小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士
狭い家での子育てはストレスを感じやすいと思われがちですが、決してそうではありません。
子育てをする上で、狭い家に住むメリットはたくさんあります。
しかし子育てしやすい間取りが整っていないと、子どもの大量の荷物が散乱したり、子どもが怪我をしてしまったりと、家の中が落ち着かなくなってしまいます。
子育ては24時間休みなく続くものですし、家の中でほっと一息つくことができないとなると 、ストレスが溜まりイライラすることも……
子どもも同様に、フラストレーションがたまるかもしれません。
そうならないために、子育てしやすい間取りを整えていきましょう。
こちらの記事では、狭い家でも子育てしやすい間取りや、収納方法などを詳しくご紹介します。
これから家の新築をお考えで、子育て中のご家庭はぜひ参考にしてください。
狭い家で子育てをするメリットとは、経済的なことと、家の中での距離感にあります。
まず経済的なこととして、電気代が安くすみます。
さらに家を建てる費用や、土地代は、家の大きさに影響されるので、コンパクトになればなるほど、安くすませることができます。
次に家の中の距離感が近い、または家のスペースがコンパクトなことで起こるメリットには次のようなことがあります。
狭い家の中は、動き回りやすく、家族とのコミニュケーションが取りやすいという魅力があります。
もちろんその様な家にするためには、間取りなどに十分配慮することが必要です。
狭い家でも子育てしやすい間取りについて詳しくお伝えしていきます。
間取り次第で、生活のしやすさまで大きく変わるので、しっかりと整えていきましょう。
子育て家族に人気なのが対面キッチンです。
リビングやダイニングにいる子どもの様子を見ながら、キッチン作業ができるので家事が進めやすくなります。
さらに対面キッチンのスタイルはさまざまですが、小さいお子さんがいるご家庭にはペニンシュラキッチンをおすすめします。
ペニンシュラキッチンは、キッチンカウンターの一方が壁で囲まれているので、もう一方を子どもガードのゲートなどで仕切れば、子どもが危険なキッチンに入ってくるのを防げます。
子どもを見守りやすく、危険から回避しやすいキッチンに整えていきましょう。
狭い家は、スペースに仕切りをもちたいときに、部屋に段差を作って空間を間仕切ることがあります。
段差をつけるだけで空間を仕切れるので、狭い家でも窮屈感がなく、部屋に奥行きさえ感じられるでしょう。
人気の間取りとしては「リビング横に小上がりを作る」「リビングとダイニングの間に段差を作る」などがあります。
狭い家には非常に魅力的な間取りなのですが、子どものケガの原因になり兼ねません。
リビングで遊んでいる子どもから一時も目が離せない状態になってしまうので、小さいお子さんのいるご家庭には負担になってしまうかもしれません。
狭い家であれば子ども部屋を、ロフトにつくってはいかがでしょうか。
ロフトであれば、他の生活スペースに干渉しませんし、家族のコミニュケーションが取りやすいのは変わりません。
家が狭いからと子ども部屋を作らない選択をされる方もいらっしゃると思います。
実際、子ども部屋を利用する期間は短いですし、子どもが学習するスペースもリビングに移行されつつあります。
しかし、子どもの荷物が共有スペースに溢れてしまったり、こどもがお友達を連れてくる年になった時に、リビングでずっと遊ばれては気が安らぎません。
また自分の部屋をもつと、自尊心や自立心が育ちやすくなります。
生活スペースに干渉しないロフトに子ども部屋を作って、子どものプライベーススペースの確保、荷物の収納場所として整えていきましょう。
狭い土地に家を建てるとなると、どうしても広い庭をつくることができません。
庭の代わりに、ルーフバルコニーや屋上をつくる間取りをおすすめします。
外遊びができないとなると、子どもの元気が有り余ってしまい、家で走り回って大変なことになります。
また外でしかできない遊びも、させてあげたいものですよね。
ルーフバルコニーとは、階下の屋根上を利用して作られるので、広い外スペースを確保することができます。
屋上も同じ魅力がありますが、生活スペースに干渉しないという点では屋上に軍配が上がるでしょう。
もちろん大人が付き添う必要はありますが、道路への飛び出しや不審者から守られたプライベートスペースなので安全です。
家庭用プールを出して水遊びをしたり、砂遊びをしたりと、開放的なスペースで思いっきり遊んでもらいましょう。
食育ができる家庭菜園なども、子どもと一緒なら楽しい遊びになりますね。
次に子育てがしやすい収納についてご紹介します。
家事効率にも繋がるので、ぜひ参考にしてください。
小さいお子さんがいるご家庭であれば、ファミリークローゼットを作っておくと便利です。
お着換えのお手伝いなどが楽に行えますし、家族全員の収納がまとめてできるので家事効率がアップします。
また自分が着替えているときに子どもの気配が感じられるのも安心ですね。
子どもが小さな内は、リビング横に子どもスペースを作って、収納ボックスを用意しておきましょう。
リビングに持ってくるおもちゃはこのボックスに入る量だけと決めておけば、部屋が散らかることはありませんし、お片付けも簡単です。
部屋が狭いからと、その都度子ども部屋まで片付けに行っていては、疲れてストレスの元になるかもしれません。
さらに学校に行く年頃の子は、リビングで勉強するケースが増えてきています。
リビングで勉強をすれば、わからないことを親に聞きやすいですし、安心からか集中力も高まります。
そんなリビング勉強をするために、リビング横に小さなラックを設置すると便利です。
子どもの荷物は多いですが、その時の勉強に使う物はかなり限られています。
小さなラックがあれば、宿題はもちろん、次の日の準備まですることができるので、サポートが楽にできます。
必要な場所に必要な物を収納するために、小さくてもスペースを確保しておくことが大切です。
狭い家での子育ては、広い家にはないメリットがあります。
このメリットを活かすためには、間取りを整える必要があります。
子育てしやすい間取りとは、親の「楽」を追求するものだけでなく、子どもの生活しやすさを整えることで、自然と生活の流れがよくなります。
間取りを整えることで、毎日のルーティンが効率よく進み、時間に余裕がうまれるでしょう。
子育てにおいて時間は重要です。体を休めたり、自分時間に利用することで、イライラ・ストレスは軽減できるでしょう。
子育てしやすい家に整えて、笑顔の絶えない生活を送りましょう。
狭小地での家づくりは高い技術と経験、設計とデザインが必要とされます。
M-LINEは、東京の限られた土地を最大限に活かした技術と設計で、理想の家づくりをお手伝いします。
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2025/03/31
2025/03/31
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