小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士
「おしゃれな店舗兼住宅を作りたい!」
「店舗兼住宅を作る際のポイントは?」
「おしゃれな店舗兼住宅に必要な要素はなに?」
店舗兼住宅はビジネスと生活空間を兼ね備えた建物で、効率的かつ便利に暮らせる魅力的なスタイルです。テナントの賃料がかからなかったり、将来的に資産運用ができたりなどのメリットも多くあります。
この記事では、おしゃれな店舗兼住宅のメリットについて詳しく解説します。おしゃれな店舗にするために必要な要素や、おしゃれさと機能性を両立させるレイアウト例などについてもまとめました。
おしゃれな店舗兼住宅を作りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
おしゃれな店舗兼住宅に住むメリットは、以下の5つです。
それぞれ詳しく解説していきます。
店舗兼住宅の最大のメリットは、テナントの賃料が不要な点です。
自宅とテナントを別々に借りたり購入したりすると、家賃やローンを二重に支払う必要がありますが、店舗兼住宅なら一つの物件で済むため、コストを大幅に削減できます。特におしゃれなテナントは需要が高く、賃料も割高な傾向があるため、テナント料を節約できるのは大きな利点です。
また、テナントを借りる場合には保証金や敷金が必要となりますが、店舗兼住宅であればこれらの費用もかかりません。さらに、月々のローン返済が終われば支払いの必要がなくなるため、将来的に負担を抑えた経営が可能です。
テナントの賃料がかからないことによる経済的なメリットは、店舗兼住宅ならではの魅力といえるでしょう。
以下の記事では店舗兼住宅の建築費用について詳しく解説しています。これから店舗兼住宅を建てたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
店舗兼住宅は、時間を有効活用しやすいといったメリットもあります。なぜなら、自宅が職場なので、気軽に職場と自宅を行き来できるからです。
通勤時間がかからないのはもちろんのこと、ちょっとした隙間時間を活用して家事を進めたり、昼休憩を自宅でゆっくり過ごしたりすることも可能です。
また、仕事後すぐに自宅に戻ることができ、趣味や家族との時間を確保しやすいのも嬉しいポイント。
店舗兼住宅は時間の余裕が生まれやすく、仕事と私生活のバランスがとれた生活を送れることがメリットです。
店舗兼住宅は、店舗部分の建築費を経費として計上できる点もメリットです。店舗に相当する部分は減価償却費として計上できるため、毎年の税負担を軽減することが可能です。
さらに、店舗部分に関連するローンの利息も経費として計上できるので、実質的なコストを抑えられます。
以下の記事では、店舗兼住宅で経費にできる内容について詳しく解説しています。併せて参考にしてみてください。
店舗兼住宅は、子育てや介護などと両立しやすいこともメリットです。
休憩時間やスキマ時間に子育てや介護を手伝うことができます。また、通勤がないため、就業前後の時間にゆとりがあり、保育園の送り迎えなどを担当できる場合もあるでしょう。
店舗兼住宅は仕事と家庭のバランスを取りたいと考えている方にとって魅力的な選択肢です。
店舗兼住宅は、資産形成できることもメリットです。
ローンの返済が完了すれば、店舗兼住宅は所有資産となります。将来的に閉業した際に賃貸テナントとして貸し出すことで、安定した賃料を得ることができます。
特に、デザインにこだわったおしゃれな店舗兼住宅であれば、借主を見つけやすいでしょう。
続いて、おしゃれな店舗兼住宅に必要なデザイン要素について紹介します。おしゃれな店舗にしたいと考えている方は、以下の5つの要素を取り入れてみてはいかがでしょうか。
それぞれ詳しく解説していきます。
おしゃれで魅力的な外観デザインは、通行人の興味を惹きつけ、集客効果を高めます。
魅力的な外観を実現するためのポイントは、店舗のコンセプトやターゲット層に基づいて外壁の配色や素材を選ぶことです。
たとえば、カフェやレストランの場合、温かみのある色合いや木材を使用することで、居心地の良い雰囲気を演出できます。一方、美容院の場合は、洗練されたデザインやモダンな素材を取り入れることで、スタイリッシュで魅力的な印象を与えることが可能です。
さらに、看板のデザインも外観の魅力を高める重要な要素の一つ。看板は店舗の個性を象徴する部分なので、外観と調和しつつも印象に残るものにすると効果的でしょう。
おしゃれな店舗デザインを考えるうえで、カラーはとても重要です。選ぶカラーによって店舗の雰囲気やイメージが大きく変わるため、慎重に選定することをおすすめします。
カラー選定の際には、単に自分の好きな色を選ぶのではなく、店舗のコンセプトやターゲット層に適した色を選ぶことが重要です。たとえば、ナチュラルやオーガニックな雰囲気の店舗には、白やグリーンといった自然な色合いが最適です。
一方、シンプルな雰囲気の店舗には、黒やグレーなどのモノトーンカラーを取り入れると、洗練された印象を与えられます。モノトーンは、スタイリッシュでありながらも落ち着いた雰囲気を醸し出し、高級感を演出するのにもぴったりでしょう。
あえて多くの色を使うデザインもありますが、使用する色を限定し統一感を持たせることで、よりおしゃれな店舗に仕上がります。
また、色彩は人の心理にも影響を与えるので、訪れる人にどのような気分になってもらいたいのかを考慮することも大切です。
照明も店舗のおしゃれさを引き上げる大きな要素です。
照明を選ぶ際のポイントは、店舗のコンセプトに調和したデザインや光の色合いを選ぶことです。たとえばカフェやレストランでは、温かみのある間接照明を使用することでリラックスした居心地の良い空間を演出できます。一方、美容院では、明るくシャープな照明の方が、スタイルや商品の美しさを強調し洗練した印象を与えます。
また、照明の配置や明るさも重要です。調光機能を取り入れて、時間帯や状況に応じて照明の明るさを調整するのも良い案でしょう。
照明にこだわることで店舗の魅力が一層引き立ち、お客様に特別な空間を感じてもらえるでしょう。
店舗にグリーンを取り入れることで、生き生きとしたフレッシュな印象を与えることができます。
たとえばナチュラルやオーガニックを重視したカフェでは、観葉植物やハーブを配置することでボタニカルな雰囲気を引き立てられます。外部スペースに緑豊かな庭やテラスを設ければ、開放感を演出することも可能。特に都市部では緑が少ないため、グリーンの多い空間は訪れる人に安らぎや癒しを与えます。
さらに、グリーンは視覚的な魅力だけでなく、空気清浄効果やストレス軽減にも役立つ点もメリットです。
積極的にグリーンを活用し、おしゃれでリラックスできる空間を作りましょう。
おしゃれな店舗兼住宅のデザインにおいて、使用する素材の選定にこだわることも重要です。木材や石材、ガラス、金属など、それぞれの素材が持つ質感や色合いを巧妙に組み合わせることで、空間にオリジナリティーを与えられます。
たとえば、木材は一般的に暖かみのある印象を与える素材です。「居心地の良さを感じてほしい」「のんびりリラックスしてほしい」といった目的にはぴったりで、自然な風合いが空間を柔らかい印象にします。
一方、石材や金属はより洗練された印象を与えるため、モダンでクールな雰囲気を演出したい場合に最適です。ガラスを使うことで透明感や開放感を加えることができ、店舗内に広がりを感じさせることもできます。
自分の演出したい雰囲気に合った素材を組み合わせることで、おしゃれでありながらバランスの取れたデザインを実現できるでしょう。
店舗兼住宅でおしゃれさと機能性を両立させるレイアウト実例を3つ紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
1つ目の実例は、ウッドデッキを取り入れた店舗兼住宅です。
この住宅は2階建てで、1階が店舗兼自宅スペース、2階が自宅スペースとなっています。1階には飲食店スペースと自宅のLDKを配置し、キッチンを共有していることが特徴です。飲食店のキッチンを自宅用としても使えるため、設備やスペースの無駄を省き、ランニングコストの削減にもつなげています。
飲食店エリアにはウッドデッキへと続くスペースを設け、開放感のあるおしゃれなレイアウトにしていることも注目すべきポイント。テラス席があることで、特別な雰囲気で食事ができます。
2階には洋室と和室を配置し、家族のプライバシーを確保しています。
2つ目の実例は、中庭テラスと大きな窓を取り入れることで、住宅地にいることを忘れさせるようなおしゃれな空間を演出したサロン併用住宅です。
この住宅の注目すべき点は、周囲からの視線を気にせずにリラックスできる中庭テラスや、自然光がたっぷりと入る大きな窓を設け、開放感を演出していることです。
また、店舗部分と居住空間が完全に分離されているため、仕事とプライベートをしっかりと分けることが可能。
店舗部分には柔らかな素材を取り入れ、お客様がリラックスできる雰囲気を実現しています。一方、居住スペースはシックで落ち着いた雰囲気のインテリアにまとめています。
店舗と生活空間を階層で分けることで、異なるインテリアスタイルにしても違和感がないことがポイントです。それぞれの空間に合わせたデザインを楽しみたい方におすすめのレイアウトです。
3つ目の実例は、狭小地に建てられた美容室併用の住宅です。
この店舗兼住宅では、1階を美容室として利用し、2〜3階を自宅にすることで、限られた敷地でも十分な延床面積を確保している点が特徴です。
「店舗兼住宅にするには土地が狭すぎるかも……」と感じる場合でも、縦の空間を有効活用することで、快適で機能的な空間づくりが可能です。
また、生活と仕事の動線を分けることで、お客様の出入りが頻繁にあってもプライベートな空間を保ちやすくなります。
東京23区の狭小地におしゃれな店舗兼住宅を建てたいと考えている方は、ぜひM-LINEを検討してみてください。
M-LINEは東京23区に特化して住宅を手掛けているハウスメーカーです。特徴は、無駄を一切許さない高い設計力を活かし、10センチメートルの隙間さえも有効に活用する家づくりを行っていることです。
既製品を組み合わせるのではなく、縦横斜めの設計を駆使し、敷地の形状に合わせた無駄のない空間を設計。限られた土地を最大限に活用するため、20坪以下の狭小敷地でも、おしゃれな店舗兼住宅を実現できることが強みです。
最後に、おしゃれな店舗兼住宅を実現するためのポイントを5つ紹介します。
上記のポイントは、店舗兼住宅として成功するためにも重要な要素です。ぜひ読み進めてください。
1階を店舗にすることで、集客しやすくなる可能性があります。1階は外から店舗の様子が見えやすいため、道行く人々の興味を引きやすく、自然に足を運んでもらうきっかけを作りやすいです。
加えて、1階の方が入店のハードルが下がります。
気軽に立ち寄りやすい雰囲気は、集客力を高める大切な要素でしょう。
住宅地を感じさせない空間を作ることも大切なポイントです。
たとえば、大きな中庭やテラスを配置して、外部の視線を遮りながらも、開放感を持たせることで住宅地にいることを忘れさせるような空間が演出できます。
店舗兼住宅を建てる際は、仕事と生活の動線を分けることも大切です。
家族とお客様が交差しないように出入り口を別々に設ける方法や、各エリアを異なる階層に配置して独立させる方法があります。
動線を分けることで仕事や生活がより快適に行えるだけでなく、セキュリティ面でも安心感が生まれます。
バリアフリー設計を導入することも考慮すべきポイントです。特に店舗部分においては、車椅子やベビーカーでも入店しやすいように配慮するとよいでしょう。
たとえば、段差をなくしたスロープを設置したり広めの通路を確保したりすることで、すべてのお客様が快適に過ごせる空間を提供できます。また、トイレやその他の設備にもバリアフリーを意識した設計を取り入れることで、より多くのお客様に配慮した店舗づくりが可能になります。
店舗兼住宅では限られたスペースを最大限に活用するため、収納の工夫が不可欠です。どんなに洗練された空間であっても、物が散らかっていると乱雑に見えてしまいます。
たとえば、壁面を収納として活用したり、引き出し式の収納を取り入れたりすることで、すっきりとした空間を維持できます。
本記事では、おしゃれな店舗兼住宅を建てるメリットやポイントについて詳しく解説しました。
店舗兼住宅には、テナント賃料がかからないという経済的なメリットに加え、生活と仕事の時間を効率よく使えるといった利点もあります。また、おしゃれな店舗を作ることで、将来的に店舗部分を貸し出せる可能性もあります。
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2024/11/29
2024/11/29
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