狭小地間取り2階建て

狭小地住宅2階建ての間取りは?使えるアイディアを紹介

「狭小地に2階建てを建てたい!」と考えていても、10坪~20坪程度の狭小地だと理想の部屋数が確保できなかったり、狭くて暗いイメージにならないか?と不安に思ったりする人も多いのではないでしょうか。

狭小地でも間取りの設計を工夫することで、希望の間取りが実現ができる場合があります。また、狭い土地でも、壁を少なくしたり内装を工夫したりすることによって、広々とした印象に演出できます。

しかし、狭小地に2階建てを建てる際は、間取りなどを工夫しないと後悔する場合もあります。

そうならないようにするためにも、事前に狭小地の2階建ての間取りで後悔する例などを把握し事前に対策を行いましょう。

この記事では、狭小地住宅2階建ての間取りで後悔した例や、間取りを活用するためのポイントなどについて詳しく解説します。実際の狭小住宅2階建ての間取りなども紹介しているので、アイディアが浮かばないという方は参考にしてみてください。

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狭小地住宅2階建ての間取りで後悔する5つの例

狭小地住宅2階建ての間取りで後悔する5つの例

10坪や20坪などの狭小地に2階建ての住宅を建てる際、間取りで後悔する場合があります。以下では、狭小地の2階建て住宅の間取りで後悔する5つの例について解説します。

上記のような例のように、後悔するポイントを押さえておくことで、間取りの設計の際に失敗するリスクを抑えられます。狭小地に2階建ての住宅の建設を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.建築費が割高になる

狭小地の2階建て住宅では、思っていたよりも建設費が割高になることも少なくありません。理由としては、狭小地は工事の際に予定外の工事費用がかかる可能性があるからです。

例えば、狭小地の敷地までの道幅が狭く、重機や建材が敷地まで運べない場合です。クレーン車で運んだり小型トラックで都度運んだりしなければならないため、追加の運送料や人件費が必要になります。

また、隣の建物との距離が近いと、特殊な足場の設置が必要になる場合もあり、建築費が割高となってしまう可能性もあり得ます。他にも、狭小地は駐車スペースや建材の保管スペースも少ないため、別途駐車場や建材を保管するスペースの確保が必要になる場合もあるので気をつけましょう。

そのため、実際にイメージしていた建築費用よりも、建築費が割高となり後悔するというケースも多いです。事前に建築業者にどれくらいの建築費用がかかるのか、見積もりを取り、多めに予算を見積もっておくと良いでしょう。

2.導線を考えていない間取り

狭小地の2階建ての住宅では、導線を考えていない間取りを設計してしまい、後悔するケースも多いです。なぜなら、スペースを有効活用することばかりを優先した間取りとなってしまい、実際の導線などを考えずに設計してしまう場合があるからです。

もちろん狭い土地を無駄なく活用するには、設計の工夫が必要になるでしょう。しかし、料理・洗濯・掃除などの家事のしやすい導線を取り入れることは、気持ちよく生活する上で非常に大切です。

例えば、洗濯機のある洗面所スペースの近くに、物干しスペースや洋服などの収納スペースがあると洗濯物を干したり、洗濯物を片付けたりする際にスムーズです。

このように、狭小地の2階建て住宅でも、効率よく家事ができるよう導線を考えて設計することが後悔しないコツになります。家族で何を優先するのか慎重に話し合いを行い、スペースを優先するのか、導線を優先させるのか十分に検討しましょう。

3.隣家との採光・騒音・プライバシーなどの問題がある

狭小地住宅の2階建ての間取りでは、隣家との採光・騒音・プライバシーなどの問題で後悔するケースもあります。理由としては、狭小地は隣家との距離が近い場合が多く、トラブルが発生する可能性があるからです。

隣家との距離が近いと、建物が重なってしまうため、採光が悪い場合があります。採光が悪いと、部屋が暗く狭く感じやすくなったり、カビなどが発生しやすくなったりとデメリットが多いので注意が必要です。

そのため、日当たりの良い場所や高い位置に窓を設置するなど、窓の設置場所に工夫が必要です。

また、防音対策などをしていないと、生活音が隣家の迷惑となってしまう恐れもあります。例えば、音楽鑑賞などが趣味の場合は、音漏れをしないよう防音対策を検討する必要があるでしょう。

逆に隣家が飲食店や居酒屋などの場合は、夜間の騒音に悩むケースも少なくありません。狭小住宅は周りの環境に左右されやすいため、周りの環境なども考慮して、慎重に間取りや設計を考えることが大切です。

4.収納スペースが足りない

狭小地の住宅では、2階建てでも収納スペースが足りないケースが多いです。なぜなら、狭小地は床面積に余裕がないため、収納スペースを確保しにくいからです。

例えば、各部屋にクローゼットなどの収納スペースを増やそうとすると、部屋の広さが狭くなってしまいます。しかし、収納スペースが足りないとその分部屋に物が増えるため、逆に空間が狭く見える場合もあるので注意が必要です。

そのため、狭小地の住宅では、ロフトやスキップフロアなどで空間を有効活用するのが効果的です。なるべく床面積は減らさず、デッドスペースを活用して、収納スペースなどを増やすのがコツです。

5.無駄なスペースがある

狭小住宅の間取りでは、「これは要らなかった!」と無駄なスペースに後悔する場合もあります。例えば、廊下などは通路としての機能しかないため、狭小地の設計では無駄なスペースだと考えられる場合もあります。

このような無駄なスペースを無くすことで、部屋として使えるスペースが増えたり、導線が短くなったりなどメリットも多いです。そのため、空間を無駄にしたくない方は、設計の時点で本当に必要なのかを十分に見極めることが大切です。

狭小地住宅2階建ての間取りを活用するためのポイント【5つ】

狭小地住宅2階建ての間取りを活用するためのポイント【5つ】

狭小地住宅2階建ての間取りを活用するためには、以下の5つのポイントをうまく活用しましょう。

上記の方法によって、2階建ての狭小住宅でも広々とした間取りに見せることが可能です。10坪・20坪の狭小地だからと希望の間取りを諦めず、様々な施工事例などを参考に希望の家づくりを実現させましょう。

1.壁を少なくする

狭小地住宅の2階建ての間取りでは、壁を極力少なくするのが有効な方法です。壁が少ない分、風通しや日差しを遮るものが少なくなり、広々と解放的な空間に見せることができます。

狭小地だからといって部屋数を多く作ったり、空間を仕切りすぎたりしてしまうと、逆に空間が狭く感じます。壁や扉などが少ければ、その分建築費などのコストが抑えられるのもメリットです。

不要な部分はできるだけ壁をなくし、空間を広々と見せられるように工夫しましょう。

2.スキップフロアで廊下などの無駄なスペースを無くす

狭小地住宅の2階建ての間取りでは、スキップフロアを活用して無駄な空間をなくすのがおすすめです。スキップフロアとは、1つの階層に複数の高さがあるフロアのことを指し、空間を有効活用できると人気があります。

部屋や区画ごとに高さが違うスペースができるため、壁などを設置しなくても空間を仕切れます。0.5階の半地下、1.5階の小上がりなど遊び心のあるおしゃれな間取りが実現するのが魅力です。

また、スキップフロアの段差部分を活用して、収納スペースを設置できるのもポイント。スキップフロアは、狭小地の2階建て住宅でも広々としたおしゃれな空間を演出し、収納スペースも確保できる有効な方法なのでおすすめです。

3.ビルトインガレージ・屋上・ロフトなどで空間を有効活用する

狭小地住宅の2階建ての間取りでは、屋上・ロフト・ビルトインガレージなどで空間を有効活用する方法があります。

ロフトは、一部の部屋を2層式にした上部空間のことを指します。屋根裏などに設置する場合が多く、収納場所としたり寝室にしたりとデッドスペースを有効活用できるのがメリットです。

屋上は、狭小地住宅でも庭のような空間が作れるのが魅力です。建物の建築面積を大きく使うことができ、ガーデニングのスペースとしたり、子どもの遊び場やドッグランにしたり、物干しスペースとしたり様々な活用方法があります。

ビルトインガレージは、駐車場を住宅の1階部分に作り、シャッターやドアを設置したガレージのことです。縦の空間を活用することで、狭小地でも駐車場のスペースを作れるのがメリットです。

このように、縦の空間を活用することで、駐車場や庭・作れなかった一室が作れる場合があります。ただし、耐震施工などが必要になる場合があるため、建築費用が割高となる場合があるので、コスト面も考慮して検討が必要でしょう。

4.内装や採光を意識する

狭小地住宅の2階建ての間取りを広々とした空間に見せるなら、内装や採光を意識しましょう。内装は、白い壁紙や木材など白を基調にすると、広がりがある空間に見せることができます。

白は、照明の光や日差しを反射してくれるため、部屋全体を明るく照らしてくれます。内装を白で統一すると、おしゃれな空間に演出できるのも魅力です。

また、狭小地の間取りでは、採光を上手に取り入れるのもコツです。天窓を設置すると採光がよくなるため空間を広々と見せることができ、昼間は自然光で明るく照らしてくれます。

他にも、狭小地の2階建て住宅でも、吹き抜けに挑戦するのもおすすめです。狭小地で吹き抜けにするのは躊躇する人も多いと思いますが、採光が取りやすくなり、部屋全体が広くみえるなどメリットも大きいのです。

ただし、2階建ての場合は斜線規制や容積規制などに影響する場合があるため、ハウスメーカーや工務店などプロに相談してみてください。

5.生活導線に配慮した間取りにする

2階建ての狭小住宅の間取りは、生活導線に配慮した間取りにしましょう。洗濯・料理・掃除など、家事の導線を考えて設計することが、日々の家事の負担に関わる大切なポイントだからです。

10坪・20坪程度の狭小住宅の場合は、すべての導線を同じ階に設置するのは難しい場合もも多いでしょう。一緒の階で導線を作ることは難しくても、キッチンと洗濯のスペースを一緒にする、洗面所と物干しスペースを一緒にするなど、導線を1つでも繋げられるようにするのがコツです。

また、上記の導線をすべて階段近くに設置する方法もおすすめです。階段を上り下りする負担はありますが、導線が近い距離になるので移動が楽になるでしょう。

狭小地の設計を得意とするハウスメーカーや工務店なら、このような生活導線に配慮した間取りの設計も得意としています。設計や間取りに悩んだら、ぜひプロにアイディアを募りましょう。

狭小地住宅2階建ての間取りに関するよくある質問

狭小地住宅2階建ての間取りに関するよくある質問

ここからは、2階建ての狭小地住宅を検討している方に、間取りや税金などに関するよくある質問を紹介します。

2階建ての狭小地住宅に関して、必要な知識をつけておくことが大切です。実際に15坪~20坪程度の2階建ての間取りも紹介しているので、アイディアを参考にしてみてください。

1.狭小地住宅は2階建て3階建てどちらがおすすめ?

狭小住宅は、2階建て・3階建てどちらもおすすめです。双方にメリット・デメリットがあるため、何を優先するのかで家づくりについて考えてみると良いでしょう。

2階建ての狭小地住宅のメリット・デメリットは、以下の通りです。

メリット デメリット
・設計料・建築費・保険料・税金が安い
・階段の上り下りの負担が減る
・冷暖房などの光熱費が抑えられる
・家族間でコミュニケーションが取りやすい
・床面積が少ない
・家族間のプライバシーが守られにくい

床面積が少ないという問題は、比較的少人数の家族なら問題ありませんが、大家族だと大きなデメリットとなる場合があるでしょう。しかし、建築費・税金などコスト的な面では、2階建ての方がメリットが大きいので、コストを優先するなら2階建てがおすすめです。

次に、3階建ての狭小地住宅のメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット デメリット
・床面積が広く確保できる
・家族間のプライバシーが守れる
・ビルトインガレージが作れる
・建築費用・設計料・保険料・税金などが高い
・階段の上り下りの負担が多い
・家族間のコミュニケーションがとりにくくなる

狭小地の敷地を最大限に活用するなら、3階建てがおすすめです。確保できる部屋数も増え、家族間のプライバシーが守れたり、ビルトインガレージを作ったりすることができます。

ただし、3階建ての住宅を作るには、それなりの構造設計・地盤改良・耐震施工などが必要になるため、2階建ての住宅より建築費やメンテナンス・税金等のコストも多くかかるでしょう。

狭小地住宅の間取りは、2階建て・3階建てどちらも良い面・悪い面があるため、コストを優先するのか、広さを優先するのか、家族に合った家づくりを行うことが大切です。

2.狭小地住宅では土地代や税金が安く抑えられる?

狭小地住宅は、土地代や税金が安く抑えられます。なぜなら、狭小地は土地の面積が狭い分、坪単価も安く設定されている場合が多い傾向にあるからです。

一般的なファミリー層の住宅は、25坪~40坪程度の土地に需要があります。そのため、10坪~20坪程度の狭小地は、一般的な土地よりも土地代を安く販売されている場合も多いです。

また、固定資産税や都市計画税などの税金も、狭小地は安く抑えられる場合が多い傾向にあります。理由としては、税金の負担額を決める際は、土地や建物の面積が加味されるからです。

上記のように、狭小地は土地代や税金が安く抑えられるなどメリットも多いのが魅力です。ただし、建築費用などが高額になる場合もあるため、コストも考慮した上で検討しましょう。

3.2階建ての狭小地住宅ではどんな間取りが実現できる?

2階建ての狭小地住宅では、2LDKや1LDKなどの間取りが人気です。敷地面積にもよりますが、15坪~20坪前後の狭小地では、どんな間取りが実現できるのか、事例を2つ紹介します。

【事例】敷地:22坪で3LDK(延べ床面積76.99㎡)

1階には、玄関・階段・洋室・主寝室・洗面所とすべての部屋への移動がスムーズにできます。玄関からすぐに洗面所へと移動できるため、手洗い・お風呂などの導線も考慮されています。

階段を上がれば、広々としたリビングが広がっており、天井を高くして広々とした空間を演出。リビングの奥には、ゆったりとくつろげる畳コーナーを設置し、引き戸を付けて1つの部屋としても仕切れるように設計しています。

【事例】敷地:14坪で2LDK(延べ床面積65.54㎡)

1階に玄関があり、トイレと洋室2部屋のシンプルな設計に。階段を上がって広々としたリビングを設置し、キッチン上にロフトを作り、空間を有効活用しています。

14坪という狭小地ですが、2階のリビングの天井が高いので開放的で圧迫感がありません。浴室や洗面所も2階に設置し、空間が余る2箇所にバルコニーを2つ設置しています。

大きなベランダのスペースが取れなくても、小さな空間を最大限に活用している事例です。上記のように狭小地でも、2LDKや3LDKなど間取りが2階建てで実現します。

こうした間取りの設計なども、狭小地の建設に精通したハウスメーカーや工務店にお願いするのがおすすめです。豊富な経験と知識があるため、さまざまなアイディアを提案してくれるでしょう。

狭小地住宅2階建ての間取りに関して詳しく知りたいならM-LINEへ相談を!

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今回は、狭小地住宅の2階建ての間取りで後悔する例や、狭小地の2階建ての間取りを活用するためのポイントについて解説しました。狭小地の間取りは、部屋数の確保や広いリビングなどの設計が難しいと思われがちですが、様々な工夫をすることで理想の間取りが実現します。

ただし、狭小地の家づくりに精通したハウスメーカーや工務店を選ぶことが大切です。狭小住宅の知識や経験がないと、狭い土地の敷地を有効活用できず、後悔してしまいます。

M-LINEは、10坪・15坪・20坪など、狭小地の家づくりを得意とするハウスメーカーです。土地の形状・建ぺい率・容積率・土地面積・地盤・道路付けなど様々な規制や状況を判断し、1cmも無駄にしない家づくりが実現します。

「他社では希望の間取りが実現できなかった」「広々とした空間に見せたい」などどんなお悩みでも、ぜひ一度ご相談ください。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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