10坪の狭小地を利用した土地活用方法を徹底解説
10坪の狭小地を利用した土地活用方法を徹底解説

10坪の狭い土地は、「土地活用ができない」と諦めている方も多いのではないでしょうか。結論からいうと、10坪の狭い土地でも土地活用を行うことは可能です。

しかし、10坪の狭小地は、整形地以外にも三角形や台形など変形的な土地、土地が整備しにくい場所にあるケースも少なくありません。そのため、その土地の立地・形状・環境・需要などに合った活用の方法を選ぶことが収益性を高めるコツとなります。

本記事では、10坪の狭い土地を活用するメリット・デメリットと、10坪の狭い土地の最適な土地活用の方法6選について詳しく紹介します。10坪の土地を所有しているオーナーの方や、低コストで土地活用を始めたい方はぜひ参考にしてみてください。

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10坪の狭い土地を活用する4つのメリット

狭い土地を活用する4つのメリット

10坪の土地活用を上手く行うためには、まずメリットを把握しておくことが大切です。10坪の狭い土地を活用するメリットは、以下の4つが挙げられます。

10坪の狭小な土地は、初期費用・固定資産税のコストが少なくて済むなどの利点があります。

まずは、10坪の狭小な土地を活用するメリットについて以下で詳しく解説するので、10坪以下の土地を所有している方は、参考にして土地活用をすべきか検討してみてください。

メリット1.初期費用が少なくて済む

10坪の土地は、初期費用が少なくて済むのが1つ大きなメリットです。理由としては、10坪の土地の上に建てられる建物の場合、広い土地を活用するより建築費用などの規模が小さくなるためです。

例えば、駐車場、コインパーキング経営なども土地が狭い分、整備にかかるコストが少なく済みます。そのため、土地活用を始める際の投資額が少なく、土地活用初心者でも手軽にチャレンジしやすい土地だといえるでしょう。

また、初期投資が少ない分、失敗した時の損失も比較的小さく済みます。土地を所有していない人でも、10坪程度の狭小地なら比較的安く土地を取得できるでしょう。

これから土地活用にチャレンジしたいという方は、10坪程度でも収益性が見込める土地もあるため、狭小物件の活用も視野にいれてみてください。

メリット2.固定資産税が少なくて済む

10坪の狭い土地は、固定資産税の支払いが少なくて済むのもメリットの1つです。なぜなら10坪の土地は狭いため資産価値が低く、広い土地よりも固定資産税の課税額が安くなるからです。

固定資産税は、土地を所有している人が毎年納税しなければならない税金のことを指します。土地活用をする上で、初期投資以外にも固定資産税や管理費などのランニングコストも検討し、有効な方法を判断する必要があるので注意が必要です。

狭小地でも収益性がある土地活用ができれば、固定資産税の支払いを収益で賄うことができます。狭小地は固定資産税が安いため、収益性が高い方法で活用ができれば利回りが良くなるのも魅力の1つです。

メリット3.借入金を減らすことができる

10坪の土地は広い土地を活用するより、借入金を減らすことができるのもメリットです。狭い土地は比較的安く購入することができ、広い土地より建築費用や整備費用などの負担も少なくて済むため、借入金を抑えることができます。

初期費用である借入金が少なければ、収益から固定資産税・損害保険・管理委託料・修繕費などの支出を差し引いても、手元に残るお金を増やせる可能性が高くなります。狭小な土地でもニーズに合った土地活用ができれば、費用対効果が高く十分な収益を得られるでしょう。

メリット4.節税対策に繋がる

10坪の狭小地でも、土地活用をすることによって節税対策に繋がります。先ほど記述した固定資産税だけでなく、相続税対策としても有効です。

アパートなどの賃貸物件が建設された土地は「貸家建付地」となり、「借地権割合×借家権割合」を土地の評価額から差し引くことが可能です。そのため、現金や更地の土地をそのまま相続するより、アパートやマンションなどの不動産を相続した方が相続税評価額を安くすることができます。

また、建築費用や管理費用などのコストは、財産から控除することができるため、更に節税効果に繋がります。家賃収入によって安定的な収益が得られれば、固定資産税の支払いや借入金の返済などに充てることができ、経済的にも安定した生活を送れるでしょう。

10坪の狭い土地を活用する3つのデメリット

10坪の狭い土地を活用する3つのデメリット

10坪の狭い土地を活用するのは、メリットだけでなくデメリットもあるため注意が必要です。狭い土地を活用するデメリットについては、以下の3つが挙げられます。

10坪の土地は、土地面積が小さいため土地活用の選択肢が限られたり、収入が大きくなかったりするのがデメリットです。狭い土地を上手く活用するためには、デメリットについても十分に理解した上で最適な方法を選択する必要があります。

10坪の狭い土地を活用する3つのデメリットについて、以下で詳しく解説するのでチェックしておきましょう。

デメリット1.土地活用方法の選択肢が絞られる

10坪の土地は、土地の面積が狭いため、土地活用の選択肢が限られます。基本的には土地の面積が大きいほど、マンションなどの大規模な土地活用も可能になり、様々な選択肢があるのが特徴です。

10坪程度の土地は、アパート経営・自動販売機の設置・コインランドリー経営・駐車場経営などが一般的な土地活用の選択肢となります。そのため、マンションなどの大規模な賃貸経営をしたい方には、狭小地での土地活用は不向きでしょう。

狭小地は少ない選択肢となりますが、土地やエリアのニーズに合った土地活用の方法を選ぶことによって収益化を実現できます。費用対効果を十分に検討し、収益性の高い土地活用を選ぶことが重要です。

デメリット2.土地活用の収入は大きくない

10坪の土地は、土地活用の収入がそれほど大きくないのがデメリットです。アパートなどを建てたとしても、賃貸面積が狭いため、高額な家賃収入を得ることは難しいでしょう。

また、部屋数が少なく部屋もシンプルな構造になるため、部屋数の多いマンション経営などと比べると、家賃収入の総額も少なくなります。

さらに、三角形や台形など特殊な形状の土地だと、ゆとりのある建物設計が難しい場合もあるため、貸しにくい物件となってしまうケースも考えられます。

したがって、狭い面積でも有効に使える土地活用の方法を選定し、適正な間取りや他の活用方法を慎重に検討する必要があります。このように狭小地の土地活用は非常に難しいため、初心者は自分で判断せず、狭小地の土地活用の経験が豊富な専門家に相談するのがおすすめです。

デメリット3.建築費が高くなる可能性がある

10坪の狭小地は、建築費が高くなる可能性があるのが注意点です。狭い土地は工事の際に重機や建材の運搬がしにくいため、作業上の人件費などが嵩み、建築費用が高くなるケースもあります。

加えて、狭いが故に資材などがハウスメーカーの規格品に収まらない場合もあるため、特注品の用意が必要なケースも起こり得ます。そのため、狭小地の建築費は、通常よりもコストを多めに見積もっておくことが大切です。

また、狭小地を十分に活用しようとする際に高層階のアパートの建築を検討する方も多いです。高層階のアパートの場合、階層を増やした分だけ床面積が増えて課税される税金が高くなります。

狭小地はあまり大きな収益が見込めないため、費用対効果を十分に検討した上で、有効な土地活用の方法を選定する必要があることを理解しておきましょう。

10坪の狭い土地活用に最適なおすすめ活用方法【6選】

10坪の狭い土地活用に最適なおすすめ活用方法【6選】

10坪の狭い土地活用に最適な活用方法は、以下の6つが挙げられます。

狭い土地でも、スペースに合わせた方法で上手く活用できれば収益化が期待できますが、成功させるためには土地の環境や需要などに合った方法を選ぶことが大切です。

上記の活用方法について以下で詳しく解説するので、狭小地の土地活用の参考にしてみてください。また、狭小地の土地活用についてはハウスメーカーや土地活用の専門家に相談してみると、最適な方法を提案してくれるため、失敗するリスクを軽減できるでしょう。

1.アパート経営

10坪程度の狭小地でも、アパート経営をすることは可能です。狭いアパートのことを「狭小アパート」といい、学生や単身赴任者などの一人暮らしの方の需要が高くなっています。

10坪あればワンルームなどのコンパクトな賃貸物件が建てられるため、近くに大学があったり、オフィスビルが多いエリアだったりする場合は特におすすめの活用方法です。

アパート経営は、土地活用の中でも収益率が高いため、安定的な収益を得ることができます。アパート経営によって、固定資産税や相続税などの節税効果も期待できるため、非常に魅力の高い土地活用方法です。

ただし、入居者がいなかったり入れ替わりが激しかったりすると、退去から次の入居者を受け入れるまでに時間とコストがかかってしまい、収入が不安定になる場合もあります。土地の周辺環境の事前調査を徹底し、アパートとしての需要があるかどうか十分に検討する必要があるでしょう。

2.自動販売機の設置

自動販売機の設置は、手軽に土地活用を始めたい方におすすめの方法です。自動販売機は狭いスペースにも設置でき、初期費用なども安く済む点が特徴的です。

自動販売機は管理などもすべて自分で行えば、売り上げはすべてご自身の収入となります。管理などが手間だという方は管理業務を業者に委託して、販売手数料を差し引いた額を収益とすることも可能です。

設置する台数なども柔軟に対応でき移設などもしやすいのがメリットで、需要がある場所に自動販売機を設置できれば、一定の売り上げも期待できるでしょう。

ただし、急にコンビニが新設されるなど環境の変化によって、売り上げが下がってしまう可能性もあります。様々なリスクを予測した上で、慎重に検討しましょう。

3.コインランドリー経営

コインランドリー経営は、店舗面積が10坪あれば始めることができます。洗濯機や乾燥機などを置くスペースがあれば十分経営が可能です。

近年は共働き世帯が増えたことでコインランドリーの需要が高まっていることからも、特にマンションやアパートが多いエリアや住宅街などは狭小地でも利益を出すことができるでしょう。

ただし、車での移動が主要なエリアでは、駐車場の確保が必要です。このようなエリアの顧客は、少し距離があっても駐車場があるコインランドリーを選ぶ傾向にあります。

また、周辺住民に認知されるまで、売り上げが安定するのに時間がかかるケースも少なくはないでしょう。利用者にリピーターになってもらえるように、最適な事業計画を立てることが大切です。

4.コインロッカー経営

コインロッカー経営は、コインロッカーを設置し、利用料によって収益化を目指すことが可能です。駅周辺や商業施設、住宅地周辺などの利用者が見込める地域に設置することで、安定的な収益が期待できます。

初期費用はコインロッカー代や運搬、設置などの費用がかかりますが、アパートなどの建築費用よりコストをかけずに行えます。ただし、1件あたりが数百円単位の収益となるため、10坪の土地活用だと大きな収益は期待できないのがデメリットです。

5.駐車場経営

駐車場経営は、10坪の狭小地でもおすすめの土地活用の方法の1つです。駐車場経営は、月極駐車場とコインパーキングの2種類の方法があります。

月極駐車場は、区画分けを行ったり舗装したりするだけで、初期費用を抑えて始められる土地活用の方法です。10坪程度の土地なら2台から4台程度の駐車スペースを作ることができ、一度契約者が決まれば、安定的な収益を得られます。

コインパーキングは、舗装と駐車場の料金をカウントする機械の購入・設置が必要になるため、月極駐車場より費用が多くかかります。10坪の土地では、機械の設置スペースもあるため、2台から3台の駐車スペースとなるでしょう。

コインパーキングに関しては、立地がよく回転率が高ければ、月極よりも多くの収益を得ることが可能です。駅前や公共施設など、人が集まる場所が近い場所におすすめの活用方法になります。

しかし、変形的な土地などの車が停めにくい場所は、契約に繋がらないケースも少なくありません。そのため、駐車場経営を始める際は、車が停めやすい環境であるかどうかも重要なポイントになるでしょう。

6.広告看板経営

広告看板経営は、10坪以内の狭小地や建物を建てることが困難な土地の形状でも、収益化が行える土地活用の方法です。初期費用や維持の費用もほとんどかからないため、比較的簡単に始められます。

看板・広告は、土地の面積に合わせてサイズを変更することができるため、柔軟に対応できるのも特徴です。交通量の多い場所であれば、看板の賃料も高く設定でき、収益性も高くなるでしょう。

ただし、広告看板経営は、その地域の看板設置における道路交通法などの法的要件を確認し、違反に気を付ける必要があります。例えば4mを超える大型看板などは、工作物に該当するため、着工前の申請や着工後の検査が必要です。

また、看板の老朽化によって、落下などの事故が発生するリスクもあります。事故によって人が怪我をした場合は、賠償責任を負う可能性もあるため、設置後も補修や取り換えなどの安全対策を行うのは必須です。

10坪の狭い土地で有効活用するならプロへ相談へ

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今回は、10坪の狭小地の土地活用のメリットやデメリット、最適な活用方法について解説しました。10坪の狭い土地でも変形的な形状でも土地活用を諦めず、狭いなりに有効活用できる方法を見つけましょう。

土地活用は様々な手法がありますが、所有している土地の立地・形状・環境・需要を分析し、最適な方法を選ぶことが収益化を成功させるコツです。

10坪の土地でも有効的な活用法があるので、土地活用で迷っている方はぜひM-LINEへご相談ください。ご相談内容に応じて、専門的な知識を持ったプロの視点からご提案・サポートを実施しております。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇 ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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