小林 眞一郎 ou2株式会社 常務取締役 二級FP技能士
狭い土地や狭小住宅でも、二世帯住宅を建てることは可能です。しかし、狭い土地だと設計の要望が通らなかったり、居住スペースが狭くてストレスを感じたりしないか心配な方も多いのではないでしょうか。
狭い土地に二世帯住宅を建てる際は、建築に精通した専門家に設計をお願いするのが重要なポイントです。
狭小住宅の設計に強い業者なら、狭小地に特化した間取りや3階建て以上の住居スペース、地下室や屋上の活用など、多彩な提案が可能です。大手ハウスメーカーでは実現しにくい工夫も取り入れられるため、二世帯住宅でもゆとりある住まいづくりがかないます。
本記事では、狭い土地で二世帯住宅の建設を検討している方に向けて、二世帯住宅の概要や狭小地で建てる際のポイントを詳しく解説します。
二世帯住宅は、コストなどを含めて、出来る限り家族全員の要望に沿った家づくりが大切です。親世帯や子ども世帯両方がストレスなく快適に生活できるように、ぜひこの記事を参考に知識を身につけておきましょう。
狭小地でも二世帯住宅は十分に建てられます。狭い土地で二世帯住宅を建築する際は、1階は親世帯、2階は子ども世帯などと上下で分離させるスタイルがおすすめです。
理由としては左右で住居を分離させるスタイルでは、両世帯に階段を1つずつ作る必要があり、生活スペースが限られてしまうためです。上下分離型なら階段を1つ設置するだけでいいため、その分のスペースを有効活用できます。
また、上下分離型は1階を親世帯の居住スペースとすれば、老後に両親が階段を上り下りする負担をかけずに済むのもメリットです。
加えて、狭い土地でも駐車場を作りたい場合は、ビルトインガレージといって1階部分を駐車スペースにする方法もあり、居住スペースは2階以上になりますが、エレベーターを設置することで家族が階段の上り下りする負担を減らすことが可能です。
このようにスペースを最大限使えるように工夫できる点が多数あるため、狭い土地でも二世帯住宅が十分建てられるのです。お互い後悔せずに快適に暮らすためには、親世帯と子ども世帯がどのように暮らしたいか、どこまで共有して使うのかなどを慎重に検討しましょう。
まずは、二世帯住宅についてや3つのタイプについて詳しく解説するので、どのタイプの二世帯住宅が自分達に合っているのかぜひ考えてみてください。
二世帯住宅とは、親世帯と子ども世帯などの二世帯が、同じ建物で生活するために作られた住宅です。キッチンや玄関など生活に必要な設備を共有する場合もありますが、世帯ごとに空間を分けて、それぞれの世帯が独立性を持った暮らしができる住宅を表します。
同じ建物でも空間を仕切ることで、プライベートな空間を守りつつ、お互いストレスなく快適に生活できます。両親の老後の生活が心配でも、二世帯住宅なら同じ建物内ですぐに駆けつけられるため安心です。
浴室・キッチン・玄関など必要な設備を共有する場合は、月々の光熱費建築費用と管理の負担が減るのが大きなメリットです。共有する部分を取り入れることで、世帯間同士顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが頻繁に取りやすくなりるでしょう。
一昔前までは長男や長女が親世帯と同居する場合がほとんどでしたが、現在は兄弟関係なく親世帯と同居するケースが増えています。二世帯住宅には、両親の介護にすぐ対応できる環境を整えられることや、子どもの世話を頼みやすくなるといった多くのメリットがあります。
二世帯住宅は、親世帯と子ども世帯など2つの家族が暮らす住宅を指しますが、大きく分けて以下の3種類のタイプがあります。
それぞれのタイプで建築の予算や管理、光熱費など費用の支払い、プライバシーの度合いなどが違います。二世帯住宅を検討している方は、3種類のタイプから家族に合った方法を選ぶのが重要なポイントです。
以下では、それぞれのタイプの特徴やメリット・デメリットについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
1.完全分離タイプ
完全分離タイプとは、浴室・洗面所・リビング・キッチンなどの設備が完全に分離しているタイプのことを指します。各世帯が完全に分離しているため、お互いの空間を大切にしつつ、気軽に行き来できるのがメリットです。
このタイプは水道や電気などの支払いも分けられるため、費用の負担で揉める心配がありません。水道光熱費などを一緒に支払うとなると、使用量を気にする必要があり、お互いストレスとなる場合も多いです。
分離型タイプには、玄関を2つ設けて左右に世帯を分ける「左右分離型」や、玄関を1つにして1階を親世帯、2階を子世帯とする「上下分離型」などがあります。狭い土地では上下分離型がおすすめで、階段を2つ作らなくて良い分スペースを有効活用できます。
ただし、完全分離タイプは、それぞれの世帯ごとに多くの設備が必要になるため、他のタイプと比べて建築費が高額なのがデメリットです。また、共有部分がほとんどないので、世帯同士でコミュニケーションが取りにくい点もデメリットといえます。
完全分離タイプで設計しても、お互いが頻繁に尋ねてくるような状況であればお互いのプライバシーが守られているとはいえません。お互い空間を分けて独立した生活を送りたい場合は、事前に過干渉にならないように家族間で話し合いましょう。
玄関が完全に分かれている完全分離タイプは、二世帯住宅としての必要がなくなれば、賃貸として貸し出すことも可能です。将来的に賃貸経営をすることを見据えて、設計を考えるのも1つの方法でしょう。
2.共用タイプ
共用タイプとは、浴室・トイレ・洗面所・リビング・キッチンなどの設備をすべて共有するタイプです。寝室などの個室以外はすべて共有するため、建築費用を大幅に抑えられます。
また、共有する部分が多いので、狭い土地でも要望を実現しやすいタイプです。
寝室以外のほとんどの共有スペースとなるため、コミュニケーションが取りやすく、介護や子育てのサポートがしやすい環境になるのがメリットです。リビングなどに集まって家族団らんに過ごして賑やかに暮らしたいという家族にはぴったりでしょう。
また、一般的な住宅とほとんど間取りが変わらないため、完全分離型と比較して売却しやすい点もメリットです。完全分離タイプは設備が2つずつあり、売却のターゲットが二世帯住宅の人だけに限られてしまうため、売却しにくくなってしまいます。
一方で共用タイプは、洗濯機・冷蔵庫など生活家電も1つになるため、お互いに使用時間などを配慮しなければならないのがデメリットです。水道光熱費などの支払いも一緒になるため、費用の負担についても事前に話し合っておく必要があります。
生活音なども完全分離タイプと比べると気になりやすいため、洗濯機を回したり掃除機をかけたりする時間帯などに注意しましょう。
とはいえ、今まで別々に暮らしていた家族がストレスなく生活するというのはなかなか難しいものです。
お互いが気になる部分は一部分離させるなど、お互いの世帯の要望が合致する形で間取りや配置を決めるのが一番良い方法です。これから長い期間一緒に生活する家づくりなので、費用以外の面も慎重に検討してください。
3.一部共用タイプ
一部共用タイプは、一部の設備を共用するタイプです。共有する設備については、浴室・リビングのみなど、それぞれの家族に合った形を採用できます。
一部共用タイプは、完全分離タイプより建築費用を抑えられ、共用タイプよりプライバシーが守られる中間型です。ただし、分離する設備が多くなると、完全分離タイプのように費用が高額になるため注意が必要です。
狭い土地で間取りを完全に分離するのは厳しい場合でも、一部を共用スペースとすることで、できる限り家族の希望に沿った設計が実現できるでしょう。
また、光熱費が多く発生する浴室やキッチンなどを共有することで、月々の光熱費や水道代の節約にもなります。こちらも共用タイプと同様、光熱費などの支払い負担について家族間で話し合っておきましょう。
一部共有タイプは玄関やお風呂などは共有、トイレやキッチンは世帯ごとに分けるなど、家族に合ったバリエーションを選択できます。一部を共有するスペースがあることによって、程よい距離感を保ちながら、互いの生活をサポートできるのがメリットです。
ただし、共有する部分は、生活リズムの違いや使い方などでストレスを感じるケースも少なくありません。実際に共用スペースをどのように使うのかも世帯間で話し合った上で、お互い納得のいく間取りを決定しましょう。
狭小地に二世帯住宅を建てる場合、最低限必要とされる土地面積は15坪(約50㎡)程度です。国土交通省が定める都市部における誘導居住面積水準(多様な生活スタイルを想定した場合に必要とされる住宅面積)は、2人家族で55㎡(※)のため、3階建てにすることで2世帯が快適に暮らせる延べ床面積を十分に確保できます。
一方で、狭小地で3階建てを建築する際には注意すべき点が多くあります。道路斜線制限や北側斜線制限といった高さに関する制約に加え、建ぺい率や容積率といった法的条件もクリアしなければなりません。これらを十分に理解していないと、希望する間取りや延床面積が実現できないケースもあります。
特に都市部では規制の影響を強く受けるため、土地選びから家づくりを進める際には、二世帯住宅の施工実績が豊富なハウスメーカーに相談するのが安心です。土地と建物の検討を別々に進めてしまうと、「建てられると思っていた家が建てられない」というトラブルにつながる可能性があります。
15坪ほどの狭小地でも二世帯住宅を建てることは可能です。ただし、坪数だけでなく設計や土地選びを一体で任せられるパートナーを選ぶことが、成功の大きなカギとなります。
東京都内の狭小地に二世帯住宅を建てたいと考えている方は、ぜひM-LINEにご相談ください。
M-LINEでは狭小地専門の建築技術で10cmも無駄にしない®住宅造りを実現しています。さらに、狭い道路にかかる道路斜線制限や厳しい北側日影規制など、さまざまな条件をクリアした設計により、+αの住宅プランをご提案します。
狭小地に二世帯住宅を建てる場合、費用は住宅のタイプや坪数、地域によって大きく変わります。設備を共有する完全同居型が最も経済的で、各世帯が独立する完全分離型は最も高額になる傾向があります。以下の表は二世帯住宅のタイプ別の費用相場をまとめたものです。
二世帯住宅のタイプ | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
共用タイプ | 約2,000万〜4,000万円 | キッチンや浴室などの設備を共有し、経済的 |
一部供用タイプ | 約2,200万〜4,500万円 | 共用部分を設けつつプライバシーも確保できるバランス型 |
完全分離タイプ | 約2,900万〜5,500万円 | 各世帯が独立した生活空間を持つため高額だがプライバシー重視 |
費用を抑えるポイントとしては、リビングやキッチンなどの部分を共用することが挙げられます。設備の重複を避けることで建築費を大幅に抑えられます。また、複数の建築会社から見積もりを取ることも重要です。
以下の記事では、二世帯住宅を新築で建てる際の費用相場について詳しく解説しています。併せて参考にしてみてください。
狭小地でも快適な二世帯住宅を実現するためには、間取りを工夫することが重要です。狭小住宅で取り入れたい間取りアイデアは、以下の5つです。
順に紹介していきます。
狭小地で二世帯住宅を建てる場合、防音を考慮した間取りの工夫が快適な暮らしのポイントです。限られたスペースでも、音の発生源と生活空間の位置関係を工夫するだけで、生活音の干渉を大幅に抑えられます。
例えば、キッチンやバスルーム、トイレなど音の出やすい水回りはまとめて配置し、寝室や居室は離れた位置に設けると効果的です。さらに、寝室と音源の間に収納スペースを挟むと、衣類や物品が音を吸収して防音効果を高められます。
階の使い方やゾーニングも防音対策に有効です。二階建てや三階建ての「上下分離型」にすることで、世帯間の音が伝わりにくくなります。スキップフロアや段差を活用すれば、限られた面積でも音の干渉を避けやすくなるでしょう。
加えて、和室や中庭を緩衝スペースとして間に挟むと、さらに音の伝わりを軽減可能です。
狭小地でも防音を意識した間取りを取り入れることで、家族全員が快適に過ごせる住まいを作れます。
中庭を取り入れた間取りは、狭小地でも明るく風通しの良い快適な住環境を実現できる効果的な方法です。中庭は自然光や通風を確保するだけでなく、家族が安心して過ごせるプライベートな空間としても機能します。リビングと一体化させることで、バーベキューや子どもの遊び場など、二世帯間の交流スペースとしても活用できます。
間取りの形状としては、ロの字型やコの字型が代表的です。ロの字型は中庭を囲むように部屋を配置するため、各部屋から中庭へのアクセスが容易で、家族が集まりやすい構造です。コの字型は中庭を建物の内側に設置し、開放感を保ちつつ外部の視線を遮ることができます。
また、インナーバルコニーとして中庭を設計すれば、天候に左右されず屋外のような空間を楽しむことが可能です。
中庭を活用した間取りは、採光や通風の確保、プライバシーの保護、家族の交流促進といった多くのメリットがあります。限られた土地でも、ライフスタイルに合わせた形状や配置を工夫すれば、開放感と快適性を兼ね備えた住まいを実現できます。
和室を部分的に共有する間取りは、家族のコミュニケーションを促進しながら、それぞれの世帯のプライバシーも守れる柔軟な設計です。和室を共有スペースとして活用することで、限られた空間でも生活の利便性と快適性を両立できます。
具体的には、和室を家の中心に配置し、周囲に各世帯のリビングや寝室を設けることで、家族が自然に集まりやすい環境を作れます。和室は来客スペースや子どもの遊び場としても使えるため、日常生活の中で多目的に活用可能です。また、可動式の建具を間仕切りとして採用すれば、必要に応じて和室を開放したり閉じたりでき、より柔軟に活用できます。
このように、和室を部分的に共有する間取りにすることで、限られた空間でも家族の交流とプライバシーを両立させ、使い勝手の良い住まいを実現可能です。
スキップフロアを取り入れることで、限られた空間でも立体感のある快適な住環境を実現できます。床の高さを段階的に変えることで、多層構造の空間を作り出し、視覚的にも動きのある間取りが可能です。
具体的には、リビングの一部をスキップフロアにすることで、趣味のスペースや収納を確保できます。下部を収納に利用すれば、大容量の収納を設けつつ生活空間をすっきりと保てます。さらに、床の高さの違いが採光や通風を向上させ、明るく快適な居住空間を作り出します。
設計時には安全性と動線にも配慮が必要です。段差による転倒のリスクを考慮し、階段の位置や幅、手すりの設置などを工夫することで、小さな子どもや高齢者がいる家庭でも安心して暮らせます。
スキップフロアは、限られた土地でも空間を有効に使い、採光や通風、家族のつながりを同時に実現できる魅力的な間取りです。設計の工夫次第で、快適で機能的な二世帯住宅を実現できます。
リビングをフレキシブルに設計することで、家族のライフスタイルや成長に応じて空間の使い方を自由に変えられる快適な住まいを実現できます。可動式の間仕切りや多目的家具、セカンドリビングの活用により、限られた空間でも用途に応じた柔軟な使い方が可能です。
具体的には、可動式間仕切りを設けることで、子どもが遊ぶスペースと大人がくつろぐスペースを分けることができます。セカンドリビングを設ければ、特別なイベントや家族の集まりの際に広い空間を確保でき、普段は静かに過ごすことも可能です。また、ソファベッドや折りたたみ式テーブルなどの多目的家具を取り入れることで、来客時にはベッドや作業スペースとしても利用できます。
さらに、オープンな間取りにすることで、キッチンとリビングを一体化させ、家族が自然に集まる環境を作れます。壁面収納や隠れた収納を活用すれば、空間をすっきり保ちながら必要なものをすぐに取り出せる利便性も確保できます。
フレキシブルなリビングは子どもの遊び場や勉強スペース、趣味の部屋としての活用や、来客時の対応まで幅広く対応可能です。生活の変化に応じて空間を変えられる設計は、二世帯住宅や限られた土地でも快適で機能的な住まいを実現するポイントとなります。
以下の記事では二世帯住宅を30坪で建てる際の理想の間取りやポイントについて紹介しています。併せて参考にしてみてください。
狭い土地でも、二世帯住宅を建てられます。しかし、最大限狭い土地を活かすためには、以下の3つのポイントを意識して設計を行うのがおすすめです。
二世帯住宅は、2つの世帯がこれから長い期間一緒に暮らす住宅です。どちらの世帯も建ててから後悔しないように、間取りなどについて話し合っておくことが大切です。
ただし、すべての要望をかなえようとすると、それなりのコストがかかってきます。家族の間で何が一番優先順位が高いかを明確にし、どこまで要望に沿った家づくりができるのか考えてみてください。
狭い土地を活用して二世帯住宅を建てる際は、優先事項を明確にすることが大切です。なぜならすべての要望をかなえようとすると建築費が高くなったりスペースの関係上設計が難しかったりする場合があるため、何を優先して行うのかを決める必要があるからです。
二世帯住宅となると、家づくりの参加人数が多くなるため、誤解や遠慮が起きやすくなります。まずは、1人ひとりどんな家にしたいのか、家族で要望をまとめてみましょう。
例えば「リビングは共用で広い間取りにしたい」「玄関には収納スペースを大きく取りたい」など、具体的に要望を出し合うことが大切です。要望を出し合ったら家族で話し合いを行い、何を優先して設計に取り入れるのか順位を付けておきましょう。
優先事項が明確になったら、ハウスメーカーや工務店の設計士と実際のプランを作成します。要望をすべてかなえようとすると想像以上に予算がかかる場合も多いため、都度最適な方法がないかどうか修正を繰り返していくのがおすすめです。
また、一般的なハウスメーカーでは、予算オーバーなどが理由で断られたり要望がかなわなかったりするケースも多いもの。しかし、二世帯住宅の建設に精通しているハウスメーカーや工務店なら、家族の要望を汲み取りつつ、必要な設備やコストなどがクリアできる可能性があります。
親世帯・子ども世帯両方が後悔しない住まいづくりを実現するには、二世帯住宅の建築の経験や知識が豊富なハウスメーカーや建築家選びも非常に大切です。M-LINEでは、狭小住宅の設計やコスト面にも自信があるため、ぜひ一度ご相談ください。
狭い土地で二世帯住宅を建てる際は、収納スペースの確保が非常に大切です。理由としては、2つの世帯が同時に居住することになり、一般の家庭の2倍は収納スペースの確保が必要になるためです。
狭い土地では、収納スペースが十分に作れないのではと思われがちですが、階段下などのデッドスペースを有効活用する方法などがあります。また、1つのクローゼットも布団や洋服など収納するものを明確にすることで、よりスペースを有効活用できます。
また、生活スペースや収納スペースを増やすためには、3階建てにしたり地下を作ったりすることも選択肢の1つです。特に地下は室温が一定に保ちやすい・遮音性が高いなどの特性があるため、食料保管庫・寝室・プレイルームなどにも活用できます。
上記のように設計を工夫することで、狭い土地でもゆとりのある収納スペースを確保できる可能性があります。
ただし、家を建てる際は家の土地の面積に対して延べ床面積の割合が決まっているため、制限を超えることができません。建物を建築する上では様々な制限があるので、専門家に相談しながら収納スペースを確保する方法がないか検討しましょう。
狭い土地に二世帯住宅を建てる際は、隣接する建物などの環境に配慮しましょう。なぜなら狭い土地は、隣接する住宅や建物との距離が近く、生活音が伝わりやすいなどの様々な問題が発生する可能性があるためです。
特に騒音トラブルは、近隣住民との関係が悪くなる可能性があります。隣接する建物と距離が近い場合は、遮音性や防音性の高い素材を使用するなど、防音対策を行うのが良いでしょう。
狭い土地に住宅を建てるときは、隣接する道路や隣家の採光や通風の状況にも注意が必要です。自分の家が建ったことで隣接する住宅の日当たりが悪くなった、風が通らなくなったとなれば、相手側にとっては非常に深刻な問題となります。
建築基準法などでも、建物の高さや形状などに制限があるため、ハウスメーカーや工務店などに条件についても確認しましょう。狭い土地に住宅を建てる際は、着工前にあらゆるトラブルを想定しつつ、建築計画を建てることが重要です。
今回は、狭い土地でも二世帯住宅が建てられるかどうか、二世帯住宅の3つのタイプや二世帯住宅を建てるときのポイントについて解説しました。
2つの世帯が同じ建物内で暮らすことになるため、各世帯の配置や共用スペース、収納スペースなどについてを家族や関係者などと十分に話し合っておく必要があります。まだ土地が決まっていないという方は、土地選びから狭小住宅に詳しい専門家と一緒に行うとスムーズです。
先に土地を購入してしまうと、思った以上に要望が通らず、理想の二世帯住宅が建てられないということにもなりかねません。設計する業者選びも慎重に行い、家族全員が納得のいく設計を実現させましょう。
M-LINEでは、狭い土地でも出来る限り要望に沿った二世帯住宅のご提案やサポートを行っています。1cmピッチの完全自由設計を採用し、三角形や台形など変形している土地や高低差の激しい土地など、様々な土地活用を豊富に経験しています。
大手ハウスメーカーではできない敷地を最大化する設計の提案ができ、生活導線も考慮した多彩なプランの提案が可能です。「他社で断られてしまった」「要望が上手く通らなかった」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
2025/08/28
2025/08/28
2025/08/28