東京で狭小住宅を建てる!後悔しない選び方・間取りや価格相場も紹介

東京で狭小住宅を建てる!後悔しない選び方・間取りや価格相場も紹介

限られた土地に建てる建築面積が狭い住宅のことを、狭小住宅と呼びます。東京のような土地が高価で限られているエリアでは、狭小住宅は効率的な選択肢として注目を集めています。

東京でマイホームを探している方の中には、狭小住宅に興味を持ち、詳しく知りたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、東京の狭小住宅の価格相場やよくある間取り事例を紹介します。東京で狭小住宅を建てるメリットやデメリット、後悔しないための選び方のポイントなどもまとめています。

狭小住宅を検討する際に知っておきたい情報が満載なので、ぜひ参考にしてみてください。

土地や不動産の活用を検討されている方へ

M-LINEでは以下をはじめとしたご提案を行なっております。

  • 建てる、貸す、共同活用など最適な土地・建築活用
  • タテ空間を生かし、無駄を排除した土地・建築活用
  • 税金・固定資産税などのお悩みなど


東京の狭小住宅の価格相場

東京の狭小住宅の価格相場

東京の狭小住宅の価格相場(土地代+本体価格のみ)は、2,500万~4,600万円ほどです。

まず、延床面積20坪(66㎡)の狭小住宅の本体価格の目安は、1,400万〜2,000万円ほどになります。

また、本体価格に加えて、土地代も考慮する必要があります。東京は、エリアによって土地の価格が大きく変わることが特徴。一例として、土地価格が比較的安く住みやすいと評判の足立区を例にみてみましょう。

足立区の土地価格は1坪あたり約145万円。18坪の狭小地を購入した場合の土地代は、約2,610万円。これに建築費を加えると、全体の費用目安は、4,000万~4,600万円ほどになります。

購入価格をより下げたい方は、23区外のエリアを検討するのも一案です。たとえば、八王子市の土地価格は1坪あたり約53万円で、18坪の土地代は約954万円です。これに建築費を加えると、費用は約2,400万円〜3,000万円となります。

とはいえ、狭小住宅の価格は、間取りや階層、建てるエリアによって大幅に異なるので注意が必要です。また、本体価格と土地価格に加えて、税金や手数料などの諸費用も考慮する必要があります。

具体的な費用を確認したい場合は、希望するエリアや建築プランをもとに、専門家に相談しましょう。

東京の狭小住宅よくある間取り事例

東京の狭小住宅は、限られたスペースを最大限に活用できるように間取りを工夫している住宅が多くあります。以下3つは、よくある間取りの事例です。

順に解説していきます。

1.リビング階段のある間取り

1つ目のよくある間取り事例は、リビング階段のある間取りです。リビング階段は、狭小住宅と相性が良い間取りとして知られています。なぜなら、リビング階段を取り入れることで廊下が不要になり、その分リビングのスペースを広く確保できるからです。狭小住宅でも、広々としたリビングで暮らしたいと考えている方に特におすすめです。

さらに、より圧迫感を減らす方法として、スケルトン階段(蹴上げのない階段)を選ぶことも有効です。スケルトン階段は視線を通りやすくするため、リビング全体をより広く見せる効果があります。

また、リビング階段は空間を広く使えるだけでなく、家族が自然に顔を合わせる機会が増える点も魅力です。階段を使うたびにリビングを通るため、家族間のコミュニケーションが取りやすくなります。子どもの様子を確認しやすく、安心感が得られるという声も多く聞かれます。

リビング階段は狭小住宅でも快適で広々とした空間を実現し、家族の絆を深める間取りとして人気です。

2.縦に広がる3階建ての間取り

縦の空間をうまく活用した3階建ての間取りも人気です。狭い土地でも延床面積を確保できるため、広さを求める方には特におすすめです。

また、3階建ての住宅は生活空間を効果的に区切りやすいといったメリットもあります。たとえば、1階をガレージとワークスペース、2階をリビングダイニング、3階を子供部屋や寝室にすることで、各フロアの用途を明確に区切ることが可能です。メリハリのある生活を送りたいと考えている方には、嬉しいポイントでしょう。

さらに、3階建てにすることで、最上階部分の日当たりや風通し、眺望が良くなることも利点です。周囲に3階建ての建物が少ない場合は、外からの視線を気にせずに開放的な暮らしを実現できます。

3階建て住宅は狭小地でも快適な暮らしを実現し、空間を最大限に活用できる点が魅力です。また、設計次第で、個々のニーズに応じたフレキシブルな間取りを作り上げることも可能でしょう。

3.屋上やルーフバルコニーのある間取り

屋上やルーフバルコニーを設置することで、狭小住宅でも外の空間を確保することができます。狭小住宅の場合、庭のスペースが十分に確保できないことが少なくありません。しかし、屋根部分を屋上にすることで、貴重な外の空間を設けることが可能です。

屋上があれば、庭がなくても家庭菜園を楽しんだり、外ごはんやコーヒータイムを満喫したりできます。また、バーベキューやプールを楽しむ場としても役立ちます。

屋上やルーフバルコニーを取り入れることで、自宅での過ごし方の幅が広がり、より豊かな暮らしを実現できるでしょう。狭小住宅においても、工夫次第で快適なライフスタイルを楽しむことができます。

東京で狭小住宅を建てる3つのメリット

東京で狭小住宅を建てる3つのメリット

東京で狭小住宅を建てるメリットは、主に以下の3つが挙げられます。

東京の狭小住宅は、金銭面での負担を軽減しつつ、便利な生活環境を手に入れられることが魅力です。それぞれ順に解説していきます。

1.土地の購入費・物件の維持費を抑えられる

東京で狭小住宅を建てる最大のメリットは、土地購入費や物件の維持費を抑えられることです。狭小住宅なら、小さな土地も選択肢に入るため、地価の高い東京でも土地の購入費を大幅に削減できます。

また、敷地面積が狭ければ、毎年の固定資産税や都市計画税の負担も軽減されます。

さらに、狭小住宅は修繕費を抑えられる可能性もあるのです。なぜなら、狭小住宅は住宅が密集した地域で建てられることが多く、外壁が雨風から守られやすいため、耐用年数が長くなる傾向があるからです。

狭小住宅は、購入費用や維持費を節約できる効果的な選択肢といえるでしょう。

2.利便性の高いエリアに住める

東京に狭小住宅を建てると、利便性の高いエリアに住める点も大きなメリットです。

東京は交通の便が非常に良く、地下鉄やJR、私鉄など多くの路線が網羅されています。そのため、通勤や通学、ショッピングなどがとても便利です。

また、スーパーマーケットや病院、学校など、日常生活に必要な施設も充実しており、快適な生活環境が整っています。文化施設やレジャー施設も豊富なので、休日には多様なアクティビティを楽しむことができます。

さらに、東京は多くの企業や学校が集まっており、就職や転職、学校選びの選択肢が広いことも魅力です。キャリアアップや学びの機会が増える点でも、東京に住むことのメリットは大きいでしょう。

3.生活コストを抑えられる可能性がある

東京の狭小住宅に住む場合、生活コストを効果的に抑えられる可能性があります。狭小住宅は住宅の面積が小さいため、冷暖房の効率が良く、年間の光熱費を節約しやすいことが理由です。

また、都心の充実した交通網を活用することで、車を所有せずに便利な生活を送ることも可能です。車の購入費や維持費、ガソリン代、駐車場代が不要となるため、車にかかる支出を大幅に削減できます。

さらに、限られたスペースでの生活は、無駄な物を持たないミニマリスト的なライフスタイルが促進されるといった側面もあり、結果的に家計の節約につながる可能性もあります。

東京で狭小住宅を建てる3つのデメリット

東京で狭小住宅を建てる3つのデメリット

東京で狭小住宅を建てると、土地代や固定資産税を抑えつつ、利便性の高いエリアに住めるといったメリットがあります。しかし、以下の3つのデメリットも考慮する必要があります。

順に解説していきます。

1.密集度の問題がある

狭小住宅を東京で建てる際の1つ目のデメリットは、建物の密集度の高さです。

東京は多くのエリアで建物が密集しており、隣接する建物からの音が気になることがあります。静かな環境で暮らしたい方や、音に敏感な方には、快適な居住環境を確保するのが難しい可能性があります。

また、密集したエリアでは、隣家とのプライバシーの確保に工夫が必要です。隣家との距離が近く、窓を開けるとお互いの室内が見えてしまうことがあります。目隠しフェンスを設けたり、曇りガラスを使用したり、窓の位置や高さを工夫したりするなどして、プライバシーを守る必要があるでしょう。

さらに、隣接する建物が近いことで、外壁のメンテナンスや修繕が難しくなることも考えられます。狭い空間での作業は困難を伴うことが多いため、将来的に外壁の塗り替えや修理などの作業がスムーズに行えない可能性がある点も考慮しましょう。

2.上下移動の負担が大きい可能性がある

東京で狭小住宅を建てる場合、限られた土地を有効活用するために3階建てにするケースが多く見られます。

3階建ての住宅は、階段の上下移動が生活の中で負担になる可能性があります。特に、年齢を重ねるにつれて、階段の上り下りが体力的に厳しく感じることが増えるかもしれません。

解決策としては、家事や生活の動線を意識して、移動の負担を減らすように設計することが挙げられます。

また、体力のある子供部屋を最上階に配置する方法も考えられます。子供部屋なら、子供が独立してからは頻繁に移動する必要がなくなり、老後の生活に影響が出ない点もメリットです。また、3階を納戸にするという選択肢もあるでしょう。

どのような間取りにすれば移動の負担が減らせるかは、専門家に相談することが重要です。3階建ての住宅を検討している方は、実績が豊富な専門家に相談することをおすすめします。

3.建築費が高くなる可能性がある

狭小住宅には土地の価格を抑えられるメリットがある一方で、建築費が割高になるケースもあります。

たとえば、隣家との距離が近く足場を十分に組めない場合には、特殊作業が必要となり、工賃が追加で発生します。また、資材の運送や保管場所の確保が難しく重機が通れない場合は、クレーンで資材を運ぶ必要が出てくるので、費用や追加の人件費が発生する原因になるでしょう。

さらに、隣接する住宅との距離が近ければ、防音性の高い素材を使用する必要があり、予想以上に経費がかさむことも考えられます。

狭小住宅を検討する際は、建築費が割高になる可能性があることを理解し、予算を適切に見積もることが重要です。

東京で狭小住宅で後悔しないための選び方

東京で狭小住宅を建てる際に後悔しないためには、以下の3つのポイントを意識してエリアや住宅を選ぶことが大切です。

順に解説していきます。

1.周辺環境は良いか確認する

気になるエリアが見つかったら、周辺環境が良いか確認しましょう。住宅の周辺環境は、住み心地の良さに大きく影響します。周辺の環境を考える際は、以下のポイントに注意しましょう。

周辺環境は昼と夜、平日と週末で様子が異なることがあります。平日の昼間は落ち着いていても、夜や週末に人通りが増え、治安に不安が生じる可能性もあります。

周辺の環境を確認する際は、時間帯や曜日を変えて複数回確認すると安心でしょう。

2.自分や家族のライフスタイルに合っているか話し合う

狭小住宅を検討する際には、自分や家族のライフスタイルに合っているかを十分に話し合うことが重要です。

狭小住宅は部屋の広さや収納スペースが限られるため、家族が多かったり荷物が多かったりする場合には不便さを感じることがあるかもしれません。また、スペースの制約により、部屋数が限られてしまい、子供のプライバシーを確保するのが難しくなる可能性もあります。

マイホーム購入後に「どんな暮らしがしたいか」を家族間で話し合い、理想の暮らしをイメージすることで、検討している狭小住宅が家族に適しているかをより具体的に理解しやすくなるでしょう。

3.東京の狭小住宅に強い施工会社を選ぶ

東京都内で狭小住宅を検討する際には、東京都の狭小住宅に関する実績が豊富な施工会社を選ぶことが重要です。

たとえば、M-LINEは東京23区に特化した建物づくりを行っており、狭い道路からかかる道路斜線制限や厳しい北側日影規制など、さまざまな難点をクリアし、10cmも無駄にしない土地活用を実現しています。このような専門的な知識と経験を持つ施工会社を選ぶことで、狭小地でも効率的な建物の設計が可能です。

東京都内で狭小住宅を建築するには、特有の技術や経験が求められるため、実績が豊富で信頼できる施工会社を選ぶことが大切。過去の施工例や顧客の評判を確認し、信頼できる施工会社を選定しましょう。

まとめ:東京で狭小住宅の間取り選びに悩んだらM-LINEに相談を!

東京で狭小住宅の間取り選びに悩んだらM-LINEに相談を!

東京に狭小住宅を建てることで、価格を抑えつつ利便性の高いエリアに住めることがメリットです。快適な住宅を実現するためには、本記事で紹介した狭小住宅に適した間取りを取り入れることもぜひ検討してみてください。

また、理想の住環境を実現するためには、東京の狭小住宅に関する実績が豊富な専門家に相談するのが効果的です。「狭小住宅でも広いリビングがほしい」「4人家族でも快適に暮らせる間取りは?」といった疑問がある方は、ぜひM-LINEにご相談ください。

M-LINEでは、ご相談内容に応じて専門的な知識を持ったプロの視点から、最適な提案やサポートを行っています。ぜひまずはご相談をしてみてください。

土地や不動産活用のご相談はM-LINEまで!

この記事を読んで、質問やご相談などがありましたらまずはM-LINEまでご連絡ください。

他にはない、施工事例のご紹介やお客様に沿ったご提案をさせていただきます。

 

執筆者情報

館山

館山

不動産管理会社の知識を活かしながら、フリーランスのライターとして活動をしています。

監修者情報

高坂 昇

高坂 昇 ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

最新コラム

2024/08/28

東京に住む際におすすめの間取りを紹介!購入すべきポイントなども解説

2024/08/28

東京の面白い間取りが特徴の物件まとめ【賃貸・購入可】

2024/08/28

東京で狭小住宅を建てる!後悔しない選び方・間取りや価格相場も紹介