小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士
新築計画のなかでも、外観の色選びにはかなりの決断が必要です。
もし「イメージと違った」となっても、簡単にやり直しが効かないことは、言うまでもありません。
特に3階建ての狭小住宅であれば、敷地いっぱいに家をたてて、生活スペースに無駄がないよう間取を整える必要があるので、外観の形状がシンプルになりがちです。
そうなると外装の材質や色がデザインのメインとなり、外観のイメージが決まることになります。
こちらの記事では、外観の色選びで、家の印象がどのように決まるのか、また色選びのポイントなどについてご紹介していきます。
3階建て住宅の事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
外観の色で、どの様な印象の家にすることができるのか、白・グレー・茶色にわけてご紹介します。
どれも外観に利用されることの多い色味になります。
また外観の色を決める際には、周りの住宅とのバランスも大切です。
街並みや景観になじませつつ、自分好みの外観に整えていきましょう。
白は代表的な膨張色です。家の外環に利用することで、家全体を大きく見せることができます。
また清潔感があり、幅広いイメージとマッチします。例えばダークなグレーと組み合わせることでスタイリッシュな印象に、ネイビーと組み合わせることで上品な印象になります。
白は外壁の素材や方角によって、汚れやカビが目立ってしまうのでメンテナンスなどの相談をした上で選ぶようにしましょう。
グレーベースの家は、かっこいいスタイリッシュな印象です。
コンクリートなどの無機質な雰囲気にもなりがちなので、少し冷たい雰囲気があるかもしれません。暖かみを出したい場合は、木目を利用するのがおすすめです。
グレーの無機質さに木目が加わって、優しい雰囲気になります。
外観にベージュを使った家からは、自然の温かみが感じられます。レンガなどとの相性も良く、ナチュラルな雰囲気が印象的です。
また少し濃いめの茶色を使うと、和モダンなテイストにもなるので、落ち着いた雰囲気が感じられます。
さまざまなイメージに整えやすいので、幅広い年齢層に受け入れられやすい色です。
単色ではシンプルな印象になりがちですが、いくつかの色を利用することでデザインを付けることができます。
ツートンカラーや配色をする際の、色選びのポイントについて見ていきましょう。
インテリアの色選びでも言われることですが、たくさんの色を使うとまとまりのない印象になってしまいます。
使う色は多くても3色におさえておきましょう。
3つの配分は次のバランスを目安にしてください。
まずは先述した色の印象をもとにベースカラーを決めていきます。
次に決めるメインカラーは、ベースカラーと馴染みのいい色を選びましょう。
馴染みがよすぎて全体の色がボケてしまっては、せっかく配色した意味がないので、ある程度のメリハリは必要です。
例えばベースカラーを明るめのベージュにして、メインカラーにブラウンを使います。
同系色なので馴染みはいいですが、深みが違うので、色のメリハリは感じられるでしょう。
また色を分けて、メリハリをもたせることもできます。
色を組み合わせることになるので、少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、ベースカラーを 白か黒系、または明るいベージュかグレーなどを利用すると、色同士がケンカをせずまとまりやすくなります。
最後にアクセントカラーになります。
ここは面積も狭いので、ベースカラーやアクセントカラーと相性が良ければ問題ありません。
ツートンカラーの色選びも、3色の色選びと原理とほとんど同じです。
ベースカラーとメインカラーの2色で構成されるので、割合は7対3か6対4で分けていきましょう。
あえて5対5にしないことで、バランスが取れやすくなりおしゃれな雰囲気に整います。
色を配色する際の分け方を見ていきましょう。
色選びだけでなく配色の仕方によっても、家の印象を変えることが可能です。
左右に分けて配色するスタイルは、縦に家が伸びたようなすっきりとした印象です。
3階建ての狭小住宅は、細長い形状になりがちなので、相性が良くないかもしれません。
縦に配色する場合は、2つに大きく分けるのもいいですし、何度か配色を繰り返すのもおしゃれです。
その際にもベースカラーとメインカラーの割合を守って、配色の太さを検討しましょう
次は上下に分けて配色するスタイルを見ていきましょう。
上下に配色すると、重厚感が出て安定した印象になります。
特に下を濃い色、上を薄い色にすることで、さらに落ち着いた雰囲気にまとまります。
3階建ての狭小住宅とは、相性がいいと言えるでしょう。
壁から外にせり出しているベランダなどだけ色分けをすることで、立体感を演出できます。
先述したように、狭小住宅の3階建ては形状がシンプルになりがちですが、配色によって外観の形状を際立たせ、少し複雑さをもたせることで、おしゃれな印象に仕上がります。
アクセントカラーを配色するのにおすすめなのは、軒天や雨樋などの付帯部、玄関、窓のサッシ部分などです。
玄関などは木の素材でできたものが多くありますが、これもアクセントカラーとカウントしましょう。
狭小住宅の3階建てに的を絞って、外観の色選びについてご紹介してきました。
色のもつイメージを利用して、好みの外観に整えていきましょう。
さらに複数の色を利用して、配色をすることで外観のデザイン性が高くなります。
配色する位置でも、全体の印象が大きく変わるので、イメージに合うのか慎重に検討しましょう。
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2025/03/31
2025/03/31
2025/03/31