空き地有効活用

空き地の有効活用法と事例や注意点をわかりやすく解説!

空き地を有効活用することで、メリットを得られるだけでなく、デメリットを未然に防止できます。「使っていないから」という理由だけで空き地を放棄すると、様々なトラブルが発生する恐れもあります。

空き地を有効活用すれば、毎月安定的な収入を得られる可能性も高いため、積極的に活用しましょう。

今回は、空き地の有効活用方法や空き地を活用する際の注意点について解説します。この記事を参考にすれば、空き地の有効活用方法を理解できるだけでなく、トラブルを防止しつつ、安心して経営を進められます。

空き地は有効活用できる?

空き地であっても、有効活用することは可能です。しかし、空地を利用して土地活用する場合には、下記4つの条件を考慮することが大切です。

特に、法的な規制に関しては十分注意しましょう。例えば、市街化調整区域の場合は、基本的に何も建てられません。

また、第一種低層住居専用地域には、本格的な店舗は建設できず、小規模な住宅兼住居のみ建設可能です。空き地を利用して土地活用しようと考えているなら、様々な面で実現可能かどうかを確認しておきましょう。

空き地の活用事例10選

空き地活用事例

空き地の活用事例10選は、下記の通りです。

空き地の活用事例を理解しておくことで、立地や法規制に従って適切な土地活用が可能です。各方法のメリットとデメリットについても解説するので、どんな目的を持っているのかを念頭に置いた上で検討しましょう。

マンション経営

マンション経営は、都市部の空き地活用に最適な方法です。マンションは、住居を必要とする人に住居を提供したり、賃貸物件や商業施設としての収入を得るために利用できます。

メリット

マンション経営のメリットとしては、収益性が高く、固定資産税や相続税が大幅に節税できることが挙げられます。また、部屋数が多く空室リスクの分散も可能です。

デメリット

マンション経営のデメリットは、土地の準備や維持にコストがかかることが挙げられます。また、管理の手間が複雑で時間がかかることがあります。最後に、賃貸や商業活動が適切に管理されていない場合、資産価値の低下につながる可能性があるため注意しましょう。

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アパート経営

アパート経営も空き地を利用した土地活用の1つです。アパート経営は、土地所有者がアパートの1室を入居者に貸し出し、部屋に住んでもらうことで家賃収入を得る方法です。副収入を得たい方にもおすすめであり、代表的な土地活用方法となっています。

メリット

アパート経営のメリットとしては、住戸を貸し出すことで安定収入を得ることができることが挙げられます。また、節税効果もあるため、土地活用によって節税したいと考えている方におすすめです。

さらに、不動産所有者向けの減税措置があることも、アパート経営を行うメリットの1つです。

デメリット

アパート経営のデメリットとしては、アパートの維持にかかる費用や入居者の管理にかかる手間が増えることが挙げられます。また、悪質な入居者や家賃滞納する人がいた場合、収益性の低下に繋がる可能性があります。

場合によっては、入居者が集まらず、家賃収入が安定しないというデメリットもあるため注意が必要です。

アパート経営について詳しく知りたい方は「アパート経営に必要な費用のトータルを知りたい|初期費用から維持管理費用まで解説」をご覧ください。

商業施設経営

商業施設経営も空き地を利用した土地活用方法の一つです。商業施設経営とは、地主が商業施設を建設または購入し、企業に貸し出すことで利益を得る方法です。空き地を活用して収入を得たい人だけでなく、地域に商業活動を活発化させたい人にも向いています。

メリット

商業施設経営のメリットは、需要が高いので短期間で収益を上げられる可能性があることです。また、商業施設経営では、比較的長期間の賃貸が可能なことなどが挙げられます。

さらに、土地所有者がその地域の支配権を維持しながら、その地域にさらなる雇用機会を提供できるのもメリットです。

デメリット

商業施設経営のデメリットは、過密状態になったり、質が低下したりするリスクがあることです。また、用途地域の規制が変更されるリスクもあるため注意しましょう。

介護施設経営

大型の戸建住宅やアパートの建設に適した土地があれば、介護福祉施設経営もおすすめです。介護福祉施設経営は、地主が介護福祉施設を建設または購入し、高齢者に貸し出すことで利益を得られます。

メリット

介護福祉施設経営のメリットとしては、高齢者が安心して暮らせる場所を提供し、快適な空間を確保できることが挙げられます。さらに、介護福祉施設経営を行うことで、地域に住む人たちのコミュニティが形成され、より安心感を与えられます。

デメリット

介護福祉施設経営のデメリットは、初期費用が高いことや転用が難しいことなどが挙げられます。また、退去時の入居者確保が難しいため、一度退去してしまうと、新たな入居者集めに時間がかかる可能性が高いです。

入居者が現れるまでは、高い維持費を負担しなければいけないため、赤字になる恐れもあることを理解しておきましょう。

駐車場経営

駐車場経営では、空き地を駐車場として提供することで、安定的な収入を得られる土地活用方法です。駐車場経営を行う上での業務としては、野生動物の駆除、整地、駐車場の建設などが含まれます。

また、駐車場経営は大きく分けて「月極駐車場」と「コインパーキング」に分けられます。

メリット

駐車場経営のメリットとしては、他の土地活用と比較しても初期投資が少なく、他の用途に転用しやすいことが挙げられます。また、月極駐車場を経営する場合には、導入する設備がほとんどないため短期的な経営を考えている場合にもおすすめです。

デメリット

駐車場経営のデメリットは、アパート経営などに比べて収益性が低いことです。その他にも、駐車場料金の不払いや契約外の車両の使用、駐車場管理の不備による破損などのトラブルが起こる恐れがあります。

また、最低限の清潔さを保たなければ利用者が増えないため、定期的なメンテナンスが必要です。

コインランドリー経営

空き地をコインランドリーとして利用する方法もおすすめです。コインランドリー経営は、店舗面積が10坪以上あれば始められます。また、基本的に地元住民が利用するのがほとんどとなるため、リピーターを獲得しやすいのも特徴です。

メリット

コインランドリー経営のメリットは、アパートなどに比べて初期投資が少なくて済むことです。コインランドリーを利用する上で必要な設備さえ整えれば、他の費用はほとんどかかりません。また、顧客層がある程度定まっている場合が多いため、収益化までが早いです。

デメリット

コインランドリー経営のデメリットとしては、地域住民への認知に時間がかかることが挙げられます。地域住民に認知されなければ、収益は安定しません。コインランドリー経営を成功させるためには、他社との差別化をどのように行うか考えることが大切です。

トランクルーム経営

トランクルーム経営とは、土地の一部を家具や衣類など余分なものの収納場所として提供する土地活用方法です。小さな土地や郊外でも可能であり、土地に数個の倉庫を設置するだけでよいため、初期費用もほとんどかからないのが特徴です。

メリット

トランクルーム経営の最大のメリットは、初期費用がほとんどかからないことです。また、経営開始後もほとんど費用がかからないため、全体的なコストを抑えられます。さらに、収納場所を提供することで、地域全体の生活の質の向上やコミュニティーの形成にも貢献できます。

デメリット

トランクルーム経営のデメリットとして、収納ニーズがなければ収益が見込めないことが挙げられます。また、トランクルームのコンテナは建築物に該当するため、法律面も理解した上で経営することが大切です。

太陽光発電経営

太陽光発電経営とは、土地にソーラーパネルを設置して、生産した電力を電力会社に買い取ってもらうことで収益を得る土地活用方法のことです。建物を建てる必要もなく、土地にそのまま設置することも可能です。

メリット

太陽光発電経営のメリットは、節税効果を受けられることです。太陽光発電による収益を、事業所得として申告できるようになるため、経費としての枠が増えたり、青色申告特別控除の利用ができたりするようになります。

また、建物が建てられない「市街化調整区域」でも設置が可能であり、賃貸経営ではメリットを得づらいようなエリアでおすすめです。

デメリット

太陽光発電経営のデメリットは、日照時間が確保できる土地でなければ、安定的な収入を得られないことです。場合によっては、ソーラーパネルを設置する前に、土地のゴミや動物を除去する必要があるかもしれません。

また、風水害や盗難リスク、固定期間終了後の売電価格の下落リスクなどもデメリットとなるため注意が必要です。

資材置き場経営

資材置き場経営とは、建設会社や土木業者に対して資材を置くための場所として貸し出す方法のことです。資材置き場として提供することで、余っている土地を有効活用できます。

メリット

資材置き場経営をする最大のメリットは、更地のまま貸し出せるため初期費用がほとんどかからないことです。集客さえできれば、すぐに収益が得られます。

また、他の土地活用方法を始めたい場合には、すぐに転用できるのも大きなメリットです。

デメリット

資材置き場経営をするデメリットとしては、節税効果がほとんどないことが挙げられます。賃貸経営をすれば、固定資産税の軽減や相続税の減額が可能ですが、資材置き場経営は減額対象となりません。

貸し農園経営

貸し農園経営とは、郊外にある土地を貸し農園として貸し出すことで収入を得る方法のことです。賃貸ニーズがない土地の場合、アパートやマンション経営をしても集客できません。しかし、貸し農園であれば、利便性はほとんど関係なく集客しやすいためおすすめです。

メリット

貸し農園経営をするメリットは、遊休農地を活用できることです。遊休農地とは、過去の農地が現在は利用されておらず、今後も利用される可能性が低いことを指します。

遊休農地を放置していると、土地が荒れてしまうことで、資産価値の低下にも繋がります。また、整備しなければ、害虫や雑草の影響によって近隣トラブルを発生させる恐れもあるため注意が必要です。

デメリット

貸し農園経営のデメリットは、農業委員会や自治体に対して届出が必要になることです。貸し農園経営では、農業委員会や自治体へ届出をし、承認や認定を受けなければいけません。また、運用計画書の作成も必要であり、経営開始までに手間がかかってしまうことがデメリットです。

空き地のまま売却するのも一つの方法

空き地売却

空き地を活用して収益を得たいと考えているなら、空き地のまま売却するのも1つの方法です。空き地をそのまま売却するため、他の土地活用方法と比較しても手間がかかりません。また、売却には費用もかからないため、初期費用を抑えつつ、すぐに現金化したい人におすすめです。

しかし、更地として売却する場合には、境界がきちんと分かれているかどうかを確認しましょう。長期間空き地になっている土地は、境界が不明確な場合が多いです。境界が不明確だと、売却時にトラブルになる恐れもあるため注意が必要です。

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空き地を活用しないデメリット

空き地売却デメリット

空き地を活用しないデメリットとしては、下記3つが挙げられます。

空き地を活用しないければ、収入が得られないことだけがデメリットではありません。余計なコストがかかったり、トラブルの原因となったりする恐れがあるため、積極的に活用しましょう。

固定資産税がかかる

空き地を活用しないデメリットは、固定資産税がかかることです。空き地を活用しても固定資産税はかかりますが、空き地の活用による収入があるため、固定資産税を相殺できる可能性が高いです。しかし、空き地を活用しない状態でも、固定資産税は払い続けなければいけないため注意しましょう。

固定資産税を抑えるなら、賃貸経営をするのがおすすめです。土地に住宅を建てることで、固定資産税が減額されます。ただ、賃貸経営では初期費用がかかることが多いため、費用対効果を考えた上で検討しましょう。

維持コストがかかる

空き地を活用しないことで、維持コストがかかるのもデメリットです。全く使用していない土地だとしても、放置しておくだけで維持費が発生します。

例えば、除草費用や清掃費用が積み重なることで、多額の出費となってしまいます。さらに、ゴミの不法投棄によって、多額の処分費用が発生する恐れもあるため注意が必要です。

近隣トラブルにつながる

近隣トラブルに繋がることも空き地を活用しないデメリットの1つです。空き地を放置すると、雑草や害虫が増え、近隣トラブルに繋がってしまうかもしれません。その他にも、様々な原因によって、近隣からクレームが入る恐れがあります。

空き地の放置による近隣トラブルを避けるためにも、積極的に空き地を活用するのかおすすめです。

空き地を活用する際の注意点

空き地注意点

空き地を活用する際の注意点は、下記の3つです。

空き地を活用しなければデメリットがありますが、やみくもに活用すれば良いわけではありません。空き地を活用する際には、注意点を理解した上で適切な経営を進めることが大切です。

空き地の活用を明確化する

空き地を活用する際には、用途地域を明確化しておくことが大切です。土地活用では、利用可能な用途が定められています。そのため、状況によってはできない土地活用方法があります。

また、土地の場所や広さによって、建築可能な建物も決められています。建物の建設では、建ぺい率や容積率なども関わってくるため、事前に確認しておくことが大切です。

経営知識を身に付ける

空き地を活用する際には、経営知識を身に付けておくことも大切です。どんな土地活用方法を選択したとしても、経営知識が必要となります。

例えば、駐車場経営を始める際は、第三者に土地を貸せば良いというわけではありません。本当に駐車場ニーズがあるのかを調べるリサーチ力が必要です。さらに、長期間利用してもらうためには何をすべきかを考える力も必要です。

以上のように、手間がかからない土地活用方法だと思っていても、経営することと変わりはありません。経営知識を身に付けておくことで、スムーズな土地活用が可能となります。

専門家に相談する

空き地を活用する際には、専門家に相談することも大切です。空き地の活用方法によっては、初期費用や維持費用も高額になります。

また、権利の問題が絡むこともあるため、信頼できる専門家に相談しましょう。費用や権利を理解し、適切な手順で計画的に進められれば、長期的に安心して収入を得られます。

専門家に相談する際には、費用や知名度で判断せず、過去の実績や利用者の口コミを参考にして様々な面で判断しましょう。

空き地を有効活用したい方へ

空き地を有効活用すれば、安定的な収入を得られる可能性が高いです。また、固定資産税を相殺できたり、近隣トラブルを防止できたりするなどのメリットもあります。

しかし、空き地を有効活用しようと思っても「何をすれば良いのかわからない」と感じている人も多いです。空き地の活用方法で悩んでいるなら、マンション経営を検討してみましょう。マンション経営は、収益率が高いだけでなく、節税効果も高いです。

また、マンション経営初心者の方は、M-LINEへご相談ください。M-LINEは、マンション経営が初めての方でも、その人に合った最適な提案が可能です。また、他社にはないデザインの提案も可能であり、空き地を有効活用したマンション経営が進めやすくなります。

オンラインでの無料相談も実施しています。

監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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