている場合でも、狭小住宅であれば、経済的に無理なくマイホームを実現できる可能性が高まります。

一方で、狭小住宅には居住空間の狭さによる窮屈感や、隣家との距離が近いことによるプライバシーの問題、収納不足や生活動線の制約といった課題もあります。

狭小住宅を検討する際は、メリットとデメリットの両方をしっかりと理解することが大切です。

江東区の狭小住宅に興味がある方は、一度M-LINEにご相談ください。M-LINEでは、狭小地での注文住宅や賃貸併用住宅に関する無料相談を実施しています。費用相場や設計の工夫、資金計画など、初めての方でも安心してご相談いただけます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

江東区の土地売却相場

国土交通省|不動産取引価格情報提供制度を元に作成
※対象期間: 2024年 第2四半期~2025年第1四半期
※対象地域:住宅地

江東区で土地の購入を検討している場合、地域の土地価格や相場を把握しておくことが重要です。

国土交通省の「不動産情報ライブラリ」をもとに、2024年第2四半期〜2025年第1四半期における江東区の土地取引価格を調べたところ、江東区全体の1坪あたりの土地価格の平均は約290万円だとわかりました。東京23区の坪単価平均が約253万円であることから、江東区は平均的な価格帯だといえます。

また、江東区の坪単価はエリアによって大きな差があります。最も安いエリアは扇橋で約98万円、最も高いエリアは牡丹で約480万円です。

取引価格の目安としては、30坪の土地で約8,700万円、15坪程度の狭小地であれば約4,000万円台で取引されるケースが多くなっています。

江東区の賃貸の家賃相場

江東区の賃貸の家賃相場

江東区でマイホームの購入を検討している場合、将来的な資産価値を考えるうえでも、周辺の賃貸住宅の家賃相場を把握しておくことが大切です。

ここでは、以下の3つの種類別に江東区の賃貸相場を確認していきましょう。

それぞれの特徴や相場について、順に解説していきます。

江東区のマンションの家賃相場

全国宅地建物取引業協会連合会による全国統計データ|賃料相場を元に作成
※2025年10月17日時点
※賃料の目安はその時々の空室状況などによって変動するため、最新情報をご確認ください

江東区のマンション賃料は、23区内ではおおむね平均的で、2025年10月時点では月額14万円前後です。注目すべきポイントは、豊洲・有明・東雲などの再開発エリアで賃料が上昇傾向にあることです。一方、千代田区・港区・中央区などの都心3区と比べると割安感があり、コストパフォーマンスの高さも魅力でしょう。

江東区では今後も再開発や新規住宅の供給が見込まれており、安定した需要と資産価値の維持が期待できます。マイホームを建てる方はもちろん、将来的に土地活用や賃貸運用を考えている方にとっても、魅力的なエリアといえるでしょう。

江東区のアパートの家賃相場

全国宅地建物取引業協会連合会 全国統計データ|賃料相場を元に作成
※2025年10月17日時点
※賃料の目安はその時々の空室状況などによって変動するため、最新情報をご確認ください

江東区のアパート賃料は、東京都内では比較的リーズナブルな水準で、2025年10月時点の平均は約8.4万円です。

アパートは築年数や立地条件によって賃料が大きく変動するため、必ずしも間取りが広いほど高額になるわけではありません。実際に、ワンルームや1Kの方が1DKや2Kよりも高いケースも見られます。

アパートはマンションに比べて手頃な価格で借りられる場合が多く、コストを抑えつつ便利な環境で暮らしたい層に特に人気があります。

江東区の一軒家の家賃相場

全国宅地建物取引業協会連合会 全国統計データ|賃料相場を元に作成
※2025年10月17日時点
※賃料の目安はその時々の空室状況などによって変動するため、最新情報をご確認ください

2025年10月時点の江東区の一戸建て賃料は、平均で約15万円です。

江東区は、生活環境と利便性のバランスが良く、ファミリー層にも人気の高いエリアです。マイホームを建てる場所として快適に暮らせるだけでなく、将来的に土地や住宅を賃貸などへ活用する可能性も広がります。

たとえば、狭小地でも戸建て賃貸を建てることで、限られた土地を有効活用しながら安定した家賃収入を得ることが可能です。特に駅に近い立地であれば、将来の賃貸需要も見込みやすく、資産としての価値維持にもつながります。

江東区の世帯別の家賃相場

江東区の賃貸住宅の家賃を世帯別に見ていきましょう。以下は、実際の江東区の家賃相場をもとに、各世帯に好まれる間取りを参考に家賃目安を算出した表です。

世帯 間取り 家賃相場
単身者 ワンルーム〜1LDK 約8.5万円
DINKS
(共働きで子供がいない夫婦)
1LDK〜2LDK 約12.3万円
ファミリー 3DK〜4LDK 約20.7万円

表からわかるように、世帯の人数やライフスタイルに応じて必要な間取りが異なり、それに伴い家賃も大きく変動します。特にファミリー向け物件は、築年数や立地条件によって家賃に幅があり、駅近の3LDKマンションでは相場より高額で取引されることも少なくありません。

江東区は単身者からファミリー層まで幅広い世帯に需要があるため、「まずはマイホームとして建て、将来的には賃貸に活かす」といった土地活用を考える方にとっても、資産価値を高めやすい地域といえるでしょう。

江東区の空き家状況

次に、江東区内で空き家が目立つ地域について見てみましょう。

再開発の進む湾岸エリアや、昔ながらの住宅街が残る地域など、エリアによって空き家の状況には差があります。空き家が多い地域は、街の活気や住宅需要にも関わるため、購入を検討する際には現地の様子を確認しておくと安心です。

ここでは、以下の3つの観点から、狭小地のマイホーム建築や土地活用の可能性を見ていきます。

それぞれ、順に解説します。

空き家件数

江東区の空き家率は、平成30年時点で7.7%と比較的低く、東京23区平均の10.4%や全国平均の13.6%を下回っています。しかし、区内の空き家のうち約15%は腐朽・破損があるとされており、安全面や修繕費用が課題となっています。また、単身高齢世帯の増加に伴い、今後空き家が増える可能性も懸念点です。

こうした状況を踏まえ、江東区では空き家の適正管理や利活用を促進するため、以下の取り組みを進めています。

このように、江東区では空き家をリノベーションや建て替えによって住宅・賃貸物件として再生する動きが広がっています。今後も施策の拡充により、持続的なまちづくりと資産価値の向上が期待できる地域です。

空き家の多い地域

江東区内で空き家が比較的多いエリアには、以下の地域が挙げられます。

上記のエリアでは老朽化した住宅が目立ちますが、適切に管理・活用すれば、リノベーションや土地活用、賃貸による収益化のチャンスとして活かせる可能性があります。

なお、空き家率だけで資産価値や住みやすさを判断するのではなく、将来の街の動きや現地状況を併せて確認することが望ましいです。

空き家解体費用

江東区では、地域の安全性や景観維持の観点から、空き家の解体・再建築を推進しています。では、空き家を解体する場合は、実際にどのくらい費用がかかるのでしょうか。

江東区で空き家を解体する場合の費用は、建物の構造や規模によって異なります。以下は、建物構造別の解体費用の目安です。

建物構造 坪単価 30坪の目安費用
木造住宅 約4万円 約120万円
鉄骨造 約6万円 約180万円
RC造 約8万円 約240万円

上記の坪単価に加えて、残置物の撤去や庭木の処分などの付帯工事費が約25万円ほどかかります。

解体工事を行う際は、複数の業者から見積もりを取り、費用の内訳や工事内容を事前に確認することが重要です。また、建物にアスベストが含まれている場合は専門的な除去作業が必要となり、追加費用が発生するケースがあるため、注意しましょう。

江東区の人口動向と将来予測

江東区|江東区人口統計資料を元に作成

ここでは、江東区の人口データと今後の予測をもとに、将来的なニーズや資産価値について見ていきましょう。

2025年10月1日時点の江東区の人口は543,710人(297,461世帯)です。1年前の人口と比べると、1,686人(3,031世帯)増加しています。

江東区長期計画によると、江東区の人口は今後も増加傾向にあり、令和11年には約57万人に達すると見込まれています。特に、75歳以上の後期高齢者の割合が増加する予測で、高齢者向けの住宅やサービスつき住宅のニーズが高まることが予想されます。 また、江東区では1世帯あたりの人数が平均1.93人と少なく、全国平均の2.26人よりも小さいことが特徴です。

こうした人口や世帯構成の傾向を踏まえると、将来的にマイホームを賃貸住宅として活用する場合でも、入居者のニーズを見込んだ住宅計画がポイントです。間取りや設備、バリアフリー対応などを工夫すれば、長く快適に利用できる住まいを実現できるでしょう。

江東区の外国人割合

年月

江東区|江東区人口統計資料を元に作成

住みやすさや今後の賃貸・住宅ニーズを知るためにも、ここ10年での江東区の外国人の人口の増加率について、詳しく見ていきましょう。

2025年10月1日時点の江東区の外国人居住者数は40,976人で、総人口に占める割合は約7.5%です。江東区では近年、都市開発や住宅供給の増加に伴い、外国人居住者も増加傾向にあります。特に、UR賃貸住宅などの手頃な価格で住める物件が外国人に人気であることが、流入を促す要因となっています。

住宅購入や将来的な土地活用を考える際にも、こうした地域特性を理解しておくことが重要です。

江東区のインバウンド旅行者の数と国別の割合

”江東区のインバウンド旅行者の数と国別の割合"

最新の訪日外国人に関するデータをもとに、江東区の住みやすさや外国人旅行者をターゲットにした土地活用の可能性を深堀りしてみましょう。

江東区の2025年7月時点の観光入込客数は約195万人に達しており、コロナ禍以前の水準に近づきつつあります。観光施設の再開や地域イベントの復活、宿泊施設の充実などが、国内外からの来訪者数増加を後押ししています。

国別の旅行者割合に関する詳細な統計は公表されていないものの、東京都全体の傾向から見ると、中国や韓国、ベトナム、フィリピンなどのアジア各国からの訪日客が多い傾向です。

また、江東区では中華圏の旅行者を主要ターゲットに、プロモーション活動を積極的に展開中です。インフルエンサーを活用した情報発信やSNSでの観光スポット紹介など、デジタルマーケティング施策も強化されています。

今後も観光需要が高まると予測されるため、民泊や短期賃貸、コンパクトな賃貸住宅なども視野に入れることで、将来的な資産価値の維持につながりそうです。

江東区の主要駅と乗者数ランキング

”江東区の主要駅と乗者数ランキング"

江東区でマイホーム建築や土地活用を検討する際には、駅周辺の需要や人の流れをチェックしておくことも重要です。特に乗降者数の多い駅周辺は、マイホームだけでなく賃貸住宅や民泊など、さまざまな活用の可能性が考えられます。

江東区の乗車数の多い駅は、以下の3つです。

それぞれの特徴や乗車人数について解説していきます。

1.新木場駅

新木場駅は、JR京葉線、東京メトロ有楽町線、りんかい線が乗り入れる江東区臨海部の主要駅です。1日の平均乗降者数は約29万人で、都心や湾岸エリアを結ぶ拠点として、多くの通勤・通学者に利用されています。

駅周辺には夢の島公園や競技場があり、緑と海に囲まれた開放的な環境が魅力です。また、駅名表示板には木材が用いられ、「木のまち」新木場を象徴する温かみのあるデザインも印象的です。

2.豊洲駅

豊洲駅は、東京メトロ有楽町線とゆりかもめが乗り入れる、江東区の湾岸エリアに位置する主要駅です。大手町や銀座方面のほか、お台場や有明エリアへの移動も便利です。

1日の平均乗降者数は約24万人で、駅周辺には大型商業施設「ららぽーと豊洲」や「豊洲市場」があり、買い物や観光を楽しむ人々で賑わいます。また、「teamLab Planets TOKYO」や「豊洲PIT」などの文化施設も充実しており、レジャーやデートスポットとしても人気です。

周辺は高層マンションが立ち並び、治安も良好なため、ファミリー層やビジネスパーソンから支持されています。今後も再開発が進むことで、さらなる発展が期待されるエリアです。

3.門前仲町駅

門前仲町駅は、東京メトロ東西線と都営大江戸線が乗り入れる、江東区の中心エリアに位置する駅です。1日の平均乗降者数は約16万人で、主要ビジネス街への通勤に便利なほか、乗り換えの利便性も高く評価されています。

駅周辺には江戸時代からの門前町の名残が色濃く残り、富岡八幡宮や深川不動堂などの名所が点在します。週末や祭りの時期には多くの参拝客で賑わい、地域の文化と活気を感じられるエリアです。

また、昔ながらの商店街や飲食店も多く、下町らしい温かみのある雰囲気が魅力です。治安が良く、生活利便性も高いため、住みたい街としても人気があります。

江東区の主要施設・主要大学

江東区の主要施設・主要大学

江東区は、さまざまな施設や大学が集まる利便性の高い地区です。こうした恵まれた周辺環境は、狭小地での住宅建築や土地活用検討するうえでも大きな魅力となります。

以下で詳しく見ていきましょう。

主要施設

江東区には、文化・観光・教育の各分野で地域の魅力を高める多くの施設があります。区民の文化活動を支える文化センターから、国内外の観光客を引きつける大型施設まで、多様な機能を持つ拠点が点在しています。区内の主要施設は、以下の通りです。

施設名 種類・特徴 エリア
江東区文化センター コンサートや展示会など、多目的に利用できる区の文化拠点 東陽
森下文化センター 地域イベントや講座を開催するコミュニティ施設 森下
古石場文化センター 音楽・演劇などの発表活動に利用される地域施設 門前仲町
豊洲文化センター 豊洲エリアの住民交流を促進する文化施設 豊洲
亀戸文化センター・商工情報センター 商工業支援と文化活動を兼ね備えた複合施設 亀戸
東大島文化センター 区東部の文化活動を支える地域拠点 東大島
東京ビッグサイト 国内最大級の展示・イベント会場 有明
豊洲市場 新鮮な海産物を扱う観光名所。飲食店街も人気 豊洲
ダイバーシティ東京 プラザ ショッピングやエンタメを楽しめる大型複合施設 青海

これらの施設は、文化発信や地域振興の中心として、区内外から多くの人々が訪れる江東区の魅力を支えています。

主要大学

江東区には、工学や医療、海洋分野など、さまざまな専門分野を学べる大学が揃っています。区内にある主要大学は、以下の通りです。

大学名 エリア
芝浦工業大学 豊洲キャンパス 豊洲
東京海洋大学 越中島キャンパス 越中島
東京有明医療大学 有明
武蔵野大学 有明キャンパス 有明
東京保健医療専門職大学 有明

これらの大学は、江東区の教育・研究の拠点として、地域の魅力を高めています。

居住ニーズや賃貸需要を見据えた土地活用を考えるうえで、教育施設の立地はポイントの一つとなるでしょう。

江東区の再開発情報

”江東区の再開発情報"

江東区では、地域の発展と住環境の向上を目的に、複数の再開発プロジェクトが進行中です。こうした再開発は、今後の地価動向や住宅ニーズにも影響を与える重要な要素といえます。

以下は、江東区の主な再開発情報です。

江東区のこれらの再開発プロジェクトは、地域の経済活性化や住環境の改善につながる重要な取り組みです。今後の進展により、江東区の魅力と利便性がさらに高まることが期待されています。

江東区の人口10万人あたりの刑法犯認知件数

江東区の人口10万人あたりの刑法犯認知件数

江東区での住宅建築や土地活用を検討している方は、治安面も気になるのではないでしょうか。ここでは、江東区の人口10万人あたりの刑法犯認知件数を見ていきます。

2024年における江東区の人口10万人あたりの刑法犯認知件数は約615件です。これは、刑法犯認知件数3,332件、総人口541,968人(2024年12月時点)から算出した数値です。

この数値は東京都内のほかの区と比べても比較的低く、江東区の治安の良さを示す指標となっています。地域の生活環境や住民同士の結びつきも犯罪抑制に寄与しており、子育て世帯から単身者まで安心して暮らせるエリアとして評価されています。

江東区の住宅関連の条例

江東区の狭小地で住宅建築や土地活用を検討する際には、住宅関連の条例をチェックすることをおすすめします。

江東区では、増加する新築マンションに対応するため、2024年1月1日に『江東区マンション等の建設に関する条例』を施行しました。主な内容は以下の通りです。

この条例は、マンションを長く安全に利用できるようにするとともに、住民の暮らしやすさを高めることを目的としています。

また、江東区では区民が安定して暮らせるように『江東区民住宅条例』も制定しています。この条例は、中堅所得者層や高齢者、障害者など、住宅に困っている住民向けに、多様な住宅を供給するためのものです。

江東区では、ほかにも、地域の調和を図るためにさまざまな条例を施行しています。具体的な内容や詳細については、江東区の公式サイトで確認してみてください。

なお、以下の記事では江東区で人気のハウスメーカー&工務店を紹介しています。ハウスメーカーと工務店の違いや自分に合った住宅メーカーを選ぶためのポイントについても解説しているので、マイホームを建てたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

江東区に似ている都内の主要エリア

江東区は、下町の温かみと湾岸エリアの近代性が共存する地域です。同じような特性をもつエリアとしては、以下の地域も参考になります。

これらの区はいずれも江東区と同様に、利便性が高く住みやすい環境が整っています。江東区で住宅建築・土地活用を検討しているなら、上記のエリアの情報も併せてチェックし、比較してみると良いでしょう。

江東区の住宅関連の補助金情報

江東区の住宅関連の補助金情報

江東区では、省エネルギー設備の導入や耐震化工事を支援するため、さまざまな補助金制度が用意されています。これらの制度をうまく活用することでコストの負担軽減や資産価値向上が期待できるでしょう。

ここでは、2025年時点で利用できる以下の補助金制度について紹介します。

地球温暖化防止設備導入助成

江東区では、住宅の省エネ化や再生可能エネルギー設備の導入を促進するため、「地球温暖化防止設備導入助成」を実施しています。太陽光発電や高断熱窓などの設備を設置する際に、費用の一部を助成する制度です。概要は以下の通りです。

区分 内容
助成額 設置経費の10%(上限10万円)
対象工事 太陽光発電、蓄電池、HEMS、エコキュート、高断熱窓・ドア、LED照明などの省エネ・再生可能エネルギー設備の導入
対象者 区内に住宅を所有する個人、賃貸住宅居住者(所有者同意必要)、集合住宅の管理組合、区内集合住宅所有者・事業者
申請方法 工事着工前に申請が必要。詳細は江東区役所 温暖化対策課 環境調整係に問い合わせ

出典:江東区|(個人住宅用・集合住宅用)地球温暖化防止設備導入助成

高齢者住宅設備改修給付

高齢者住宅設備改修給付は、高齢者が自宅で安全・快適に暮らせるよう、住宅のバリアフリー化にかかる費用の一部を助成する制度です。手すりの取り付けや段差解消、浴槽やトイレの改修などが対象です。主な概要は、以下の通りです。

区分 内容
助成額 予防給付:上限20万円
浴槽改修:上限37.9万円
洗面台・流し台:上限15.6万円
トイレ改修:上限10.6万円
階段昇降機:上限80万円
対象工事 手すり取り付け、段差解消、床材変更、扉取替え、便器洋式化、浴槽改修、洗面台・流し台改修、階段昇降機設置など
対象者 江東区に在住の65歳以上の高齢者で介護保険認定を受けた方(または要支援・要介護の恐れがある方)
申請方法 工事着工前に申請が必要。詳細は、江東区福祉部 介護保険課 在宅支援係に問い合わせ

出典:江東区|高齢者住宅設備改修給付

木造耐震診断

地震に備えて木造住宅の耐震化を支援する助成制度を実施しています。概要は、以下の通りです。

区分 内容
助成額 耐震診断:無料
補強計画作成:最大15万円
耐震補強工事:工事費の1/2を助成(高齢者世帯は2/3)。上限150万円
対象者 江東区内に所有する木造住宅の住宅所有者
申請方法 江東区の担当窓口で耐震診断の申し込み

出典:江東区|木造住宅の耐震化(無料耐震診断、耐震補強計画・補強工事の助成)

江東区ZEH・東京ゼロエミ住宅助成

江東区では、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や東京ゼロエミ住宅を購入・所有する個人に対して、住宅費用の一部を助成しています。環境に配慮した住宅の導入を支援する制度です。概要は、以下の通りです。

区分 内容
助成額 一律30万円(他の助成金との合計が実支出額を超える場合は差引、1,000円未満は切捨て)
対象住宅 ZEH:国の認定を受けた戸建住宅
東京ゼロエミ住宅:東京都の認定を受けた戸建住宅
申請方法 江東区役所温暖化対策課環境調整係に窓口または郵送で申請

出典:区|江東区ZEH・東京ゼロエミ住宅助成

東京都既存住宅省エネ改修促進事業(都制度)

東京都が実施する、既存住宅の省エネルギー性能向上を目的とした補助事業です。2030年までに温室効果ガス排出量を50%削減する「カーボンハーフ」の実現を目指し、省エネ診断、設計、改修工事に対する補助を行っています。

区分 内容
助成率 省エネ診断・設計:補助率 ⅔
省エネ改修:補助率 2/3または1/3
上限金額:特に上限なし(改修内容により異なる)
対象工事 改修費用全般
対象者 戸建て住宅の所有者、長屋の所有者、共同住宅の所有者(区分所有者含む)、下宿や寄宿舎の所有者、共同住宅等の管理組合
申請方法 東京都の公式ウェブサイトや担当部署で確認

出典:東京都住宅政策本部|既存住宅の省エネ診断・省エネ設計への補助|省エネ・再エネ住宅に関すること

災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業(都制度)

省エネ性に優れ災害にも強く、健康にも資する住宅の普及を促進することを目的に、高断熱窓・ドアの改修、太陽光発電設備、蓄電池の設置に助成を提供しています。概要は以下の通りです。

区分 内容
助成額 補助率:最大1/2(設備により上限額変動)
上限金額:最大1,000万円
対象工事 高断熱窓・ドア改修、太陽光発電設備、蓄電池設置費用
対象者 住宅を所有する個人、住宅を所有する法人、共同住宅の管理組合
申請方法 東京都の公式ウェブサイトや関連機関で確認

出典:東京都環境局|災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業|家庭における対策

江東区や東京都の各種補助制度を活用すれば、初期費用を抑えつつ、資産価値の高い住宅づくりが可能になります。

住宅建築・土地活用を検討する際は、これらの制度を上手に組み合わせるのがおすすめです。

江東区の住宅注文依頼の事例(自社)

 

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江東区の敷地面積約35.4坪という限られた土地に、細長い形状を活かしたRC5階建て共同住宅を設計・施工しました。用途に応じてフロアを分け、収益性と快適な居住環境を両立させています。

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江東区の狭小住宅に関するよくある質問

江東区の狭小住宅に関するよくある質問

最後に、江東区の狭小住宅に関するよくある質問に回答します。狭小地の住宅建築に不安や疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.狭小住宅のデメリットや注意点はありますか?

江東区の狭小住宅に住む場合、隣家が近いため視線や騒音に注意が必要です。また、周囲の建物に囲まれやすく、日当たりや風通しが悪くなることで、室内が暗くなったり湿気がこもりやすくなったりすることもあります。さらに、縦の空間を活かす多層階構造では、階段の上り下りが多く、荷物の運搬や高齢者の移動に負担がかかる点も考慮しましょう。

狭小住宅を検討する際は、事前にしっかりとプランニングし、必要な工夫を取り入れることが大切です。

2.狭小住宅はどのように設計すれば快適に暮らせますか?

江東区の狭小住宅で快適に暮らすには、限られたスペースを有効に活用する設計が重要です。

たとえば、吹き抜けやスキップフロアを取り入れることで上下の空間を広く使い、開放感と明るさを確保できます。また、家事動線や収納を工夫することで、多層階でも効率よく暮らせる空間を作れます。窓や天窓の配置を工夫して自然光を取り入れることも大切です。

さらに、床下収納やロフト、小上がりの和室などを活用すれば、限られたスペースでも十分な収納を確保できます。内装や外観は、明るい色調やシンプルなデザインを選ぶことで、狭さを感じさせない空間づくりが可能です。

これらのポイントを踏まえ、家族のライフスタイルに合わせた柔軟な設計を行うことで、狭小住宅でも快適に暮せます。

なお、以下の記事では狭小住宅の間取りについて詳しく解説しています。「狭小住宅でも快適に暮らせるの?」「どんな間取りが実現できるの?」と気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

東京・江東区の狭小地に建物を建てるならM-LINEに相談を!

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この記事では、江東区の狭小地や家賃相場、土地売却相場について詳しく紹介しました。

江東区は再開発が進む、洗練された街並みが魅力のエリアです。自然環境にも恵まれており、日常的に緑や水辺を感じられるため、どの年代でも快適に暮らせます。坪単価の高い江東区で住宅を建てる場合は、狭小地を活用した住宅の検討がおすすめです。

M-LINEは、東京都内の狭小地における土地活用で豊富な経験と実績を持っています。お客様のご要望を丁寧に伺い、土地の形状や周辺環境など多角的に検討した上で、最適な提案を行います。

「狭小地を活用して住宅を建てたい」「江東区の狭小地に住宅を建てたい」といったご相談は、ぜひ一度お問い合わせください。

土地や不動産活用のご相談はM-LINEまで!

この記事を読んで、質問やご相談などがありましたらまずはM-LINEまでご連絡ください。

他にはない、施工事例のご紹介やお客様に沿ったご提案をさせていただきます。

 

執筆者情報

小林 眞一郎

小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

監修者情報

小林 眞一郎

小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士
長張隆史

長張隆史 ou2株式会社 代表取締役 一級建築士 (登録番号 第328587号)

ou2株式会社代表取締役 一級建築士(登録番号 第328587号)
高坂 昇

高坂 昇 ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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