二世帯住宅30坪

二世帯住宅を30坪で建てる際の理想の間取りは?詳しく解説

今後、両親や子供世帯と二世帯住宅を検討している方も多いでしょう。その中で、所有する土地の関係や、予算の関係で30坪という限られた土地で二世帯住宅が建てられるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと30坪でも二世帯住宅を建てることが可能です。しかし、お互いが快適に暮らすためには間取りや設計を工夫したり、生活ルールなどについて話し合ったりすることが重要なポイントです。

そこで、本記事では30坪で二世帯住宅を建てる際のメリット・デメリット、30坪の二世帯住宅の理想の間取り、建てる際のポイントなどを解説します。30坪の土地に二世帯住宅を建てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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二世帯住宅とは?

二世帯住宅とは、親世帯と子世帯など2つの世帯が一緒に暮らす住宅のことをいいます。同居とは違う意味合いがあり、住居の生活空間を適度に分離しているのが特徴。

親世帯・子世帯が互いにプライベート空間を守りつつ、独立性を持った暮らしができる住居です。二世帯住宅は介護や子育ての協力、建築費用の負担の軽減など、お互いの世帯を頼り合って生活できます。

また、二世帯住宅にも、完全分離型・部分共有型・完全共有型の3種類があります。3種類の二世帯住宅のメリット・デメリットについて紹介するので、どのような二世帯住宅があるのか考えてみてください。

完全分離型 ・生活音が気になりにくい
・将来賃貸併用住宅にできる
・プライバシーが守られて快適に暮らせる
・水道・光熱費などを世帯で分けられる
・建築費用が高額になる
・土地の広さが必要
・狭い土地だと圧迫感がある
完全共有型 ・子育て・家事に協力してもらいやすい
・介護がしやすい
・建築費用が抑えられる
・世帯間でコミュニケーションが取りやすい
・共有部分の使い方でストレスを感じる場合がある
・プライバシーの確保が難しい
・将来賃貸併用住宅にはできない
・水道・光熱費などの支払いを分けにくい
一部共有型 ・完全分離型より建築コストを抑えてある程度のプライベート空間を確保できる ・将来賃貸併用住宅にするのは難しい
・共有部分の使い方でストレスを感じる場合もある
・ある程度の土地の広さが必要

二世帯住宅を30坪で建てるのはそもそも可能なのか?

二世帯住宅を30坪で建てるのはそもそも可能なのか?

結論からいうと、二世帯住宅を30坪で建てることは可能です。しかし、二世帯住宅の間取りや設計を工夫することが大切でしょう。

例えば、完全分離型の場合はそれぞれのリビング・玄関・浴室などの空間を作らなければならないため、30坪だと窮屈に感じる間取りとなる恐れがあります。

まずは、以下の二世帯住宅の例を見てみましょう。

【例】夫婦と子供2人世帯と両親2人が暮らす2階建ての二世帯住宅

リビングダイニングキッチン13畳/寝室8畳×2/子ども部屋5.5畳×2=合計40畳

上記の40畳を坪数に直す際は、間取り計数(※ゆとり度:1.6~2.0)をかけて、必要な延べ床面積を算出します。間取り係数とは、建築家の吉田佳二氏が考案した数値で、係数が大きいほどゆとりのある間取りになるのが特徴です。

今回は30坪と限られた土地の例なので、ゆとり度1.6で計算します。また、上記の間取りには、トイレや浴室や廊下などの間取りは含めないで計算を行いましょう。

計算式 上記例の場合の坪数
部屋の畳数×間取り係数(※)÷2 40畳×1.6÷2=32坪

上記の例では、寝室以外のリビング・浴室・玄関などを共有する完全共有型の例です。この場合は、約32坪の土地が必要であることが分かります。40坪程度の土地があれば、かなりゆとりのある間取りも実現できるでしょう。

このように、間取りや設計を工夫することで、30坪でも二世帯住宅が建てられます。次の章では完全分離型や部分共有型などの30坪で建てる間取りについて紹介します。

二世帯住宅を30坪で建てる際の理想の間取り【3パターン】

二世帯住宅を30坪で建てる際の理想の間取り【3パターン】

二世帯住宅を30坪で建てる理想の間取りについて解説します。

「完全分離型の二世帯は30坪で建てられるのか?」「狭いのでは?」と気になる方も多いでしょう。ここでは、30坪で二世帯住宅を建てる際の間取り例を具体的に紹介します。

完全分離型

2階建ての二世帯住宅を30坪程度で建てる完全分離型の間取りは、以下の通りです。

【例】親世帯+子世帯(夫婦+子1人)

間取り 必要な坪数の計算
(子世帯)LDK10畳×寝室6畳×子供部屋4.5畳=20.5畳
(親世帯)LDK10畳×寝室6畳=16畳
36.5×1.6÷2=29.2坪

上記のように1つ1つの空間の広さを狭くすれば、完全分離型の2階建ての二世帯住宅も30坪程度で実現することも可能です。ただし、住宅には建ぺい率や容積率など、建物の規制などがある場合も多いため、ハウスメーカーや建築士と相談しながら行いましょう。

部分共有型

2階建ての二世帯住宅を30坪程度で建てる部分共有型の間取りは、以下の通りです。

【例】親世帯+子世帯(夫婦+子1人)

間取り 必要な坪数の計算
(子世帯)LDK12畳×寝室6畳×子供部屋5畳=22.5畳
(親世帯)LDK12畳×寝室6畳=18畳
40.5畳×1.6÷2=32.4坪

上記の例は、寝室・LDKなどの空間は別々に、それ以外の水周りや玄関などを共有するタイプです。その他のスペースに使う空間を有効活用できるため、完全分離型よりも1つ1つの空間にゆとりを持たせられます。

完全共有型

2階建ての二世帯住宅を30坪程度で建てる部分共有型の間取りは、以下の通りです。

【例】親世帯+子世帯(夫婦+子1人)

間取り 必要な坪数の計算
(共有)LDK16畳
(子世帯)寝室9畳×子供部屋5畳=14畳
(親世帯)寝室9畳=9畳
39畳×1.6÷2=31.2坪

上記の例では、寝室以外と子供部屋以外の空間を完全に共有するタイプです。LDKの広さにゆとりを持たせることができ、開放的な空間が作れます。

ただし、共有する部分の空間はバリアフリーにする、収納スペースを多くするなどして、二世帯が使いやすい構造にすることが大切です。

ローコストで二世帯住宅を建てるポイントはこちら

30坪の二世帯住宅のメリット【3つ】

30坪の二世帯住宅のメリット【3つ】

30坪の二世帯住宅のメリットは以下の3つです。

30坪に二世帯住宅を建てると、土地代や建築費、光熱費などの費用が安くなる可能性があります。ここからは、それぞれのメリットについて詳しく紹介します。

1.土地代・建築費が抑えられる

30坪の二世帯住宅は、土地代や建築費が抑えられるのがメリットです。理由としては、土地が狭いので建てる住宅の規模が小さくなるためです。

ただし、3階建ての二世帯住宅は、構造計算や地盤改良、防火・耐火関連の規制などに対応するため、30坪でも建築費が高くなる可能性があります。

2.家事・子育て・介護などがしやすくなる

30坪の二世帯住宅は、家事・子育て・介護がしやすい環境といえます。なぜなら、30坪と限られた空間を利用するため、共有するスペースが多くなる可能性が高いからです。

共有するスペースが多くなれば、自然と家族との距離が縮まり、家事・子育てなど助け合いやすくなるでしょう。顔を合わせる機会が増えれば、緊急の際にもすぐに対応できます。

ただし、プライバシーに配慮した完全分離型で行き来できる扉などに鍵をかける場合は、こうしたトラブルにすぐに対応できない可能性があるため注意しましょう。

3.光熱費が抑えられる

30坪の二世帯住宅は、光熱費が抑えられるのもメリットです。理由としては、共有するスペースが多くなると、各世帯でかかる料金よりも費用が安く済むからです。

例えば、お風呂などを順番で入れば、お風呂を沸かすのは1回で済むので、水道代と電気代(ガス代)などを節約できます。また、リビングで一緒に食事をすれば、ガス代や電気代の負担も軽減できるでしょう。

30坪で完全分離型で別々の空間になる場合は例外ですが、30坪という限られた空間を活用することで、この先の光熱費の負担を節約できるのがメリットです。

30坪の二世帯住宅のデメリット【3つ】

賃30坪の二世帯住宅のデメリット【3つ】

30坪の二世帯住宅のデメリットは以下の3つの通りです。

30坪という限られた広さで二世帯住宅を建てる場合は、ストレスになったり、共有するスペースが利用しにくくなったりとデメリットもあります。30坪の二世帯住宅で快適に暮らすためにはデメリットを把握し、対策することが大切でしょう。

1.ストレスになる場合がある

30坪の二世帯住宅は、ストレスになる場合があるのがデメリットです。30坪の二世帯住宅は、共有するスペースが多くなることが多いため、一緒にいることが多くなるためです。

例えば、育児や家事のやり方など、干渉されすぎてしまう可能性もあります。食事の時間、生活リズムの違いなどでストレスを感じることもあるでしょう。

このように二世帯住宅で一緒に暮らす際はストレスを感じる場面も少なくありません。お互いのことに干渉しすぎず、事前に一定のルールを設けておくのも一つの手段でしょう。

2.家事や支払いの分担が難しい

30坪の二世帯住宅は、共有するスペースを利用しにくいのもデメリットです。なぜならお風呂・洗面所(洗濯機)・トイレなどを共有する場合、時間を分けて使用しなればならないからです。

例えばお風呂を共有している場合、どちらかが掃除するのか、どちらが水道などの光熱費を支払うのか(割合)などを具体的に決めておく必要があります。お互いが住みやすい家づくりを行うためには、建築前に使用後の分担についても話し合っておきましょう。

3.共有するスペースを利用しにくい

30坪の二世帯住宅は、共有するスペースを利用しにくいのもデメリットです。なぜならお風呂・洗面所(洗濯機)・トイレなどを共有する場合、時間を分けて使用しなればならないからです。

そのため、お互いが使用したいときに使用できないというストレスが生まれてしまいます。トイレは各世帯で用意する、使用時間を前もって決めておくなどの対策が必要です。

30坪で二世帯住宅を建てる際のポイント【7つ】

30坪で二世帯住宅を建てる際のポイント【7つ】

30坪で二世帯住宅を建てる際のポイントは、以下の通りです。

30坪の限られた土地では、住宅の間取りや設計を工夫することが大切です。ぜひ以下のポイントを参考に、二世帯が住みやすい家づくりを行いましょう。

1.共有のスペースを増やす

30坪で二世帯を建てる際は、共有のスペースを増やしましょう。なぜなら、共有スペースを多く取れば各空間にゆとりをもたせることができるためです。

例えば、30坪の狭い空間で完全分離型にする場合、1つ1つ間取りを狭くしなくてはなりません。各世帯でプライバシーを保つことができても、リビングなどが窮屈になって生活しにくい環境になる可能性があります。

そのため、無理に部屋を分離しようとせず、二世帯が生活する上でゆとりのある間取りを計画することが大切です。また、浴室を2つ作る場合は、1つはお風呂のバスルーム、もう1つはシャワールームなどを設置すると空間を有効活用できます。

2.3階建て以上にする

30坪と敷地が限られている場合は、3階建て以上の物件にするのも手段の1つ。理由としては、3階建ては空間を縦に活用できるため、住宅の延べ床面積を広げられるからです。

ただし、容積率や建ぺい率などの規定があるため、規定を超えない範囲で間取りを考える必要があります。その土地の容積率や建ぺい率などの規定は、事前にしっかりと確認しておきましょう。

3.ステップフロアやロフトを設置する

30坪という限られた空間を活用するには、スキップフロアやロフトを設置するのがおすすめです。スキップフロアとは、壁などを作らずに空間が仕切れるもので、ステップフロアの階段下を利用して収納スペースを確保できるのが特徴です。

ロフトは、一部の部屋の二層式にした上部の空間をいいます。収納スペースとしたりベッドスペースにしたりできるため、デッドスペースを有効的に活用が可能です。

間仕切りとは、壁を作って空間を仕切らず、引き戸や引き込み戸などを利用して空間を仕切るもの。例えば来客時に扉を締めれば空間を2つに分けることができるため、1つの広い部屋と2つの部屋と使い分けができるのが特徴です。

このように30坪という空間をうまく工夫することで、広く見せたり収納スペースを作ったりすることが可能になります。

4.プライバシーを確保できる設計にする

30坪の二世帯住宅でも、プライバシーを確保できる設計にすることが重要。なぜなら、ストレスが溜まってしまう環境で長期間暮らすことになるからです。

例えば、足音や子供が騒ぐ声が両親世帯の迷惑にならないように、防音・遮音設備を採用する方法があります。また、水回りの使用時間が気になるなら、寝室からなるべく遠いところに設置するなどの方法も有効です。

5.屋上を活用する

30坪の二世帯住宅は、屋上を活用するのも1つの方法です。理由としては30坪の空間を庭や物干しスペースとして活用すると、住宅部分に使える面積が狭くなってしまうからです。

また、屋上は縦の空間を活用しているため、建物分の広さを最大限活用できるのもメリット。物干しスペースやガーデニングなど、広々としたプライベート空間を確保できます。

ただし、屋上は最上階ということになるため、洗濯機も屋上に設置すると生活導線もスムーズになるでしょう。

6.駐車場を工夫する

30坪の二世帯住宅は、駐車場を工夫する必要があるでしょう。なぜなら30坪の空間に1台でも駐車場スペースを作ってしまうと住宅部分に使える面積が狭くなってしまうためです。

1つ目は、駐車場を別の場所に借りる方法です。費用はかかりますが、土地の面積を最大限住宅に活用できます。

2つ目は、駐車場を持たないという方法です。駅近やバス停の近くなど、公共交通機関を利用しやすい立地であれば、思い切って車を手放す方法も有効でしょう。

3つ目は、ビルトインガレージを作る方法です。ビルトインガレージとは、住宅部分の1階に組み込み、シャッターやドアを設置したガレージのことをいいます。

2階、3階に住宅部分を設計すれば、駐車場も自宅部分の間取りも実現しやすいのが特徴。ただし、ビルトインガレージは設置費用がかかり、耐震面が懸念されるのがデメリットです。

場合によっては耐震補強が必要になり、建築費用が大幅に高くなる場合もあるため、予算と相談しながら検討しましょう。

7.収納スペースは空間を活用する

30坪の二世帯住宅の収納スペースは、空間を上手く活用するのがポイント。なぜなら、普通に空間を収納スペースとして利用してしまうと、1つ1つの間取り自体が狭くなってしまうからです。

例えば、リビング部分に小上がり(スキップフロア)を作り、階段下のデッドスペースを収納スペースにする方法などがあります。また、収納するものを具体的に考え、ぴったりの収納を作ることも空間を節約する方法となるでしょう。

まとめ:30坪で二世帯住宅を建てる際はM-LINEまで相談を!

まとめ:30坪で二世帯住宅を建てる際はM-LINEまで相談を!

二世帯住宅は、30坪でも建てることが可能です。30坪の二世帯住宅は土地代や建築費用が安く抑えられ、家事・子育てなどを協力しやすいなどもメリットがあります。

しかし、お互いの距離が近すぎるとストレスとなったり、家事の分担が難しかったりする場合があるので事前に対策をしておくことが重要です。30坪で二世帯住宅を建てる際は、本記事で紹介したポイントを参考にしてみてください。

M-LINEでは、狭小地の二世帯住宅の設計・建築なども得意としています。30坪という限られた土地でも、要望に沿った家づくりができるようさまざまな提案をさせていただきます。

「他のハウスメーカーで断られた」「希望の間取りが実現できなかった」という場合でも、ぜひ一度M-LINEにご相談ください。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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