2020/12/30
その他
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RC住宅の基礎知識|メリットデメリットや坪単価を解説

「RC住宅のメリットやデメリットは?」「木造や鉄骨と比べて何が違うの?」 と考えている方もいるでしょう。

RC造(鉄筋コンクリート造)は、ビルやマンションによく使われる頑丈で壊れにくい構造です。強度や耐久性の高さから、最近では戸建て住宅でも人気が高まっています。地震や火災に強く資産価値が下がりにくいといった魅力がある一方で、「コストはどれくらいかかるの?」「鉄筋コンクリートならではのデメリットは?」など、気になる点もあるでしょう。

この記事では、RC住宅のメリットやデメリットをはじめ、坪単価の目安や構造ごとの違いについても詳しく解説します。RC住宅を選ぶべきか悩んでいる方の判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。

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RC住宅とは?特徴と構造をわかりやすく解説

RC住宅とは?特徴と構造をわかりやすく解説

RC住宅とは、「鉄筋コンクリート造」と呼ばれる建物の工法の一つです。丈夫で耐久性に優れているため、マンションやオフィスビルはもちろん、住宅にも広く使われています。

ここではRC住宅の特徴や構造についてわかりやすく説明します。

RC=鉄筋コンクリート造って何?

RC造は「Reinforced Concrete Construction」の略称で、鉄筋で補強したコンクリートのことを指します。正式には「鉄筋コンクリート造」と呼ばれ、柱や梁といった建物の骨格部分に鉄筋を組み込み、その型枠にコンクリートを流し込んで造る工法です。

鉄筋は引張力に強い反面、錆びやすく高温に弱い特徴があります。一方、コンクリートは圧縮には強いものの、引張力には弱い性質です。RC造はこの鉄筋とコンクリートを組み合わせることで互いの弱点を補い合い、変形しにくく耐久性の高い構造を実現しています。

RC住宅の基本構造と工法の種類

RC住宅の基本的な構造や工法には、主に「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類があります。それぞれに特徴があり、用途や設計によって使い分けられています。両者の違いは以下の通りです。

ラーメン構造

ラーメン構造は、柱と梁が一体化したフレーム構造で建物を支える工法です。壁の位置を比較的自由に変えられ、広い空間を確保しやすいのが特徴です。将来的な間取り変更やリノベーションの自由度が高い点も大きなメリットです。

また、柱と梁の接合部が強固なため、一定の耐震性が確保されています。さらに、耐火性や遮音性にも優れていることから大きな窓や扉を設置しやすく、明るく開放的な空間づくりがしやすい構造です。

ただし、室内に柱や梁が露出するため、人によっては圧迫感を感じたり家具の配置に悩んだりする可能性があります。加えて、壁式構造に比べて横揺れに弱いといった面はデメリットといえます。鉄筋やコンクリートの使用量も多くなるため、建築コストが高くなりやすい点にも注意が必要です。

壁式構造

壁式構造は壁全体で建物を支える工法です。柱や梁を使わずに壁自体が荷重を分散するため、地震の揺れを効果的に吸収し倒壊リスクを効果的に減らせます。特に5階建て以下の中低層建物に向いており、高い耐震性が評価されています。

内装には柱や梁が露出しないため、部屋は広く感じられ、家具の配置も自由にしやすいです。厚い壁は外部の音を遮断し断熱性も高いため、静かで快適な住環境を作ることが可能です。

ただし、壁で建物を支えているため、間取り変更が難しく設計の自由度は制限されます。専門的な施工技術を要するため工期が長くなることも多く、材料費や施工費が増えがちで建築コストも高くなる傾向があります。

SRC住宅との違い

SRC住宅とは、正式には鉄骨鉄筋コンクリート造といい、「Steel Reinforced Concrete Construction」の頭文字を使ってSRC造と呼ばれています。

RC住宅の構造にさらに鉄骨造(Steel)が入っていることが特徴です。

鉄骨造とは、建物の骨組みにH型鋼などの鉄骨を使用し、柱や梁をボルトや溶接で接合した軸組み工法のことで、建物のしなやかさを出すことに優れています。

RC住宅のメリット

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RC住宅のメリットをみてみましょう。RC住宅には多くの魅力的な特徴があるため、性質や価格など、広く情報を得て住宅選びを行うことをおすすめします。

RC住宅のメリットは以下の通りです。

地震に備える耐震性

RC住宅の特徴のひとつが、耐震性の高さです。鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造によって地震の揺れをバランスよく受け止め、建物の倒壊を防ぎます。コンクリートは圧縮に、鉄筋は引っ張りに強いという異なる性質を持ち、それぞれの長所を活かすことで高い耐震性を実現しています。

実際、阪神淡路大震災の際にも、耐震基準に基づいて設計されたRC住宅の多くが被害を免れたと報告されていることからも、耐震性の高さは折り紙つきです。地震発生時には建物に想像以上の力がかかりますが、RC住宅はその力にしっかりと耐えることが可能です。

快適に暮らせる遮音性

RC住宅は遮音性に優れており、都市部や騒音の多い環境でも静かで快適な暮らしを実現できます。

鉄筋コンクリート造の住宅は、厚みのある壁や床によって外部の騒音を大幅に遮断できるのが特徴です。室内の音も外に漏れにくいため、周囲を気にせず生活できるという利点もあります。子どもの遊び声や楽器の音も安心して出せるため、日常の楽しみが広がります。交通量の多い道路沿いや学校、公園の近くでも、屋内では落ち着いた空間を保てるのが魅力です。

また、上下階や隣室からの生活音が伝わりにくく、二世帯住宅や集合住宅においても高い快適性が得られます。生活時間帯が異なる家族同士でも、お互いの音を気にすることなく過ごせるでしょう。

コンクリートは密度が高く、空気の振動によって伝わる音を効果的に遮断します。これに鉄筋の構造が加わることで、遮音性能はさらに向上。騒がしい立地であっても落ち着いた生活環境を手に入れられるため、音に敏感な方に特におすすめです。

長く住み続けられる耐久性

RC住宅は耐久性にも優れています。木造住宅の法定耐用年数が22年であるのに対して、RC住宅は47年と2倍以上です。これはその他の構造と比べても、抜きん出て高い数字です。

法定耐用年数とは、財務省の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」で種類別に定められており、この省令で決められた資産の耐用年数を「法定耐用年数」と表現します。

省令の規定上の数値なので、実際には適切にメンテナンスや修復などをを行った場合、もっと長い期間済むことも可能でしょう。

今までは20〜30年スパンで建て替えを行うスクラップ&ビルド型の社会でしたが、現在は良いものを手に入れながら長く使うストック活用型社会へと移行しています。

そういった意味合いでもRC構造の住宅は、今後ますます注目される可能性があります。

出典:主な減価償却資産の耐用年数表|国税庁

火災に備える耐火性

RC住宅は耐火性の高さでも注目されています。

現在の建築基準法では、RC構造を採用した建物を耐火建築物にカテゴライズされています。その強度を文章で表した場合、約1時間の火災に見まわれても耐えられるほどの強さです。

一般的な住宅火災の場合、外壁温度が約1,000度にも達します。そのことをふまえても約1時間耐えられる強さは驚異的です。

そして木造住宅の主な素材である木とは違い、コンクリート自体は燃えません。火災によって建材から有毒な気体が発生するなどの見えないリスクを抑えることも可能です。

快適を守る気密性

RC構造は鉄筋を型枠で囲い、その中にコンクリートを流し込んで成型している建物です。

構造自体が一体となっているため、必然的に気密性も高くなります。

さらに、適切に断熱材を使用することにより、気密性をより高め省エネに優れた過ごしやすい空間を実現することもできます。

自由度が高いデザイン

木造住宅の場合、建材の強度などの問題から広い空間を作ることに制限があります。柱の位置なども変更は難しいでしょう。しかしRC構造の場合、こうした制限にとらわれることなく自由に空間を構成することが可能です。開放的な吹き抜けの大空間や大きな開放的な窓などを設けることもできます。

デザイン性を高められる秘密は、RC構造の2種類の工法にあります。

前述した通り、RC構造には「ラーメン工法」と「壁式工法」の2種類の工法があります。このうち、骨組みがなく壁と床、天井で建物を構成する「壁式工法」を採用することにより、柱や梁のない広々とした空間を実現できるのです。

資産価値・長寿命の高コスパ

RC住宅は資産価値が落ちにくく、長寿命でコストパフォーマンスに優れた住まいです。初期費用は木造住宅より高めですが、長期的に見れば経済的メリットが大きい選択といえるでしょう。

その根拠のひとつが、法定耐用年数47年を超える実使用期間の長さです。実際には、70年〜100年以上の使用が可能とされており、これはRC住宅が持つ耐久性・耐震性・耐火性に裏打ちされた性能によるものです。

また、RC住宅は資産価値の維持にも優れています。木造住宅が約22年の耐用年数であるのに対し、RC住宅はその倍以上。時間が経っても価値が落ちにくく、都市部を中心に市場での評価も安定しています。売却を視野に入れた場合も有利です。構造の信頼性やメンテナンスのしやすさから、買い手に安心感を与え、高値での取引が期待できるでしょう。

加えて、RC住宅は「世代を超えて受け継がれる家」としても魅力的です。家族構成やライフスタイルが変わっても、工法によってはリフォームや住み替えに柔軟に対応できるため、長期的な資産形成にも貢献します。

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RC住宅のデメリット

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RC住宅には魅力的なメリットが多くある一方、デメリットも存在します。

RC住宅のデメリットは以下の通りです。

大量生産ができず費用がかかる

建物の一部を工場であらかじめ組み上げておくことで現場での作業を効率化している工法に「プレハブ工法」というものがあります。

プレハブ工法は、軽量鉄骨造に使用されており、構造を規格化することで大量生産が可能になり工期の短縮やリーズナブルな価格を実現しています。

一方でRC住宅の場合、プレハブ工法を使えません。そのため大量生産ができず、コストを抑えるのが難しくなります。

土地改良工事が必要な可能性がある

RC住宅は、木造住宅などに比べ建物自体が重い構造です。住宅を建てようとしている土地の地盤が弱い場合、重量に地盤が耐えられるように地盤改良工事が必要となる可能性があります。

強い地盤ならその費用はかかりませんが、地盤の状態によっては想定外に費用がかかるため、土地選びは慎重に行う必要があります。

デメリットをダメな部分ととるのか、それとも改善策を講じる手段ととるのかによって、その後の対応が違ってきます。デメリットを知ることで、住宅に起こるリスクを未然に対処・対策することができるのです。

RC住宅の坪単価

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RC住宅の坪単価は、140万〜170万円程度が相場です。一般的な住宅の価格と比較すると、RC構造の住宅は木造の住宅と比べて坪単価は高めになります。

一方の木造の住宅は、軸組工法・SE工法・2×4など、どの工法によって建てられたかによっても異なりますが、一般的には木造準耐火で60万〜80万円、木造耐火で80万〜90万円の坪単価が相場となっています。

坪単価以上の価値があるRC住宅

坪単価の部分だけを見てしまうと、RC住宅は坪単価が高くなっているため、木造などの構造の方が魅力的に映るかもしれません。しかし、坪単価だけを見て長く過ごすマイホームを判断してしまうのは早計です。

RC住宅のメリットである耐久性の部分から、この坪単価を考えてみましょう。例えば木造の住宅が坪単価70万円、RC住宅が坪単価140万円と仮想します。法定耐用年数では木造の住宅が22年、RC住宅が47年と定められています。

その点を考慮すると、耐用年数1年あたりの坪単価は、木造の住宅が3.1万円、RC住宅が2.9万円になります。耐用年数から見れば、RC住宅の方が安くなる計算になります。

値段は、家を建てる際の重要な判断基準となります。ただ、RC住宅は高いという目に見える価格だけで決めずに、長いスパンで検討することをおすすめします。

コストを抑えるためのポイント

コストを抑えるためのポイント

RC住宅のコストを削減するためには、以下の3つのポイントを押さえると効果的です。

シンプルな設計にする

RC住宅の建築費を抑えるためには、シンプルな設計を取り入れると効果的です。無駄のない構造は施工費用や材料費の効果的な削減につながります。以下は、具体的にどういった設計がRC住宅のコストダウンにつながるのかをまとめたものです。

RC住宅のコストを抑えるためには、見た目の派手さよりも、機能性と効率性を重視したシンプルな設計が重要です。形状・間取り・水回り・屋根のデザインを工夫することで、初期費用から将来の維持費まで、大きなコスト削減が可能になります。経済的で安心な住まいを実現したい方は、ぜひシンプルな設計を検討してみてください。

規格住宅を選択する

RC住宅の建築費を抑えるには、規格住宅を選ぶのも有効な選択肢です。規格住宅とは、あらかじめ決められた設計プランに基づいて建てられる住宅のことで、設計や資材の効率化によってコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。

このタイプの住宅では、ハウスメーカーが同一のプランを複数の物件で使用するため、設計や構造の作成にかかる費用を大幅に削減できます。資材も共通仕様でまとめて仕入れることが多く、スケールメリットによってコストが抑えられるのも利点のひとつです。

さらに、設計があらかじめ確定していることで、工事がスムーズに進行します。結果的に工期が短縮され、仮住まいの期間や関連する費用の削減にもつながります。

優先順位をつける

RC住宅のコストを抑えるためには、優先順位をつけることも欠かせません。優先順位を明確にすれば、限られた予算の中でも満足度の高い住まいづくりが実現しやすくなります。

新築計画には、広さ、設備、間取り、デザインなど多くの要素が関わってきます。あれもこれもと詰め込もうとすると、すぐに予算を超えてしまうのが現実です。まずは「絶対に譲れない条件」を明確にすることから始めましょう。

たとえば、リビングの広さや家族構成に合った部屋数など、自分たちの生活に直結する要素は最優先で考えるべきです。次に、「あれば嬉しい条件」を整理します。ウッドデッキや広めの玄関、趣味のスペースなどは生活の質を高める一方、必須とはいえません。予算に余裕がある場合に柔軟に取り入れる姿勢が大切です。

さらに、将来を見据えた視点も忘れてはいけません。子どもの成長や高齢化といった変化を考慮しておけば、長期的にも満足のいく住まいに近づきます。

RC住宅は構造的にコストがかかりやすいため、限られた予算で最大限の満足を得るには、「何を重視し、何を諦めるか」を冷静に判断することが求められます。優先順位をしっかり設定することが、その第一歩になるでしょう。

RC住宅はどんな人に向いている?

RC住宅はどんな人に向いている?

最後にRC住宅はどのような人に向いているのか紹介します。もし当てはまる項目があれば、ぜひ前向きにRC住宅を検討してみてはいかがでしょうか。

地震リスクが気になる人

RC住宅は鉄筋コンクリート造のため、耐震性に優れていることが大きな特徴です。地震が多い日本において、安全面を最優先に考える人には特に適しています。木造住宅に比べて揺れに強く、倒壊リスクを抑えられるため、家族の命を守る住まいとして安心感を得られるでしょう。

都市部で防音性を重視する人

都市部で静かな暮らしを望む人にとっても、RC住宅は適しています。厚いコンクリート壁が外部の騒音を効果的に遮断し、室内の静けさを守ります。交通量の多い道路沿いや隣家が近い場所でも、快適で落ち着いた生活環境を実現しやすいです。プライバシーや防音性を求める方にとって、RC住宅は理想的な選択肢といえるでしょう。

資産価値重視で将来的に賃貸・売却も視野に入れている人

RC住宅は耐久性と資産価値の高さから、将来的な賃貸や売却を考える人にもおすすめです。長期間にわたり劣化しにくく、メンテナンスコストが抑えられるため、資産としての価値を維持しやすい点がメリットです。投資物件としても安定した需要が見込めるので、長期的な視野で住まい選びをする際に適しています。

RC住宅ならお任せください!

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多くのメリットのあるRC住宅ですが、坪単価だけを見ると、木造の住宅に比べ建築コストもかかります。ただ、長いスパンで考えた場合、RC住宅の方が年間のコストは計算上安くなります。

価格だけではなく特徴やライフサイクルなどをふまえ、長く住む家だからこそ長いスパンで検討するようにしましょう。

MLINEでは、新宿区と墨田区の2箇所で、モデルハウスを公開しています。ぜひお気軽にお越しください。

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この記事を読んで、質問やご相談などがありましたらまずはM-LINEまでご連絡ください。

他にはない、施工事例のご紹介やお客様に沿ったご提案をさせていただきます。

 

執筆者情報

小林 眞一郎

小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

監修者情報

高坂 昇

高坂 昇 ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。
小林 眞一郎

小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士

ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士
長張隆史

長張隆史 ou2株式会社 代表取締役 一級建築士 (登録番号 第328587号)

ou2株式会社代表取締役 一級建築士(登録番号 第328587号)

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